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原点に返る、というか文法の勉強

別にコロナに感染したせい、というわけではないんだろうけれど、なぜか病み上がりなのに、突然変な時間にオンラインでプレースメントテストを解き始めた。自分の語学力のレベルを確認するためのテストである。

しかも、ロシア語とドイツ語。そして、テストほど嫌いなものはない。

それが昨晩のことだった。傾向としては、依然と読解力と聞き取りはそれほど問題ないが、文法で引っかかってしまう、という点。これは学習時間の比較的短いロシア語でも、生活圏内の言語であるドイツ語でも同じことが言えるように思う。

そして、やはり悲しいことにレベルもそれほど昔とは変わっていなかった。ほぼ自分の見立てていた予想通り。別に外国暮らしが長いからといって、それに並行して言葉が上達するというわけではないのである。こんな体たらくで大丈夫なのかなぁ。結局、文法とは腰を据えて向き合い、日々努力して学ぶ姿勢が不可欠なのだろう。

Duolingoという語学アプリがあるが、あれは自分にとっては、あくまでも新しい言語学習の導入であったり、一度学習した言葉を完全に忘れてしまわないためのゲームでしかないのだ。残念だけれど。

さて、困った、どうしよう。そういえば、以前にも何度かそんな風に思った時期があったような。本棚を探すと、やはりそれらしきテキストが見つかった。仕方がないので、毎日、2ページずつくらい取り組むことにした。

こちらが1996年発行で現在は絶版中のもの。ベルリンのロシア語学科でロシア語を学習していた頃に購入したものだ。

そしてこちらのドイツ語文法の練習問題集が2006年出版。こちらはどういったタイミングで購入したのかは覚えていないが、たまにふと思い出したように市民学校でドイツ語講座を受けてみたくなることがあったので、おそらくその前後に手に取ったものなのだろう。どちらにせよかなり古いテキストである。

さっき試しに何ページかざっと読んでみたが、相変わらずロシア語の動詞は奥が深すぎて不可解なままである。ドイツ語の文法も解いてみたが、やはり自分の癖のようなものが何も変わっていない。えーっとこれはどうなるんだっけ?と思う箇所も前置詞も似たり寄ったり。

もうこうなったら仕方がないので、ざっと解いて答え合わせをし、間違った箇所だけ書き出して行くことにした。間違いリストを一通り復習し、問題集を2周くらいすればさすがに少しは癖のようなものが抜けるかもしれない。最後まで終えた記憶がないのが辛いところだ。

本をなんとか一冊終えたところで、もう一度あのプレースメントテストをやってみるのもいいかもしれない。なぜこういう流れになったのだろう、と思い返してみると、数日前に日本にいる友人と語学の話になったことを思い出した。あー、そうか、あの会話がきっかけだったんだな。

きっかけはなんであれ、暗くて寒い11月にコロナの病み上がり状態で、ドイツ語の文法問題とロシア語の文法書というタスクを与えている自分に少し呆れてしまった。さらに恐ろしいことに確定申告がまだ終わっていないのだ。無事に年を越せるのか心配になってきた。



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