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ワインテイスティング会を開催した話

 4月の終わりに以前の記事で触れていたワインテイスティング会を開催しました。
 単一のブドウ品種で作られたワインを飲み比べて味の違いを知り、その後ラベルを隠してブラインドテイスティングを行うという趣旨の催しです。結論から言うとご飯でお腹いっぱいになり、ブラインドテイスティングまでは辿り着けなかった。

 余談ですが以前受けたワイン検定ブロンズクラス合格してました。わあい!
 日本ソムリエ協会よりこんな感じの認定カードとバッジをいただきました。ブロンズ合格者は11月開催のシルバークラスを受けることができるので、チャレンジする予定。

 それはさておき、テイスティング会の話。
 今回は「赤白の基礎品種の違いを知る」に重点を置いてワインを選びました。白羽の矢が立ったのは、単一かつ品種の特徴がよく出ており、かつ安価で有名なチリワイン。

 そう、コノスルです。
 コノスルはスーパーなどでも買い求められる上に1本800円弱ほどのお得価格なのですが、どのワイン本を読んでもすこぶる評判が良い。品種の違いを知るにはまずこれを飲めということらしい。
 ワイン検定で講習を受けた際、講師の方にも「コノスルでテイスティング会やるんですよ〜」と話したら「それはめちゃくちゃ良いですね! 品種の違いに忠実に作られてるので勉強になると思いますよ」と背中を押してもらい、ますます膨らむ期待。
 流れとしては、ワインはネットで事前購入。当日はデパ地下でうまい惣菜とおつまみを買いまくり、ホテルの部屋に持ち込みをしました。用意したのは赤白各3種類。

白ワイン

  • シャルドネ

  • ソーヴィニヨン・ブラン

  • リースリング


赤ワイン

  • ピノ・ノワール

  • カベルネ・ソーヴィニヨン

  • メルロ


 ワイン検定で「これだけは絶対覚えて!」と釘を差された奴らです。ワイン用のブドウ品種ってちょっと信じられないくらい種類多いのですが、初心者はこの6種類知っとけばなんとかなるらしい。ありがてぇ……。
 ワインに合いそうなお惣菜も大量に買い込み、いざスタート! ご飯の量がヤバい。

 まずは白ワインから。ブラインドで出されたら自信ないけど飲み比べると全然味が違うな~? という驚き。
 あと薄々気付いていたのですが、どうも私はシャルドネが苦手のようです。実は去年くらいまで白ワインの味に対して苦手意識を抱えてましたが、過去に飲んできた白ワインのシャルドネ率が高かったためっぽい。
 去年の夏にたまたま飲んだピノ・ブランの味が好みで、その後同じ生産者のリースリングがさらに好みでめちゃくちゃハマったのがワインに興味を持つきっかけだったので、品種の違い大事だなーと思いました。

 白ワイン3品種の感想はこんな感じ。



シャルドネ
酸味と苦みの主張が強くアルコール感が気になる……。とはいえシャルドネは産地で味ががらっと変わる代表的な品種な上に、最高級とされる白ワインもシャルドネで作られているらしいので産地と価格を色々試せば好みの味があるかも?
旧世界と新世界、北と南で試してみたい。

ソーヴィニヨン・ブラン
すっきり溌剌とした酸。仄かな苦みも良いアクセントで、爽やかな味わい。夏にキンキンに冷やして飲みたい。ワインだけでもいけそうだが、料理と合わせるならレモンを効かせた白身魚のカルパッチョやグリーンサラダ、あと意外と白身の寿司もいけそう。日本の白ブドウ品種、甲州にも少し似ている気がする。

リースリング
CV.早見沙織。推し品種。
とにかく味がきれい。酸がきれい。透明感のある味わいで、料理との相性が良いのもうれしい。ベーコンやハムなどの加工肉を使用した料理、ポテトなどと合わせると最高。一番好き。


 続いて赤ワイン。


ピノ・ノワール
個人的には暁美ほむら。一般的なイメージの赤ワインより色が薄く、透き通ったルビー色。イチゴやラズベリー系の良い香りがして、味わいは繊細。常温より少し冷やした方が好みかも。
強めの肉料理ではワインの繊細さが飛んでしまいそうなので、生ハムや白カビ系のチーズ、あとマグロなどの赤身の魚料理と合わせるのが良さそうだと感じた。

カベルネ・ソーヴィニヨン
主人公。赤ワインと言えばこれ、みたいな分かりやすい味がする。ザ・タンニン!! という渋みと骨格がしっかりした味わい。常温で飲むのが良さそう。
料理は赤ワイン煮込みやデミグラスソースで煮込んだ牛肉、ジューシーな肉料理と合わせると間違いないと思います。ワインだけ飲むと若干口の中が乾くような感じがするのは濃いから?

メルロ
しっかり濃いのに渋みがなく、穏やか。渋すぎる赤ワインは苦手……という方はメルロを試すといいかも。滑らかで柔らかな口当たりです。
ミートボールやハンバーグ、あと赤味噌のもつ煮込みなど、しっかりしてるが丸みのある味付けの肉料理と合いそう。あと土っぽいというか、キノコのような風味があるのでキノコを使った料理もいいかもしれません。


 ちなみに白も赤もソムリエ試験で使用するようなテイスティングシートを使ってみたのですが、これは感覚より覚えたての知識に引っ張られてしまう部分があった……。
 検定で覚えたので「ソーヴィニヨン・ブランのこのすっきり感が柑橘、白い花、ハーブなんだな」とか「よくわからんけどリースリングのこの匂いは多分菩提樹なんだろうな」とかで知識から感覚に結びつけてしまいました。次回ブラインドやる機会があれば再度チャレンジしてみたいです。

 こんな感じで一通り感想を述べあった後、好みのワインを片手にのんびり食事をし、映画を観るなどして過ごしました。アマプラの『この動画は再生できません』シーズン2でどっひゃー!!! となったのでぜひ観てほしいです。

 2名体制の開催だったのでもちろん6本飲みきれず。残ったワインは翌日持ち帰って美味しくいただいたり、ワイン氷として保存して料理に活用しました。
 レストランでグラスワインを1杯ずつ頼むのも至福ですが、やはり順番に味を確かめながら少量ずつ飲み比べできたのは良い経験になったと思います。とはいえ目標のブラインドまで辿り着けなかったので、また機会をみてチャレンジしたい。

【補足】
 今回は単一(複数のブドウを混ぜていない)ワインを選びましたが、基本的にフランスなどの旧世界では単一ではなくアッサンブラージュ(複数のブドウを組み合わせる技法)して造られるワインが多いです。
 レストランのメニューに品種が明記されていないことも多く、銘柄やラベルだけでは味の傾向が分かりづらいため、品種の特徴を知るために飲むのであれば単一で造られやすいチリなどの新世界ワインをオススメします。

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