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決めるときは決めたい

トレーニングを定期的にするようになってから体型が変わった。痩せて締まるどころか、どちらかといえばドス来い安定型と言えばいいようなどっしり感。これってどうなんだろ。ふと鏡に映った姿をシゲシゲと見てしまった。ふくらはぎやら二の腕の筋肉が育っているではないか。

うぅ、こんなはずでは。

30代くらいまでは痩せ型だったような気もするが、気付いたらそこからずいぶんと時間が経っている。ジーンズも2サイズ大きくなってしまったし、もちろん背はこれ以上伸びてもくれない。これから衰えていく一方の筋肉を落とさないように維持するためのトレーニング。そう思いながらやっている。

運動をするのは良しとして、なにが難しいかといえばそのあとの食欲との付き合い方だ。トレーニングをするとお腹が空く。そしてフリーランスとして自宅で仕事をしていると、どうしてもなんだかんだと食べてしまうのだ。

夜の間食も意志が弱すぎてやめられないし、本当に困ったものである。「運動してるからいいか」と逆に自分に甘くなってしまう。どうしてこんなにも意志が弱いのか。

今日も外は夏日で向かい側の白い壁の照り返しがすごい。だから朝からカーテンを閉めたままである。そのおかげもあってか家の中は快適な室温に保たれている。

「こんな暑い中、ロシア語の授業なんて行きたくないよなぁ」
「なんなら買い物すら行きたくない」
「うぉー、何もしたくない」

典型的なダメ人間の声が自分の中でエコーしている。仕方がないので、今噂になっている実写版のシティーハンターを観ることにした。なんだよこれ、最高か。ダメ人間に見えようと、要は決めるところさえ決められればあとはどうでもいいんじゃないのか。

今日ってどこかで決められたっけ?いや、どこにも決め手などなかった。ただ、朝に息子がやけに嬉しそうに昨晩30分以上掛けて頑張ったヘアカットのことを褒めてくれた。

「ママ、もうこんなにうまく切れるんやったらお店行く意味ないな」

息子はそんなことを言ってのけたが、それはさすがに褒めすぎなのでは。とにかく感覚だけでザクザク切っているのを褒めてくれたのは単純に嬉しい。少なくとも昨日は息子のヘアカットが決まったのだ。

今日の私の出番はいつなんだろう。出番なんてなさそうである。

まぁ、まだこれからコーヒーの時間だし、夕飯を作ってロシア語の授業で何か持ち帰ることができればそれで良しとすればいいのだろうか。文字通り停滞期なことは間違いないが、そういうときほどジタバタしても始まらないのである。というか言い訳ばかりしている気もするのでそろそろジタバタした方がまだいいのかもしれないな。

まだ最後まで観ていないのだけれど、あの鈴木亮平さん演じる冴羽さん、かなりいい。評判になるはずだ。

タイトル画像:(C)北条司/コアミックス 1985

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