メキシコペソ 9月2週目 ペソ円8円超えって煽りすぎ!

経済パッケージ2023

メキシコ財務省と産業会議所連合(Concamin) は次年度の産業政策である経済パッケージ2023(Paquete Económico 2023)を発表しました。
要点は以下の3点です。
・GDPに占める負債割合が安定的持続可能なレベルにとどまること
・開発促進目的のインフラ投資がGDPの3.6%
・インフレ調整はあっても増税はなし

FX的に重要な点は以下の点だと思います。

ウクライナ騒動の過激化や中国バブル、台湾有事、OECD加盟国からデフォルト国家発生など不安定要因は多々あり、エネルギーや鉱物相場、小麦トウモロコシ相場は神でないと分からないと思います。ただ、ペソは今年唯一ドルに対して負けなかった通貨であり、今年を通して大体20.20ぐらいで推移していたので20.60は控えめに見積もっていると思います。
政策金利は現在8.5%、次の利上げがほぼ0.75で決定的なので、年末政策金利を9.5%とすれば、もう一度0.25上げることになるのですが、個人的には最終0.5上げの年末政策金利9.75%になると見ています。そして2023年末の政策金利8.5%は現在と同じレートなので、円安が是正されて通貨相場が安定してきたときがスワップ狙いのペソ買い時期になると思います。

本当にいつ円安是正に動くのか、基本的に黒田総裁の後任発表が転換期になると思っていますが、それまで円安基調はかわらない様な気がします。ただ一言!130円に落ちたときの円安終焉とか140円超したときのドル買いキャンペーンとか極端な業者の煽りには辟易しています。

貿易輸入相手国3位陥落

ネタがないので AMLO が Samsung の代表者と会談 を深読みしてみました。
記事の内容自体は、メキシコ韓国関係樹立60周年記念で、メキシコが招待したのか、あるいはサムソンからロビーしたのかは不明ですが、AMLOとサムソン李在鎔副会長が、エネルギー、電気通信、建設に関連するプロジェクトについて会談したそうです。記事には書いていませんが韓国とメキシコはFTA交渉中です。メキシコ側は政治家は投資があれば賛成、経済界は韓国との通商は競争品(自動車、自動車部品、家電)が多くメリットがないとして反対で結論は出ていませんが、おそらくFTAも議題に上っていると思います。
その中でビックリしたのが、2021年に韓国はメキシコの第3位輸入国になったようです。上のグラフは2017年のもので、メキシコの貿易相手はアメリカとそれ以外というぐらい離れているので2位以下に存在感はなく、日米欧は現地生産方式にかわっているので輸入高が国の存在感に直結するとも思いませんが、日本政府も企業もかつての勢いはどこに行ったのか残念です。統計的には日本とメキシコの貿易関係は停滞状態で、ごく一般的日本人からすれば遠くて治安に問題のあるメキシコはポジティブなイメージがあるとは思えませんが、実際メキシコ在住の人はどう思っているのか興味あります。

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