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私が一緒に仕事したくない人(3) クライアントに関係無い実績ばかり自己PRする人

私はフリーランスなので、クライアントから求められるのはスキルマッチ(私のスキルが要件を満たすかどうか)であり、ビジョンマッチやカルチャーマッチではありません。

とはいえ、仕事の進め方や考え方に乖離がありすぎると、仕事していて互いにストレスが溜まるものです。なので、「私は○○という考え方なので、××という考え方の人とは相性が悪い」と事前に説明しておくのが重要だと考えます。それを把握していれば、クライアントにとっては、発注後に相性が悪いと判明するリスクを減らせるからです。

※誤解が無いように補足しますが、こういう人はダメだという批判ではありません。こういう人と相性の良い人もいらっしゃるでしょうが、私は相性が良くないので、仕事をしてもwin-winにならないでしょう。

※「私が一緒に仕事したくない人」の記事一覧は下記。


その実績はクライアントのビジネスに関係ある?

SNSを見ると、以下のような自己PRをしている人を見かけます。

■経歴
(例)元リクルート、元Google

■個人評価
(例)3ヶ月でフォロワー1万人、3ヶ月で売上6桁

■社内評価
(例)年間MVP、四半期売上No.1

私はどの自己PRも嫌いなのですが、それは、いずれもビジネスの実績をPRしようとしているのに、それがクライアントのビジネスに関係無い実績だからです。PRのポイントがずれているのです。

※これは、「ビジネスに関係無い話をSNSに書くな」ということではありません。ビジネス用途以外でSNSをやっている方もいますし、そういう方がビジネスに関係無い話を書くのは全く問題ありません。

例えば、SNSの企業アカウントを運用したり、フォロワー数を伸ばすことが得意な人が、「3ヶ月でフォロワー1万人」と自己PRするのは理解できる。クライアントにとっては、「そういう実績がある人ならSNSの運用をお願いしようかな」と検討の判断材料になるからです。そういう自己PRは特に問題無いのですが、SNS運用など全く関係無い人がこれをやっていると、「その実績はあなたやクライアントのビジネスに何の関係があるの?」と思ってしまうわけです。「3ヶ月で売上6桁」も同様で、いくら稼げたかはクライアントにとっては関係無いことです。

エンジニアの人が「元Google」と名乗ったり、事業開発や新規事業が得意な人が「元リクルート」と名乗るのも理解できます(リクルートやGoogleといっても会社や仕事がたくさんあるので、これだけだと説明としては不十分ですが、まあ良いでしょう)。しかし、それと全く関係無いビジネスの人がそれを名乗っていると、「その経歴が、あなたやクライアントのビジネスにどう貢献できるの?」と聞きたくなる。

より顕著なのは「年間MVP」などの社会評価を自己PRする人です。広告代理店などでよくある社内評価ですが、あれは本来社外に公表するものではなく、社内のモチベーションアップやチームワーク醸成に繋げるものだと思います。それ自体は全く問題ないのですが、それを社外で自己PRされても、どういう審査基準なのか明らかにされていないわけですから、本当に凄い評価なのか判断しようがない。クライアントからすると、知ったことではない話なわけです。

幸い、今の私の取引先には(今のところ)こういう人たちがいないのですが、今後もそういう人との付き合いが無いことを望みます。

※この記事を読んで共感いただけた方、詳しくお話ししたいと思っていただけた方は、私のFacebookLinkedInTwitterなどからお気軽にご連絡ください。最近はstand.fmでライブ配信しているので、よければそちらもお聞きください。

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