見出し画像

私が一緒に仕事したくない人(5) 社内事情や政治ばかり気にしている人

私はフリーランスなので、クライアントから求められるのはスキルマッチ(私のスキルが要件を満たすかどうか)であり、ビジョンマッチやカルチャーマッチではありません。

とはいえ、仕事の進め方や考え方に乖離がありすぎると、仕事していて互いにストレスが溜まるものです。なので、「私は○○という考え方なので、××という考え方の人とは相性が悪い」と事前に説明しておくのが重要だと考えます。それを把握していれば、クライアントにとっては、発注後に相性が悪いと判明するリスクを減らせるからです。

※誤解が無いように補足しますが、こういう人はダメだという批判ではありません。こういう人と相性の良い人もいらっしゃるでしょうが、私は相性が良くないので、仕事をしてもwin-winにならないでしょう。

※「私が一緒に仕事したくない人」の記事一覧は下記。

社内事情や政治に基づく意思決定

マーケティングは、市場やエンドユーザーのことを考えるのが原則です。「ユーザーは○○な人が多いから、××なデザインにしましょう」「市場では○○が流行っているから、××なキャンペーンをやりましょう」とかですね。

ところが、市場やエンドユーザーとは別に、社内事情や政治に基づく意思決定が存在します。例えば、「今年度は広告予算100万円とっているから消化しないといけない」「クライアントの○○さんがこのデザインが好みだから」「今年度の予算達成のために案件受注しないといけない」といった奴です。

私のようなフリーランスはともかく、私のカウンターパートであるクライアント担当者は会社員ですから、組織内のしがらみや目標があるわけで、その中で社内政治を意識せざるをえないのは分かる。私も、そこを100%否定して「エンドユーザーのことを考えろ」と理想を唱え続けるつもりはありません。

しかし、中には社内事情や政治ばかりを意識して、「この人の頭にはエンドユーザーのことは無いのだろうか?」と思われるような人が存在する。こういう人と仕事するのは非常にストレスがたまるのです。

社名は伏せますが、以前、数百名規模の大企業の案件に参画していたことがあります。プロジェクトがいくつか並走していたのですが、プロジェクトの目的やゴールをヒアリングしてみると、「クライアント担当者のAさんの要望だから」「今年度予算を取っているから」「前の担当者は異動しているあが、クライアントと合意形成しており、今更止められないから」とか、そんな理由ばかりなのです。当然、プロジェクトはエンドユーザーではなく、社内調整や担当者の意向を探ることに議論が終始します。この案件は途中で契約終了しましたが、今思えば全く私にマッチしていなかったと思います。

※スタートアップでも、シリーズCやDになると、社員数が増えて組織がサイロ化するので、こういう問題が発生しがちです。私がスタートアップのシリーズAの案件を中心に受けているのは、まだ社員数が少ない分、こういう問題が発生しづらいというのもあります。

この記事が参加している募集

#自己紹介

228,172件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?