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人生も探索(ゼルダ)である、と言ってみる

重い腰を少しだけ上げて、ようやく確定申告に取り掛かった。2023年1月の口座履歴をざっと見てみる。確定申告という作業は1年の振り返り&反省会になりがちなので、過去を振り返るのが苦手な私には辛い作業である。

そうか、1月は毎年多かれ少なかれピンチなんだよな。脳内でそんな声がする。今年は1月どころか今の今までずーっとピンチなんだけれど。今年は一体どうなっているんだろう。円安は止まることを知らないし、コロナ禍の影響もいよいよ本気を出してあらゆるところで噴出しているのかもしれない。それとも、ただ自分のこれまでの縁や運が尽きただけなのかもしれない。

こんなときに日本から「ワーホリを利用してドイツに行きたいと思っているのですが相談に乗ってもらえませんか」と問い合わせがきた。すごいタイミングである。前向きなことがこれほど言えないタイミングはまぁないのではないかと思う。なぜなら自分もピンチに陥っている真っ最中だからだ。何なら私の方が相談に乗ってもらいたい。

ただ、30歳手前の若い女性だというので気持ちはわかる。日本で仕事を続けていくことに何らかの限界を感じているのだろう。映像関係者なのでいわゆる同業者でもある。ただこのご時世、海外に出てきて何か突破口のようなものが生まれるんだろうか。正直に言って、そこだけは甚だ疑問なのだ。30年近くベルリンに住んでいるが、今年が一番大変な年になりそうだからだ。しかも打開策というものもそれほどないのが現実。端的にいうとベルリンという街にも以前のようなイージーな雰囲気は微塵もない、ということになる。

ベルリンの街角。首都ではあるけれどどこかのんびりしている。

30年近くも住んでいるのだからいい加減、落ち着いて暮らせばいいのに、という声も聞こえてきそうなものだがそうは問屋が卸さない。ただ、一般的にここまで長く住んでいれば、もう少しゆったりとした暮らしをしている人も中にはいる。これに関しては個人差が大きい。そもそも生き方なんて人それぞれなので何がいいかなんて誰にもわからない。何歳だからこうあるべき、というのもよくよく考えれば相当ナンセンスである。

それはそうと、今日は友人に声をかけてもらって中華のビュッフェに足を運んだ。ビュッフェはいろいろなものを少しずつお皿に取って食べるのが楽しい。エビの揚げたものや海鮮スープがとても美味しかった。あまり馴染みのない地区を歩いておいしいアイスコーヒーを出すお店に入った。ここのところ連日、あまり明るくない投稿をしているせいか声をかけてくれる友人がちらほらいてありがたい。

フリードリヒハイン地区のカフェ

こんなふうに会いたいと思う人、会ってくれる人がいるうちはベルリンにいる意味合いがあるのではないかな。

そして明日も迷える五十路の人生探索(?)は続く。任せろ、ゼルダとユニクロのコラボTは無事にゲットした。







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