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151【コンサル業界が成長産業の理由。】元銀行員・地方在住・財務コンサルタントの思索


はじめに

今回は、自らが身を置く業界を客観視してみようと思います。ゴールデンウィーク中くらい、仕事から離れてみるのも良いとは思いますが、頭はオフモードですので、冷静に自らを俯瞰的に見る好機のような気がしてこのテーマを選びました。いち財務コンサルタントとして、様々な業界毎の市場環境を見るにつけ、つくづく思うのは、成長産業ともいえる業界に身を投じられることは幸せだということです。わが業界を深堀りしていこうと思います。興味ある方はぜひお読みください。

AI作成:経営コンサルタント業が成長産業といえる理由

今更ですが、AIに尋ねてみた結果です。

1.需要の増加
経営コンサルタント業は、企業や組織が直面する課題や問題を解決するための専門知識を提供しています。近年、ビジネス環境が複雑化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進むにつれて、コンサルティングサービスへの需要が増加しています。
2.DXの推進
デジタル化とITの活用は、企業の競争力を向上させるために不可欠です。経営コンサルタントはDX戦略の策定と実行支援を通じて、企業の成長を促しています。
3.新たなビジネスモデルの構築
経営コンサルタントは新規事業の立ち上げや既存事業の改革を支援し、特にスタートアップや成長企業はコンサルティングサービスを利用して戦略的な意思決定を行っています。
4.国内外の展開
日本国内に留まらず、海外展開を図る企業も増えています。経営コンサルタントはグローバルな展開において戦略的なアドバイスを提供し、国際競争力の向上を支援しています。
総じて、経営コンサルタント業は多様な業界や企業に対して付加価値を提供し、その成長を支える重要な分野です。

参考文献:令和3年経済センサス‐活動調査結果(METI/経済産業省)
2023年経済産業省企業活動基本調査(2022年度実績)の速報結果

「ごもっとも!」という内容です。ただ日本国内全体のコンサルタント業界を指しているので、地方における中小零細企業のコンサルタント業に絞って尋ねると以下の内容に変化します。

経営コンサルタント業は、企業の経営課題を解決するための専門知識を提供する職種であり、成長産業と言える要素があります。以下に、地方の中小零細企業に対する経営コンサルタント業が成長産業とされる理由を示します。
1.需要の増加
地方の中小零細企業も、グローバル化やデジタルトランスフォーメーションの影響を受けています。経営コンサルタントは、これらの企業が直面する課題に対して戦略的なアドバイスを提供し、成長をサポートします。
2.DXの推進
地方企業もデジタル化を進めています。経営コンサルタントは、DX戦略の策定や実行支援を通じて、企業の競争力向上を促進します。
3.新たなビジネスモデルの構築
地方の中小零細企業は、新たなビジネスモデルを模索しています。経営コンサルタントは、新規事業の立ち上げや既存事業の改革を支援し、成長を促進します。
4.地域振興への貢献
地方の中小零細企業は地域経済に重要な役割を果たしています。経営コンサルタントは、地域振興の一翼を担い、地域経済の成長に寄与します。

総じて、地方の中小零細企業に対する経営コンサルタント業は成長産業と言えるでしょう。

参考文献: 令和3年経済センサス‐活動調査結果(METI/経済産業省)

背景は複雑化の極致ともいえる現代

ここからは、きちんと私自身の頭脳と言葉で記述します。笑
新たなビジネスモデルと既存事業の改革を支援する点と中小零細企業が地域振興への重要な役割を担うという点は常々考えていたことであり、強く共感します。地方でのビジネスが軸であり、事業の規模が中小零細企業であったとしても、マクロ的な経済の影響を受けるのは当然のことです。経済の影響も当然ですが、経営学の原理原則も都市部と同様に地方においても機能します。約9年前に、岡山市で小規模な焼肉店を店舗展開した際に、この時は狭い市場でトップシェアを目指す、ランチェスター戦略の原理原則が適用されたことに、新鮮な驚きと納得があったことが昨日のことのように思い出されます。

ただ、私が起業した9年前と現在では社会情勢は全く異なります。曖昧で掴みどころのないVUCAの時代と言われて久しいですが、複雑化の極致ともいえる状況では、経営資源が乏しい中小零細企業が影響を大きく受けてしまうのはある意味自然の流れともいえます。

大手企業からの多段階の下請け構造にある、製造業や建設業が地方経済の軸であった昭和、平成においては商流が安定し、人材も人口ボリュームがあったため、労働力が枯渇することはなく、割と自然体で経営ができました。緻密な経営戦略と戦術を土台とした、きちんとした経営計画を持たずとも、納期と品質を保ち、ウェットな人間関係が伴う企業間のコミュニケーションをきちんと行っていれば、大多数の企業が、目標値からの逆算というよりも、案件の積み上げで生き残り、徐々に成長を遂げてこられた時代と私は捉えています。

