見出し画像

私がフリーランスになったわけ

「なぜフリーランスになったのですか?」

フリーランスの方であれば、必ず聞かれる質問の1つではないでしょうか。私も、初対面の人にはほぼ確実に質問されます。

私がフリーランスになった理由について、今までは商談で聞かれたときに口頭でお答えしていました。文章などで公開していなかったわけです。

が、自分のような働き方をしている人がまだ少ないのと、今後の働き方のロールモデルとしておもしろいのではないかと考え、文章として公開することにしました。

※この記事を書いたのは2020年11月ですが、私がフリーランスになったのは2019年5月です。コロナ禍など全く無かった時代です。


フリーランスになった3つの理由

理由(1) 地元・別府にUターンするため

そもそも、私がフリーランスになったきっかけは、地元・大分県の別府にUターンするというプライベートなものです。

私は国内旅行が好きなのですが、特に海や滝や山など、自然の多いところに行くのが好きでした(知床・奥日光・伊豆諸島・隠岐島・屋久島etc.)。それが高じて、自然の多いところに実際に住みたいと思うに至りました。

この頃は別府にUターンするという発想は全く無かったので、ゼロから移住地を探し始めました。SMOUTなどの移住サイトを使って、いくつかの移住イベントに参加しました(小田原・伊豆大島・長野・岩手・秋田etc.)。

色々と参加した結果、自分にとっての移住地選びの軸が見えてきました。(1)海 (2)山 (3)温泉 の3つがあれば良いと思ったのです。

……ここで、"この3つの条件を、別府はすべてを満たす"ことに気付きました。(1)海は別府湾があり、(2)山は鶴見岳や由布岳があり、(3)温泉は日本一あるからです。であれば、ゼロから移住地を探すよりも、別府にUターンしたほうが良いのではないか? こうして、別府にUターンすることを決断しました。

※その後、2021年2月に別府へUターンしました。

理由(2) 大分の正社員だと給与が低いため

実は、別府にUターンすることを決断した後も、すぐにフリーランスになろうと思ったわけではありません。最初は正社員就職を考えていました。

まず、大分県のWeb会社を調べ始めたわけですが、実に少ないことに気付きました。これは大分県に限らず地方全般にいえることで、Web人材の募集が少ないのです。IT人材の募集はたまにあるのですが、ほとんどが基幹系システムのSIerであったり、CやJavaのエンジニアの募集であったりするので、私には当てはまりません。

人伝の情報でWeb会社をいくつか見つけましたが、給与が東京に比べて低いことに気付きました(これも大分県に限らず、地方あるあるです)。社名は伏せますが、大分県の某社の中途採用で、GoogleやYahooの広告運用者の募集で、額面17万円〜23万円だそうです。この金額は東京でいえば、新卒の初任給レベルですね(私が新卒で入ったITベンチャー企業は、額面23万円でした)。

地方は家賃や生活費が安いので、給与が低くても生活できるという方もいらっしゃいますが、それは趣味にお金を使わない場合の話です。私の場合、旅行という金のかかる趣味があるので、この金額で転職するのは厳しいなと感じました。

(あと、地方だと自家用車を持つ人が多いですが、その修理代やガソリン代などで出費がかかるので、結局生活費は都内とあまり変わらないことも多いそうです)

理由(3) リモートで東京の仕事を受けるため

別府にUターンしたいが、大分の仕事では給与が低い。地元にUターンしたい人にありがちなジレンマだと思います。どうするか?

そこで考えた方法が、東京の会社からリモートで仕事を受けること。これなら、東京の単価を維持したまま、大分で仕事を受けられるからです。

そう考えると、正社員である必要が全く無いことに気付きました。正社員よりも、フリーランスのほうがリモートで案件を受けやすいからです。

もちろん、リモートワークOKな会社は2019年当時から増えていましたが(コロナ禍の今はもっと増えていますね)、リモートワークOKからNGに戻す会社もあるので、正社員だと会社の制度に振り回されてしまうと思ったからです。

そこで、正社員をやめてフリーランスになろうと思い立ったのが2019年3月でした。4月には当時の会社に退職の旨を伝え、4月末に退職、5月にフリーランスとなりました。

地方移住×リモートワークという働き方

私がフリーランスになった理由が以上です。

最近はコロナ禍により、地方移住を検討している人が増えているそうです。東京一極集中を解消する手段としては素晴らしいことですが、地方はどうしても仕事が少ないという問題にぶち当たります。

また、仕事の水準でいうと、やはり地方よりも東京のほうが高いことが多いのも事実です。例えば、エンジニアリングでいえば、最先端の言語や開発手法などを地方の企業が使っていることは少なく、東京のベンチャー企業のほうが使っていることが多いと思います。地方の仕事ばかりしていると、トレンドなどについてゆけないという不安もあるでしょう。

そういった方におすすめなのが、地方移住×リモートワークという働き方です。これなら、東京の単価や仕事の水準を維持したまま、生活スタイルだけは地方にUターンできるからです。ぜひお試しください。


私のフリーランスの仕事については下記の記事をご覧ください。

この記事が参加している募集

#自己紹介

228,323件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?