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日本一周95 公園なんだって、このゲストハウス。

このnoteは…
ゲストハウスが好きすぎて47都道府県のゲストハウスとライブ配信、のちクラウドファンディングで100万円のご支援を頂きながら大学を休学せずゲストハウス日本一周をするノマド女子大生、ゆずの日本一周日記です。

朝です!あさごはん!!

ちゃぶだいゲストハウスでは週に一度、土曜日の夜はちょっと豪華なカフェ朝ごはんの日。

注文すれば食べれるよ、とのことで、パンとスープのセット。を注文しました。
スープはきゃべつのスープ。でっかく切られたきゃべつがワイルド。

ちょっと課金すればあんこがのっけられるシステム。まんまとのせましたよ、はい。

ここのカフェは日替わりでいろんな人がオーナーをしてます。今日は栞未さん。可愛らしいなー誰かに似てるなーっておもってたんだけどさ!わかった!よ!真野恵里菜ちゃんだよ真野ちゃん!目元マジで真野ちゃん!かわいい!(オタク)


窓の外を眺めると、目の前には薬屋さん。大豪邸なんだそうで、春には桜が咲いてる。運が良ければお呼びしていただいて一緒に桜を見ることもあるらしいんだとか。乙やなあ

あ、あれタバコの自販機ですか〜?この分煙の時代に珍しいですね!

と言ってると

「いや、あれは0.01mmだよ」

よ、より時代を感じるゥ

愛の言葉が淡々と描かれる自販機。これはこれで、芸術だと思う。

時代の遺物的なものを淡々と紹介しながら眼鏡屋さんの澤口さんがご出勤しました。

眼鏡やさん?

なんと、ここは世界唯一(おそらく)敷地内に眼鏡屋さんがあるゲストハウスなのです!

澤口眼鏡舎さん!最近テレビでも取り上げられて、ノリにノッてる眼鏡屋さんです。

開店前のお忙しい中にもかかわらず、店内を見させていただきました。

メガネ!!!ものすごい量の手作りのメガネ…

「フレームは作るんだけどね、レンズそのものは作らないんだよ。眼鏡屋に頼んでよって。」

ここは眼鏡屋じゃないんかい。(このくだりたぶん何万回とやってると思う)でも、ここはデザイン専門ならしいのです。

もともと携帯のデザイナーさんだった旦那さんが作る眼鏡はめちゃくちゃおしゃれ。

私のzoff(一万円くらい)とは大きな違いっす。しゅごい…

後、絵がとてもとてもお上手でした。。鳥獣戯画かな?

そんでもって。今日はなんと!人力車に乗ることに!

いやいや日本一周の限界旅の中で人力車とかいう道楽を行うのはなんやねん。。と思われると思いますが、げんさんはちがう…

彼はなんと、オンライン宿泊をした時にオンライン人力車というコンテンツを届けてくれた方なのです!

人力車にzoomつなげたパソコン乗っけて走ってくれるってまあまあなカオス…

本日の川越は雨の中、げんさんが降臨!!雨の中あざっす!!です!!

雨ですが人力車に乗り込むとほんのりお尻があったかい。ホッカイロであっためられとります。これは嬉しい。

「ゆず姫のためにあっためときました!」

というげんさん。爽やかで嬉しい。

そう!爽やかで嬉しいのですが、、

脳裏によぎるおもひで。BBQ侍元気してるかな。

何はともあれスタート!

じっくりと川越を走っていると、お醤油屋さんを通りかかりました。

「これ!はい!あげるわよ!」

謎にごり押s渡していただけた松本醤油様のミニお醤油。観光感出しすぎたかなワイ。

で、オンラインの時も訪れた蓮馨寺!

に!

リアル滞在!

あいにくの雨、、ですがここの境内は濡れた床が綺麗に反射する。よってむしろ雨の方が綺麗に見えるんだとか。

げんさんの解説付きで川越の街をめぐります。でも思ったんだけど、人力車の人ってすごいね。あんな重いもの持って雨だろうが走って

写真も上手くて(時の鐘)

おばちゃんは感動よ(雨がしんどすぎて一度も下車しなかった奴)

げんさんは元々バリバリ理系のエンジニアさん。仕事を辞め何か違う事を、と始めたのがたまたまこの人力車だったんだそう。結局それがこうしてお仕事になってるんだから天職なんだと思う

し、コロナの時にオンライン人力車を始めよう!とか、本当に自分の仕事が好きで誇りを持っていないとできない話だよなあと思ったな

爽やかお兄さんでした!(下車した後別のお客さん引いてる道端で出くわすのが地味になんか恥ずかしかった)

そんでもって。人力車を降りた後はふらふらと街を巡ることに。

いやあね、個人的にはもう氷川神社とかは行きまくってるのよ。だから申し訳ないけど飛ばします。王道川越はみんな行こう。都心から近いし。(そこ)