しかし、これからは常に大きく変化し続ける外部環境に適応し、変化し、自社の経営資源を仮説から導き出したチャンス(機会)にぶつけ、しかるべき粗利を獲得しなければ、あっという間に市場から退場しないといけないという厳しい時代です。ここで、財務・会計リテラシーがあり、数値から自社の実態を正確に理解し、未来へ向かって計画的に適切に打ち手を繰り出していく経営者という姿が一つの理想かも知れませんが、この状態を実現するにはやはり一定の外部からのサポートが必要だと考えます。ここに、弊社(私)の生きる道があると信じています。

自らの生き残り戦略・発展戦略(仮説)

唐突ですが、好きな言葉があります。それは「賢者は歴史に学ぶ。」です。
鉄血宰相ビスマルクのあまりにも有名な言葉ですが、歴史を学ぶことで、自らの体験からの学びに加え、大局的に未来を予測し、正しい打ち手を繰り出していけるという意味と私は考えています。

詳細に披露することは恥ずかしいので、ポイントを絞って示させていただきます。端的に示すとすれば私のこれからの勝ち筋は以下の要素の組み合わせです。

〈営業スキル〉×〈融資・財務コンサルスキル〉×〈人脈〉×〈地方都市〉

この組み合わせから、成果の目標値とそれを達成するため施策と行動計画が導き出されます。

そして、これを言えば身も蓋も無いかも知れませんが、結局人のつながりで局地戦を勝利していくことが後発の弱者としての王道でしょう。

経営者の背中を押すのが大事な仕事ですので、自らが変化を躊躇していては日々のコンサルにおいて説得力に欠けます。必要以上に心配するよりも行動の積み重ねで先行者メリットを享受していく今年の後半にしていきます。

最後に。今後自社を発展させていく上で、人材との連携・協業は非常に大切になっていきます。混沌とする時代の歴史に学ぶとするならば、かつて1990年代以降、特に発展を遂げた外資系生保業界が、経済が混乱し業界再編の嵐が吹き荒れる中、転職市場に出てくる金融機関出身者をメインのターゲットにしたように、仮説を立ててパートナーを探さねばと思っています。

弊社は財務分野の素養が実務の土台となるため、銀行・信用金庫・信用組合といったフルバンクでの融資業務経験者。会計・税理士事務所出身のスタッフ。M&A仲介業。フルコミッション型の外資系生保の営業パーソン。といった人材が今後の連携・協業候補となると考えています。更に言えば、財務面に苦手意識をもっていない中小企業診断士の先生も非常に有望な存在です。やはり、人と人が対面でコミュニケーションすることがビジネスの基本であると特にコロナ禍以降に感じるようになりました。

まとめ

・地方の中小零細企業において、新事業開発や既存事業の改革をサポートする人材が重要になっている。

・地域振興の重要なファクターはその地域の中小零細企業である。

・複雑化の極致ともいえる現代は経営資源が少ない中小零細企業にとっては過酷である。

・成長産業にあることに有難さを感じながら、冷静に財務コンサルタント業としての生き残りと発展のための施策をどんどん実行していく。

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【融資・財務コンサルタントの仕事をかみ砕いて言うと…】

岡山倉敷市という地方都市で、独立系の融資・財務コンサルタントというニッチな業態を生業としています。

得意な分野はやはり「融資」です。貸すと借りるの両方を経験し、その道のコンサルタントとして活動している人はまだまだ少ないと思います。

実務としては、インタビュー・対話形式をメインで、銀行などの金融機関の評価が高まる、改善施策を行動計画にまで落とし込んだ「経営計画」を作るお手伝いとなります。実はこの「経営計画」を作っていく中で、自社の情報を体系的に整理するというメリットを得られます。そして、銀行から自社の財務状況がどう評価されているのか?(財務格付と言います)を算定するノウハウが弊社にはあります。この財務状況がどういう状態なのかをコンサルテーションの中で、分かり易く説明させていただきます。少しだけ踏み込んで言えば、この財務格付の算定プロセスの中に、自社の改善ポイントを見つけることができます。

「経営計画」以外には、銀行借入の再編プランを作り、金融機関への説明資料を経営者と一緒に作成し、場合によっては銀行の許可を得た上で、交渉の場に立ち会わせていただくことも頻繁にあります。銀行融資の再編だけでびっくりするくらいの資金繰り改善に繋がることが多くあります。

色々と書きましたが、年商10億円規模までの中小零細企業の経営者には、頼りになる右腕的幹部社員もいなかったりするケースが一般的です。つまり、私(弊社)は外注幹部社員としての役割を担うことになります。

融資・財務改善を軸としたコンサルタントは多いようで実は少ないと考えられます。このnoteを読まれたことも何かの縁ですので、自社の財務面や戦略面でモヤッとしていることがあればお気兼ねなく、質問などお問い合わせください。メールとfacebookへのDMでどうぞお気軽に。

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