新規ファンの獲得と、既存ファンからのブーイングのパラドックス

企業にとってのファンって、必ずしも売上げに貢献できてないってこと、あるよね。高額商品になればなるほど、そんなに頻繁に買い替える訳でもないし、常に「昔の方が好き」って人もファンには多いし。

なんとなく、新しいクルマの発表に伴って出ているコメントを見ながら考えた事なんだけど、たぶんクルマだけの話じゃ無いかなと。

それで、
企業にとっては健全な経営が大切であって、そうすることで、当たり前なんだけど、会社の存続と社員の生活を維持したり出来るわけよね。

その健全な経営の為に、より良い物を提供しようと知恵を使う訳だけれども、その答えは既存のファンにとって快く思わない商品に結びついたりすることがある。
ただその商品が売れれば、会社が健全な経営判断をしたとも言えるのだけれども、売れようが売れまいが「あのブランドは死んだ」「昔からのファンを大切にしないのか?」みたいな言われ方もする。

ここの両者良いトコ取りって難しいよね。
結局、ファンの言う事ばかり聞いてても、口は出すけど金だすかは分からんわけだし。せめて、商品買わなくても株でも買ってくれれば、気持ちも分かるのだけれども。「お金が許せば買いたい!」って言葉だけじゃ、会社は成り立たんしね。

どっかで読んだ「店の閉店を嘆く…人は、その店に通ってない」とか、「休刊を嘆く…人は、その本買ってない」みたいな。同じ事かもね。

「より良い商品を」という気持ちは提供する側の本心だろうけど、その商品が「愛着」に繋がればファンの心を掴むのだけど、「愛着」は次の商品が売れにくくなるというデメリットにも繋がるよね。
適度に最新のモノがより良く見える様に走り過ぎても、チープに映ることがあるし。

企業を「ブランド」として、その会社の商品がどんな意味を与えるのか?ってコトが、ちょっと昔の「apple」みたいに出来れば良いのだろうけど、1家に1台くらいしか買わないサイズや個性のクルマだったら、余計に難しい気がするんだよね。
だって、『持ってない人が欲しいと思うクルマ』であることは、『既に出ているクルマとは異なる商品』だと言ってもいいだろうから。

既存のファンは最新の商品を否定しがちな傾向になっちゃうのって、原因はコレかなって思った。

どんなに文句言ったって、乗ってみたら最新のクルマが一番良かったりするよね。個人的には古いクルマばかりに乗ってるけど、最新のに乗ると「あ、良いな」って思う性格です。中古で買うからメーカーに貢献してないしw

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