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昼間から映画を観て涙を流す

NETFLIXはなぜかそれほど好きではない。あまりいい思い出がないのでなおさらだ。

Tenetを観ようと日本のアマゾンでレンタルしようと思ったのだが、引き落としに日本のクレジットカードが必要なので弾かれてしまった。

ドイツのアマゾンの方ではレンタルできず、購入という選択肢しかなかった。それほど何度も観たくなるような映画でもないかもしれず、踏ん切りがつかない。

他でもググったが、どうやらNETFLIXで観れるようだ(ここで勘違い)。それなら、1ヶ月だけ契約してすぐに解約すればいい。そんな風に考えた。

少しだけ迷ってから確定ボタンを押す。見慣れたホーム画面が出てきて、やはり気分が暗くなる。そこまでこのプラットフォームにネガティブな印象を抱いている自分にもホトホト呆れたが、致し方ない。ある特定のモノに対するイメージというものは、過去の様々な経験によって形成されてしまうものだからだ。

よし、これでようやくTenetが観れる。

と思ったが考えが甘かった。なんと検索しても出てこないのだ。

仕方ないなぁ、何だか気は進まないけれどまとまった時間が取れるのだから、話題の「イカゲーム」でも観てみよう。そんな経緯で第一話を観ることにした。

何これ、せっかくの休日にひとりでゆっくりと観る類の話ではないじゃないか。なんでまたこんな辛いものを観る流れになってしまったのか。だからネトフリは苦手なんだって。

「パラサイト」とも重なるテーマ。裕福なものと底辺で暮らす人々のすさまじい対比。

観ていて楽しい類の内容では決してない。それでも、話題になるだけあってストーリー展開にグイグイ引っ張られてしまう。人間って残酷だよね。

「これはまだ続編を作る設定になっていそうだな。」

そんな中途半端な終わり方。平日の昼間から家でひとりで映画を観ながら、ボロボロ涙を流す、なんていうことは滅多にない。そういう意味ではたった1日しかない「休日」の過ごし方としては正解だったのだろう。いやだって、無理やりでもそう思いたい。

時間を気にせず何かに没頭する。

こんな時間がもっと必要なことは間違いないはず、そうそう。

正直、Tenetでもイカゲームでも観るものはそれほど重要ではなかったのかもしれない。それがアマゾンかNETFLIXかということも。

本当に大切なことは、間違いなくもっと別のところにあるんだろう。感情の揺さぶりとか、そういうところで。

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