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独立2ヶ月目で節約の末に口座残高が0円になった話

最近はマーケティングや採用のことばかり書いていたので、今回は軽い話として過去の思い出を書きます。私は2019年5月に独立した直後の話です。


貯金しないまま独立

フリーランスが最初に資金繰りで苦労するのが独立直後です。一般的な業務委託の支払いサイトは月末締、翌月末振込なので、2ヶ月間はお金が入ってこないからです。私は5月に独立したため、6月末までは手持ちのお金で生活する必要がありました。

私は元々旅行などで散財癖があったので、ほとんど貯金をしないまま会社を辞めました。5月頭の口座残高が150,000円でしたが、当時の家賃が96,000円/月もあったので、5〜6月の生活費・国民健康保険料、5月の家賃などを差し引くとギリギリでした。そこで、6月末までいくつかの節約を行いました。

節約方法

自転車通勤する

当時私は東京の会社に週5常駐しており、交通費は実費でした(今思えば支給を交渉すべきでしたが)。自宅から取引先オフィスまでは地下鉄往復で400円かかりましたが、オフィス近くにある駐輪場が1日8時間まで100円なので、交通費の節約のために私用の自転車で通勤していました。

食費を節約する

私は自炊しないため外食が習慣になっており、食費が独身で月4万円前後と高めでしたが、食費を削るために以下を行いました。これで1ヶ月の食費が2万円ぐらいになりました。

  • 朝食と昼食を兼用にする

  • 夕食は自宅でご飯を炊き、100円のレトルトカレーにする

  • 取引先のオフィスビルにドリンクサーバーがあったので、ペットボトルはなるべく買わず、そこのお茶で水分補給する

クレジットカードで支払いを遅らせる

私はふだんデビッドカードで買い物するのですが、6月からはクレジットカードで買い物しました。クレジットカードだと引き落としが1ヶ月後なので、6月末までの残高に余裕ができるからです。

銭湯を控える

当時は土日に都内の銭湯を巡っていましたが、都内の銭湯は460円(当時)と高かったので、自宅のお風呂で済ませました。

自動融資オプションを付ける

こうした節約の結果、6月頭には口座に5万円ほど残っていました。資金繰りはクリアできそうでしたが、念のため、銀行口座に自動融資オプションを付けておきました。これがあると、口座残高を超えた引き落としがあっても銀行が自動的に補填してくれます。

あくまで万が一を想定した対策でしたが、これが後で功を奏します。

取引先の支払いミスで報酬が振り込まれず

6月末、15時頃になっても報酬が振り込まれていませんでした。不安になったので取引先の経理に確認したところ、

  • 取引先が使っていた会計ソフトの設定にミスがあり、支払いが未処理になっていた

  • これから再設定するが、本日中には振り込めないので、翌営業日の振り込みになる

ことが判明し、家賃を6月中に支払えないことが確定したため、自宅の管理会社には振込が遅れると連絡しました。

その後銀行口座を見ると、国民年金や水道代などの引き落としが重なり、残高が0円になっていました(前述の自動融資オプションが発動し、不足分を補填していました)。前述の設定ミスと相まって、2ヶ月間の自分の努力を自分以外のミスで台無しにされたようなショックがありました。

さらに厄介なのが、6月末が金曜日なので、翌営業日は月曜日でした。土日は手持ちの現金で生活するしかありませんが、当時財布に入っていたのが2,000円ぐらいでした。2日分の食費としては困らない金額ですが、今体調を崩したら病院にも行けないという不安な2日間を過ごしました。

土日が明けて7月、無事に報酬が振り込まれ、家賃も支払うことができました。自動融資分については、融資後すぐに振り込まれると取り消しになるようで、すぐに返済できました。

それからフリーランスを4年続けています。案件数や金額の増減はあれど毎月お金は入ってくるので、金銭的な危機を最も覚えたのがこの独立2ヶ月目までです。これから独立する人に対して、「貯金してから独立しましょう」とアドバイスしています。


私の独立理由は下記の記事をご覧ください。

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