にっしーさんはまちづくり、場づくりのプロ。よってこのまちのディープスポットをたくさん知っています。

「KIKONOっていう帽子屋さんが可愛いよ!」

とのことで。

来てみました。

店頭から並ぶ麦わら帽子。そう、ここは(いまはオフシーズンですが)麦わら帽子のお店。とっても可愛い世界観に癒されます。

ふらふらと眺めてるとお店の奥様が

「ご旅行なんですか?」

と尋ねてくれました。

ちゃぶだいさんからのご紹介でーとご説明すると

「素敵!私には今小学生の息子がいるんだけど、いろんなところに旅に出て色んな人に会って欲しいわ」

と、おっしゃってくれました。

ふわふわ優しい雰囲気の奥様。元々のお仕事は美容師さん。デザイナーさんの旦那さんはITのお仕事。という異色の経歴のおふたり。

もともと手仕事が好きで、お子様が生まれたことを契機にしっかりとお店を構えたそう。

和やかで優しいお二人と、可愛らしい手作りのお洋服。私にはちょっと手は出ないけど、大人になったらかいに来ます、と約束しました。

のんびり癒されたら一路街の奥の長屋へ。

看板のくせが強いんじゃぁ(CV.ノブ)

最近ノブにばっか頼ってる気がする…ネタを…

そう、お察しの通りここはいわゆる元風俗街。

長らく放置されていた空き家たちをひとりの大工さんがリノベーションして行く計画中なんだそうです。

ど、どゆこと〜〜

と、いうわけでその火付け役、であった方が営まれているというカフェ、二軒堂さんへ。

が、本日はお父様、お孫さんの顔を見に行っているらしく。息子さんがお店をやっていました。カレーがおすすめとのことで、カレーを注文。最近、カレー推しのお店が多い気がする。

「工藤さんは、もともと川越出身なんですか??」

「いやぁ?ぜんぜん。むしろもともとは東京にいたり、アメリカの短大2個行ったり」

アメリカの短大行く人に会いすぎじゃないかなぁ、と思いながら話を聞くと、なんでも演劇の勉強をされていたそうです。

「ただ、父がこの川越で面白いことを始めるって聞いて。俺もこっちに来ることにしたんだよね」

工藤さんは彫金もされるそうで。入り口の近くには彼の作品がたくさん飾られていました。

カレーをのんびり食べていると、ご近所の常連のおじさまが。なんと元教師、今は大学の教授さん。私は地味に教育学部なので、彼から教育の話をたくさん聞けるのかなーと思いきや

「今クールのドラマはオーマイボスが面白いんだよ〜」

と、めちゃくちゃドラマ話。

最近私はテレビと縁のない生活を歩んでるので逆に新鮮。ていうかお父さん世代の人って今のドラマ見るんだ

「僕はミーハーなんだよね笑だからドラマも見るしジャニーズも詳しい。あ、そういえばジャニーズの定年制度がさ〜」

生徒や娘に話題を合わすため、なんかでなくほんとに好きなんだなあって感じがその言葉から滲みでてました。

なんか不思議だ。普段教壇だったりzoomの向こう側で難しい顔をしてる先生が、実はドラマ好きだったりする。

そのギャップに生徒は感動するのかもしれない。少なくともかつての私はそうだった。

小一の時のこわいこわい女の担任がモーニング娘。のポーチを持ってて、それだけで心が安心したものだ。

とか、おもったりしてしまう。先生と教員志望、長屋をリノベーションした方、深い話でもする様な取り合わせでひたすらSixtonesの顔と名前が一致しない話をしていた。これが、「常連さんの店」なのかもしれない。そして「私も常連になれるかも」な距離感が私をまあ楽しいからいっか!という状態にしたのかもしれない

お昼を食べたところで、工藤さんが「面白い人ならこの人に会うといいと思う」と、お向かいの靴の修繕屋さんを紹介してくれました。

くつ???どゆこと??? 

不思議に思いながらも、靴の修繕店、坂庭さんへ。

メガネをかけたお兄さんが出て来ました。

「あの〜ここのお店が面白いってお伺いしたのですが、、」

「あぁ、二階のことかなぁ」

にかい??

わけの分からぬまま二階に案内していただくと

く!!!!つ!!!!

壁一面に飾られた紳士物の靴たち。そして謎の鎧兜。な、なんだこの部屋は、、

「うちのお客さんでね、百貨店にも展示するほどの紳士靴のコレクターさんがいて。彼が置いていったんだ。」

世の百貨店に寄贈する人は1人でこんなに集めるのか。と思いつつ

「あ〜じゃあ甲冑もその方の・・・」

「いえ」

「僕がヤフオクで買いました」

そっちかーい

まさかの戦国好きなお方でした。でもヤフオフで15万くらいで買えるらしいですよ甲冑。あなたのお家にもアクセントにいかがでしょうか。

元々はデザイナーを志していた篠田さん。彼の修繕技術はすごいらしい。私が以前断られてバッグの写真を見て、多分できるよ、とおっしゃっていた、持ち込みいかな、、

宿に戻ると、朝に注文したちゃぶだいカフェメニュー、甘酒のチーズケーキがありました。

ぱくつきながらオーナー、にっしーさんからお話を伺います。

「元々俺、就活の時から公園を作りたいんですっていってたんだよね」

は、はい??

