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過去のファッショニスタの着こなしを解説してみました【バスクシャツ編】

皆さん、こんにちは。
今回は、過去のファッショニスタの服装を解説してみる回になります。

まず初めに、なぜインスタグラムで歴史やディティールの解説ばかりしている人間が、突然着こなしの話をしだしたのか。

実は私自身、ファッションは世間一般で当たり前の感覚である『見た目をよくすること』が1番大切だと思っていて、ディティールや歴史等の知識は、コーディネートの表現の幅を広げる上でかなり重要だと考えているからです。

インスタグラムでの歴史やディティールの解説は、言わば基本編であり知識を吸収する場所で、noteはその得た知識をどうやって活用していけばいいのか、応用することを軸に発信していくつもりです。

という訳で、今回はコーディネート解説編です。
トレンドというのは繰り返すモノで、今の気分に合うカッコイイ服装って何かなって考えた時に、ある程度答えは過去に眠っています。

過去のファッショニスタの写真で、今でも残っている画像というのは『多くの媒体』が参考画像として使用した画像で、多くの媒体が使用したという事は、それなりの人数が良いと思ったという事に言い換える事ができると思います。

では、早速『バスクシャツ』の着こなしを過去の画像を基に解説していきます。

バスクシャツの生い立ち

バスクシャツは船乗りのためのワーク服で、フレンチファッションの代表的なアイテムです。
フレンチの歴史を紐解いていくと、イタリアよりも派手ではないが、アメリカよりも気品を重視する国民性から、素朴で着飾らないが品のあるアイテムを好む傾向が強いです。

その上、レディースファッションが非常に強い事もあり、メンズも影響を受け中性的になっているというのが特徴です。

そんな、フレンチファッションという歴史の象徴として君臨してきたバスクシャツは、ただの野暮ったいワーク服から、素朴だが品があり、それでいてジェンダーレスという印象を持つアイテムに進化してきました。

つまり、レディースやメンズの垣根を越えた真の意味で万能なカットソーなのです。

ココ・シャネルの着こなし

ブランド『シャネル』のデザイナーココ・シャネルのバスクシャツを使った着こなしです。

シンプルながら気品溢れるスタイルではないでしょうか。
こうしてみてみると、デザイナーレベルのファッショニスタと言えど、意外と基本に忠実なんだと感じました。

ジャストなサイジングでバスクシャツを着て、ややゆったりとしたパンツと合わせたタックインスタイルです。

やはりタックインスタイルのメリットは、全身を2:1の黄金比で見せる事ができるのと、ゆったりとしたパンツでAラインシルエットを作り出す事ができるのが良いところでしょうか。

ジャストなバスクシャツに、ワイドなパンツでシルエットにメリハリをつけているのが、わかりますね。

シャルロット・ゲンズブール

こちらの画像は、シャルロット・ゲンズブールのバスクシャツの着こなしです。
まず、シャルロットが何者なのか。

フランスを代表する女優で、メンズフレンチファッションの神セルジュ・ゲンズブールを父親に持つ人です。

父親のセルジュは、フレンチファッションのアイコン的存在で詳しい人間が、フレンチを話す時に100人中99人がその名前を挙げるであろう偉大な人物です。

そんなシャルロットの着こなしもココ・シャネルと同様、シンプルでありながら品があり、そして基本に忠実であるという事が見て取れると思います。

ゆったりとしたオーバーサイジングのバスクシャツに、ジャストサイズのデニムを合わせた服装。コーディネートの基本原則である、Y字シルエットでメリハリをつけていますね。

ここに、ホワイトスニーカーを合わせるのがフレンチっぽいですね。
足元のスニーカーまで含めて、参考になる組み合わせだと思います。

まとめ

バスクシャツの着こなしは過去から学べという事で、過去のファッショニスタたちの写真を用いて解説してきました。

おさらいしてみると、ココシャネルは
ジャストサイズのバスクシャツに、ワイドなパンツを合わせたAラインシルエット

シャルロット・ゲンズブールは
オーバーサイズのバスクシャツに、ジャストなパンツを合わせたYラインシルエット

このように、シルエットのメリハリを楽しんでみるのも、表現の幅を広げる一つの手段ではないでしょうか。

今回はこの辺で終わります。
では、また次の回でお会いしましょう!

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