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スタートアップ企業にありがちな「プロジェクトベースの人間関係」

私はスタートアップ向けに仕事をしていますが、スタートアップだと社員だけではなく、パートナー(コンサル会社・副業・フリーランスetc.)を活用することが多いので、そのパートナーと関わる機会が増えます。例えば、以下のようなケースです。

・クライアントが広告代理店に広告運用を委託しており、クライアントと代理店の定例会議に私が同席する
・クライアントが外部のエンジニアにLPの保守運用を委託しており、私がエンジニアにLPの改修を依頼する

ここで注意すべきなのは、クライアント↔私、クライアント↔パートナーの間には契約関係(業務委託契約など)がありますが、私↔パートナーには契約関係が無いということです。同じプロジェクトの仲間として活動する、いわば「プロジェクトベースの人間関係」といえます。

無題のプレゼンテーション (1)

クライアントから「財前さんという人から○○について依頼させていただきます」と連絡を入れた上で、私からパートナーに依頼するので、パートナーから見ると私は「クライアントの代理人」です。依頼を露骨に断られることは基本的にありませんが、一方で私とパートナーに契約関係は無いので、理不尽な依頼をしても聞き入れてもらえません。発注側としての無理強いはできないわけですね。

そこで、私がパートナーに依頼する場合、依頼内容とは別に、依頼背景や現在の課題などを細かく説明します。そうすることで、「これは確かに対応する必要がある」と納得してもらうためです。

■目的
リード獲得強化のため、広告を配信したい

■現在の課題
フォームにサンクスページが無いので、広告のコンバージョンを計測できない

■依頼内容
フォームにサンクスページを実装する(サンクスページのURLは××)

■対応できる人
Webサイトを保守している外部のエンジニア

例えば上記のケースの場合、エンジニアに対して依頼内容だけ伝えるのが最も簡単ですが、私は「目的」「現在の課題」などもセットで伝えます。その結果、「私のスキルだと対応できません」「別の予定があるのでこのスケジュールだと対応できません」など、スキルやスケジュールの理由で断られることはあっても、「この依頼なぜやる必要があるんですか?」と依頼自体を断られたことはありません。プロジェクトベースの人間関係において重要なのは、パートナーに納得して対応してもらえるよう説明を尽くすことですね。


私のフリーランスの仕事については下記の記事をご覧ください。

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