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仕事の話

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時間ばかり掛かるシステム

時間ばかり掛かるシステム

私の「やる気」というものは残念ながらあまり長続きしない、という非常に取り扱いづらい特徴がある。鉄は熱いうちに打てというが熱くなっても何かの拍子で秒で冷めたりもする。付き合いにおいても同じことが言えるかもしれない。これはないな、と思った瞬間にピキッと凍てついた大地が目の前に展開されるのである。シベリアの大地。さっきまでの熱帯雨林並みの暑苦しい情熱はどこへやら、である。

それは冗談としても熱しやすく

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就活と郷愁

就活と郷愁

就活というかバイト探しはまだ細々と続けているのだが、なんと先日、この間面接に行ったばかりの職場(ベルリンのテーゲル空港)で別の団体が類似の募集をかけているのを偶然見つけてしまった。仕事がきついので長く続かないのかもしれない。

見つけてしまったのものは仕方がない。面接に行くかどうかもわからないのにあれこれ心配しながら履歴書の送信ボタンを押した。決心するのになぜか1日くらいかかったのだからもはや意味

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仕事の受注方法

仕事の受注方法

元同僚のジム仲間と仕事の受注に関する話をしていたときに改めて気付いたことがあるので、珍しく仕事の話をしようと思う。

ベルリンでフリーランスを10年やってきたわけだが、10年やってこれたのはそれ以前にベルリンの制作会社で社員を10年やってきた経験があるからだと思っている。会社で一体何を学んだのか、ということを考えたときにまず思い浮かぶのが以下の点だ。

・基本的な仕事の受注方法

取引先は主に日本

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お祈りメールをいただいた

お祈りメールをいただいた

初めてきちんとした履歴書を送り、面接に呼ばれ、お祈りメールまで頂いた。なるほど、こういうものなのか。上の文面にあるように今回トライしたのは難民支援センターでの仕事だった。面接を受けていて感じたのは、面接担当者が真っ先に尋ねた「メディアの仕事からなぜここにこようと思ったのか」ということからもわかるように、ドイツでよく求められるキャリアの一本化の大切さ、というである。要するにこれまでやってきたことと全

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ベルリンで20年以上ぶりに面接をした

ベルリンで20年以上ぶりに面接をした

20年以上ぶりにベルリンで面接に足を運んだ。いつものように早め出発をしたが、面接時間よりも45分も早く着いてしまい文字通り「飛行機場で待つ人」になってしまった。

入り口でセキュリティーの人に面接に呼ばれたというメールを提示して中に入る。簡易窓口で問い合わせると、面接に来た人が座っている、と言われた場所に確かに数人女性がいるのが目に入った。みんな緊張しているのか表情がかたい。それにしてもここでは見

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フリーランサーの経済状況

フリーランサーの経済状況

求人応募に4通目を出したところで面接に呼ばれた。意外である。この年齢でも呼んでもらえるのはベルリンだからだろうな、とも思う。ベルリンで最後に面接を受けたのが2001年の冬なので、かれこれ20年以上も前のことになる。面接の際には労働許可付きの身分証明書の提示も求められるようなので、ちょっと緊張してしまう。外国人の採用が多いという証拠だろう。日本とはなんら関係のない職種なので「日本人だから」有利になる

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湯船とアイス

湯船とアイス

ここのところ運動不足と連日続く咳で肩こりがひどい。今朝は久しぶりにゆっくりリングフィットをしてから念願のお風呂に入ることにした。はぁ、やっぱり体を動かすのっていい。久しぶりの湯船も最高だった。なぜ久しぶりなのか。それはここのところドイツではエネルギー料金の中でもガス代が馬鹿にならないからである。普段はそういうわけでほぼシャワーのみ。

次にジムに行った際は必ずサウナも試そうと思う。そのくらい体を温

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30年近くベルリンに住んではいるけれど

30年近くベルリンに住んではいるけれど

ベルリンに来たのが1995年なので、かれこれもう28年くらいはドイツに住んでいることになる。一体全体、なぜこんなに長くなったのだろう、と思わないこともない。そこで何をしていたのか箇条書きにしてみることに。

今まで一体ここでそんなに長く何をやってきたのか!?

1995 語学留学生・DSH取得・大学入学
1996 ロシア語準備コース・その他の学部(ほとんど行かず)   
2000 ベルリンで大学生

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連邦雇用局(BA)で職業相談を受ける

連邦雇用局(BA)で職業相談を受ける

今日は悪天候の中、自宅から30分ほど離れた連邦雇用局(BA)へ向かった。例の如く早めに着いたので、担当者の部屋をノックしてみたが誰もいない様子。仕方がないので待合室で待つことに。5分も経たないうちに担当者が通りかかり一緒に職員用のトイレを使わせてもらってから部屋へ。

思ったより若いトルコ系の担当者である。少し話しただけで優秀な人に当たったことがわかる。こちらの希望を聞き出し、それに対して何ができ

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連邦雇用局(BA)からのお誘い

連邦雇用局(BA)からのお誘い

今日の午前中は、ほぼ秋の一時帰国の宿探しで終わってしまった。まず東京に14泊、大阪でも14泊、最後にまた東京…奈良の実家は残念ながら、長らく存在しないので宿泊代だけでも馬鹿にならない。毎回、はぁーっと大きなため息をつきながら、覚悟して最後の確定ボタンを押しているというのが現実なのである。辛い。

そんなわけで、今日はさすがに「そろそろまとまった仕事が入らないとまずいよな」と心底実感したわけだ。大体

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お祈りメールと就活

お祈りメールと就活

ドイツに住んでもう長いというのに、実はいわゆる「お祈りメール」というものをそれほど受け取ったことがない。日本でも就職活動をせずにドイツに来てしまった上、ドイツに来てからもほぼする機会がなかったためだ。それでも会社員として10年、フリーランスで10年、なんとかこれまで働いてこれたのはありがたいことだと思う。

知人の付き添いでジョブセンターに行ったことが引き金となり、突然就職活動をしようと思ったのが

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仕事が決まる前から疲れる

仕事が決まる前から疲れる

ベルリンに来てから、おそらく初めて就職活動というものに真面目に取り組んでいる。大体、これまで適当にやりすぎていたんだろう。まともな履歴書もなければ、カバーレターに至っては書いたことすらなかったのだから。

そんなわけで検索して形式を調べるところから始めた。求人サイトで気になるものがいくつかあったので、そこへその形式に則った書類を送付する。まだ面接にすら呼ばれてもいないのに、「もし採用されたらどうし

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すこしずつ方向性が見えてきた

すこしずつ方向性が見えてきた

柄にもなく突然始めた就職活動。制作会社の社員として10年、フリーランスでさらに10年。円安の現状や今後のことを考えると、ベルリンで再就職するならおそらく最後のチャンスになるだろう。ふと、そんなふうに思ったのだ。育児をやりながらのフリーランス10年、というのがなかなかのハンデになっている。うぅ重い。ただし何事にもタイミングというものがあるのだ。

コロナ禍以降、人手不足やストライキのニュースが頻発す

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アポ取りとインタビュー

アポ取りとインタビュー

昨日、noteを書きながら「面接も結局はインタビューのアポ取りと基本的にやるべきことは同じなのかも」という気付きがあったので忘れないうちにまとめておこうと思う。

コロナ禍以降、とにかく仕事で取材のアポ取りをするのが以前と比べてずいぶんと難しくなったように感じている。まず、対面でのインタビューが少なくとも数年間はなかった影響で、第一声として出てくる質問が「オンラインですよね?」というものに変わった

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