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海外生活における定期検診の大切さ

職種によっては必要となる麻疹の予防接種証明書。日本で接種済みかつ感染済みのはずだが、念のために抗体値の有無を調べてもらおうと家庭医に相談した。抗体値検査のために採血が必要なので、チェックアップの血液検査と一緒にやってしまいましょう、という話になり採血をすることになった。

その結果、なんと麻疹の抗体はネガティブだとわかったので慌てて予防接種をしてもらうことにした。成人の場合は4週間後に2回目の接種が必要になる。ドイツで教育関連や医療関連の就職を希望する場合、麻疹の接種証明あるいは抗体証明求められる場合が多いのだ。

それよりびっくりしたのが血液中のフェリチン(鉄を貯蔵するタンパク質)の量だった。フェリチンの値が一桁しかなく、鉄欠乏であることが判明したのである。原因を突き止めるために検便キットを渡されたが、そういえば検便なんて日本の学校に通っている間にしたのが最後ではなかっただろうか。検査しておいていいタイミングなのかもしれない。

昨日、家庭医からもらった宿題は以下のとおり:

・検便キットを渡される→家庭医に持参→検査結果は次週に電話で問い合わせ→結果次第で家庭医再受診など
・鉄欠乏性貧血については血液検査の結果を持参して産婦人科医にも要相談
・鉄分サプリの効果を見るために家庭医で8月上旬に再検査および問診
・運動時の心拍数が高すぎる問題→シャリテ病院のスポーツ医療チームにチェックアップの問い合わせ→6月末以降の予約希望日を返信
・循環器内科で5月末にエコーの予約済み
・4週間後に麻疹など三種混合2回目接種

さすがにここまでいくとかなり盛りだくさんでカレンダーがいっぱいになる。毎回、それぞれ必要書類やら質問事項をまとめないと忘れてしまいそうだ。健康第一。仕事がなくてホッとしたのは初めてかもしれない。忙しいとここまで頻繁に医者に通ってばかりもいられない。逆に最近のあまりのだるさや眠気の原因が鉄不足からきていることがわかったので腑に落ちた。なんでも更年期や歳のせいにするのは危険である。

甲状腺の異常が見つかったのも長女を出産後、あまりにも体がだるかったので家庭医で相談したのがきっかけだった。女性の先生だったのだが、念のためにエコーをしておきましょう、と言ってくれて異常が見つかったので放射線科に行くように勧められたのである。「妊娠しにくかったでしょう」とそのときに言われたのを覚えている。言われて初めて意識したくらいで、自分では特に認識していなかったのだ。

日本の会社員勤めであれば定期的に会社が健康診断をしてくれると聞く。海外でフリーランスともなれば自分から意識して不調や変調に気づく必要性が出てくる。気付いたらすぐに家庭医に言って相談した方がいいし、できれば年に2回くらいチェックアップをしてもらうと自分では気づけない不調がわかることもある。

今回の検査結果を受けて、鉄欠乏性貧血を中心に自分でも気になっていろいろと調べてみた。鉄サプリを飲むタイミングは朝食30分前にオレンジジュースと飲めばいい、とか最低半年は飲み続けた方がいい、とか検便でわかる病気は何か、とかそういうことだ。家庭医の先生の言っていたことが調べることでさらによく理解できるし、検査結果を聞いたときにあたふたしなくても済む。体というものは奥が深いし、年齢を重ねれば重ねるほど不調が出てもなんら不思議ではない。予防できるならそれに越したことはないな、と思った次第。




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