公園?

公園。

脳内でパンダさんがゆらゆら動いている

「公園、を作るために最初はデベロッパーとか不動産屋さんとか、そういう仕事をしようかと迷って。結局その時ネットというものの勢いがあって場づくりができそうだなってのと、なんでも好きな事をやらせてくれそうなソフトバンクに入ったんだ。」

は、話の変遷がすごい、、

「で、最初はすぐにやめると思ったけどなんや感やと面白くて10年くらいいてさ。辞めた後は色々放浪したり、自由大学っていう社会人大学で、ゲストハウスをみんなで創るっていう授業をもったり、そんな中で会社員時代の最後にしばらくゲストハウス暮らしをしてたこともあってさ。」

それはまだ、今みたいにHafHとかアドレスホッパーとか、そういうものが出てくる前の時代。そんな時代にこの人は住所不定有職をし続けたんだ。

「面白いよ。毎日旅気分で。で、なんやかんやと色んなセミナーやらワークショップやら受けて見たりして「僕の公園づくり」の結論はゲストハウスなのかなって思ったんだ。それで、縁あってこの川越にきたんだよ」

じゃあ、つまりここは

「公園だね」

淀みなく言い切るにっしーさん。誰がなんと言おうとここは公園。なんならまちを巻き込んだ公園。確かに宿泊施設かもしれないけど、公園にしか見えなくなっていた。

「ゆずちゃんは、いつか作りたいものがあるの?」

私の作りたいもの。

いろんな人に聞かれてきた。「ゲストハウスが作りたいの?」という質問。でも今私ははっきりとゲストハウスを作りたいのではない。なんだろう。でもワクワクするもの。

「ゆうえんちを作ってみたいです」

我ながら支離滅裂だなと思ったけど、にっしーさんはそれを「面白いじゃん」といってくれた。

何が遊園地なのか、定義は?といろいろなことがよぎるけど、なんとなく将来を通して作ってみたい。いかにもな遊園地でなく、人が大好きなものを突き詰められる空間としての、ゆうえんち。あったらきっと、素敵なものになる。

にっしーさんが、「チャリでコーヒー売ってる奴らがいるから、探してみな」と言っていた。

ど、どういうことだろうとインスタで見た情報通りに歩いて探すと

ふっつーの商店街に、、


い、いたーーーーーーーー!コーヒーポスト!

チャリに乗せながら本格コーヒーを入れてくれる店、コーヒーポスト。

ここをご経営されているのは関原さんです。

「元々は、教員養成課程を終えた後にタイで先生やってたんですよ〜」

経歴が異色すぎる、、

全然さっぱりわからん経歴すぎる関原さん。なんで今コーヒー売っとるんや

「元はさ、海外青年協力隊に行こうと思ってたんだよね。でもその時友人からコーヒーを自転車で売ってどこまで(成功度的に)いけるかやってみない?って誘われてさ。元々コーヒーには興味あったし、何より面白そうで、それに参加することにしたんだ」

そう言う関原さん。いろんなところにいろんな形で面白い人はいるんだなあ

コーヒーを飲みつつ、ちゃぶだいへ。なんと今日はスタッフ、たいきさんの彼女さんがお誕生日ならしく。みんなでサプライズでお祝いするのに参加していいよ!とのことだったので、差し入れを買って行くことに。


不意に通りかかったすずのやというお店。たまたまちゃぶだいと同じ頃にリノベーションをして作った居酒屋さんと言うことで気になっていたのでこちらでテイクアウト。

接客担当してくれたのはこうたさん。ちゃぶだいの日替わりバーも担当してるらしいです。ありがとうございます。

軽いおつまみセットを買って行くと、もうちゃぶだいにはご友人一行が到着してました。

「お!ゆずちゃん!鍋食べるけど買い出し行こう!」

まさかの速攻でマルエツに買い出し。

皆さんの対応力の良さに感動している。

なんでも皆さんは旅好きキャンプ好きでよく一緒にキャンプしたりしてるんだとか。にしてもこんなに優しく仲間に入れてくれる対応能力の高さはえぐいと思う。

深夜までボードゲームをしながら語るなんて久しぶりにやったぞ、、

仲良くなって後日遊びに行きました。幸。

たいきさんはまあ当然ちゃぶだいに勤めてる訳で、まあつまり最近のゲストハウス事情はわかっていらっしゃるんだけど、それでも「こんな状況はなかなかない」と言っていました。初めての人と深夜まで喋る。当たり前だけど当たり前じゃなくなっちゃってるよなあ。

まさに、ここは新たな人と人が交わる公園、でした。

余談1

今日はほんとは宿泊する予定じゃなかったから、コロナ対策でベッド数を減らしてることから部屋が全部いっぱいになってしまった。けど帰るのめんどくさいなあ、、となっていたので

ドミトリーを使ってポップアップ本屋をしている中に寝かせてくれた。これはこれで心地いい。

余談2

すっかり仲良くなったので、翌日着物で観光してた皆さんと一緒に写真を取りました。楽しかったです!ありがとうございました!!

続く!


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