メキシコペソ 9月4週目 初めて見た日銀砲

日銀為替介入

22日15時からの黒田会見、チャートを眺め、ちょっとだけスキャしながら見ていました。会見そのものは、「何もしない」ことで平常運転で終わりましたが、その後の17時頃から伝説の良いものを見ました。

17時21分のニュース: 神田財務官 「為替介入を行った」 

まさか!でした。なにげにメディアに流されて円ロングしていた人たちは、これにビビって当面手出しできなくなったかもしれません。
しかし、ドル円の政策金利が4%ぐらい違うので円売りドル買いの流れは終わっていないと思います。ドル高の流れを変えるには介入以外にも何か必要。今回財務省はドル円の適正値を140円ぐらいに考えていると手の内を晒したとすれば、考えやすくなったかもしれません。私も円安で間違いないとは思いながらも、何か引っかかりがあったのですが、その答えが為替介入だとすればすっきりです。

ドイツ大統領訪墨

9月20日ドイツ、シュタインマイヤー大統領が訪墨しました。ドイツ側の目的はウクライナ戦争とか人権問題はさておき、経済的には明確でエネルギー資源、特に天然ガスの支援ですが、メキシコも不足しているので十分な成果は難しいと思います。一方ではアメリカインフレ抑止法がらみのVWやベンツの工場やそれを支える部品産業のメキシコへの増資 が議論されているようです。会談とは直接関係ないですが、ドイツはロシアとのガス供給問題からUNIPER社を国有化を発表しましたが、エネルギー国有化政策をとるAMLOにとっては、この話の方が有益だったと思います。

インフレと農業

引き続き食品価格情報によりインフレ率は8.76%に上昇という記事が上がりました。これにより次回の政策金利を0.75ポイント上げの9.25%ではなく、1.00ポイント上げの9.50%を考えるべきと一部専門家は主張しているようです。(個人的には0.75だと思っています)
一方で農業の貿易収支は51億ドル黒字。メキシコは経済的に儲かるアボガド、トマト、ベリー、コーヒー、ビールなどを主に生産輸出する割には、主食の黒トウモロコシ、豆類など利益率の少ないのは輸入でまかなっているようです。経済的には当たり前で、平時はそれが正しいことでしょうが、国の安全保障を考えると正解ではなさそうです。AMLOはそれらの主食の肥料配布や補助金を出し強力に促進ているのですが、結局は補助金付けにして国民に安く提供するか、高くても自国産の主食を食べさせることしか解決策はないように思います。再来週に食糧計画を公表するようで注目しています。
これとは別に、メキシコはアメリカ第2位の牛肉輸出国だそうです。それでいて日本はアメリカから大量の牛肉輸入。アメリカ産牛肉とメキシコ産牛肉の違いが分からない自分にとっては何故メキシコから直接輸入しないのか謎です。

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経済関係で気になった記事

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