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素直な感情を、そのまま感じる勇気を持つ

「ああ、どうしよう! 大変! ひどい! 悲しい!」と、心かき乱されることなく、
「私は、大丈夫!」と、いつも平静を保てるのが、いいことと思っていた。

何か、どうしようもなく大変なことが起こった時に、
一瞬、”あっ! どうしよう!” と、
真っ青な気持ちになったことすら、意識に上らないうちに、
「私は、大丈夫!」と、ポーカーフェイスでいられる自分が、
自慢でもあった。

その自慢と引き換えに、
私は、自分が素直に何を感じているのかが、わからなくなっていた。
そのことすら、気づけなくなっていた。

今思うと、ポーカーフェイスでいたのは、
自分が強いからではなくて、
素直な感情を感じたら、自分があっという間に壊れてしまいそうで、
怖かったから、
自分を守るために、感じないようにしていたのだと思う。

ようやく、そうした自分の怖い気持ちを、受け止められるようになって、
それがわかった。

どんなに心が痛むことも、受け止めて大丈夫、と思えるようになったのは、
「そんな私もいるよね」と、
自分で自分を否定することを、止めることにしたからではないか、と思う。

「そんな自分はダメ」という言葉を、無意識のうちに、
どれだけ毎秒毎秒、自分に投げかけていただろう。
自分を一番否定していたのは、
他の誰でもなく、自分だったことに気づいたから、
「もう、そんな悲しいことは、止めよう」と思った。

泣いていい。心乱れるほどの感情を感じていい。

自分が感じた素直な感情を、そのまま感じられる勇気を持てたことで、
ようやく、自分の心が、元気に動き始める感じがした。
自分の歩みを前に進める糸口は、こんなところにあったのだと思った。

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