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仕事が決まる前から疲れる

ベルリンに来てから、おそらく初めて就職活動というものに真面目に取り組んでいる。大体、これまで適当にやりすぎていたんだろう。まともな履歴書もなければ、カバーレターに至っては書いたことすらなかったのだから。

そんなわけで検索して形式を調べるところから始めた。求人サイトで気になるものがいくつかあったので、そこへその形式に則った書類を送付する。まだ面接にすら呼ばれてもいないのに、「もし採用されたらどうしよう」「早いシフトってどのくらい早起きなんだ」と要らぬ心配ばかりしている。どうしようもない。

フリーランスを10年もやっていると、好き勝手に1日のスケジュールを組むことがほとんどなので今さら定時に職場へ向かい、定時に帰る、というのがうまく想像できないのだ。

それなのになぜか公的機関や病院ばかりに目が止まる。矛盾だらけである。今日はさらにWeiterbildung(キャリアアップのためのコース)に関するアドバイスが欲しい、と職業斡旋機関であるArbeitsagenturにも問い合わせのメールを出しておいた。

仕事のアポ取りのときもそうだが、一度にいろんなところに問い合わせを掛けると、一体どこに何で問い合わせたのか途中でわからなくなってしまう。後できちんとリスト化しておかないと。今のところはノートに手書きで書き留めている程度だ。

今はまだ数件なので把握できるが、これが10を超えると収拾がつかなくなってしまう。就職活動も半分くらいは仕事と同じことだ。記入漏れはないかタイプミスはないか。向こうの必要な情報を返しているか。考えることはたくさんある。みんなよく何十通と応募できるよな、と感心しながら作業していた。いやほんと。

これまでに送った問い合わせメールに対して、全て自動で受け取り確認のメールが返ってきた。10年前とは事情が違うのだ。Arbeitsagenturには電話連絡を試みたのだが、電話回線は混んでいたので(10分待ち)ホームページの問い合わせフォームを利用した。入力しながら対面だけではなくビデオ面接にも対応しているとわかって驚いた。確かにそのようなサービスができていても何ら不思議ではない。コロナ禍でデジタル化も加速したのかもしれない。

求人サイトに登録しただけで、「マッチする案件が見つかりました」とメールでお知らせがどんどん入る。空港のセキュリティ要員、若者向けのソーシャルワーカー、心理カウンセラー、ってどこがマッチしてるんだ!?と首を傾げる案件の方が多かったがこの際、気になるものには応募してみようかと思っている。

就職活動よりキャリア転向の勉強がしたい、と言ったら怒られるんだろうなぁ。助成金の相談などもしてみたい。それより、フリーランスでもっと仕事もらえる方法ってないのかな。もうこうなったら全て同時進行でいいのか。


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