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日本一周105 何がどうして来ちゃったよ真冬の弘前。

このnoteは…
ゲストハウスが好きすぎて47都道府県のゲストハウスとライブ配信、のちクラウドファンディングで100万円のご支援を頂きながら大学を休学せずゲストハウス日本一周をするノマド女子大生、ゆずの日本一周日記です。

二月七日、夜八時。

友人の誠也さんが最近バチボコはやってるアプリ、Club Houseにてルームを立ち上げていたのですが、そこでひとしきり喋って

「あ、今から青森行くんですけど〜」

と言い放った瞬間は、本当に気持ちよかったです。どうも、ゆずです。

ちょっと提出物諸々で一時帰宅しとりました。ここにきて青森に行こうと思います。

い、いや、、青森て、、なんで今更?

と皆さん思いますよね。そりゃそーだ。このタイミングでの青森県。明らかに不自然。

まあどうしてこんなことになったのかというと。

詳しくはこの時のブログをご参照ください。

そう、本来私は岩手→青森→北海道→秋田・・・というように東北の旅を展開する予定だったのですが、

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この通り、青森県は弘前市にて、飲食店のコロナウイルスのクラスターが発生してしまったのです。そんなこんなで私は行き先を八戸港に変更。そのまま夜行船にのって北海道を目指すのですが

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まあ、その結果この方と出会うんですけどね!!!

世の中色々運命やなあ、、と思いつつもの弘前。奇しくもこの地、弘前はこのお方の出身地。

夜行バスでついた、ということを伝えると

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櫻谷節!!!!!

因みに櫻谷さんの再降臨を期待してくださったnote読者の皆様に、一切の出演がないことを先にお詫び申し上げます。彼は今山形のゲストハウス、ミンタロハットさんにてヘルパーを頑張っているので、ひっそりと応援してやってください。

はてさてヨーカドーのある方とやらに降り立つゆず。

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映えてんのかばえてないのかかなり微妙なところだが、まあいいや。

そこでゆっくり待ってると、

「いたいた!ゆずちゃん!」

本日宿泊する、石場旅館のオーナー、石場さんが迎えてくれました。

真冬の二月。東京はもう雪なんて影も形もないけど、ここ青森県では相変わらずすごい高さの雪が積もってる。

「今日もゆずちゃんが来るまで雪かきしてたんだ」

という石場さん。ちょっとだけ手伝わせてくれることに!

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ここを開けるんだ

これは通り沿いのどの家の前にもある雪を落とすための穴。普段は格子で塞がれてるけど、あけて

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雪を

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捨てる!

これで少しあったかい水に雪は溶け、川へとたどり着くらしい。

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私もやらせてもらいました。

こう見えて結構難しい!笑わたわたしながらもなんとか雪を捨て続けます。

「これねー、雪ががっつり積もってるとわからないおばあちゃんとかが落ちちゃって亡くなる例が多いんだよね」

う〜ん、、

割と死ぬ時って、コロナとかいろんな例があると思うけど、落ちて、とか、餅詰まらせて、とか、日常でいきなり現れることだってあるからなあ。

午前中、石場さんはご好意で弘前の街を車を走らせてくれました。わあい。

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雪の町並みは、街の色の温度が低い気がする。どこかほんのり寂しくて、セピアに染まった街中を車で走り、ちょっとしたところにあったのは禅宗のお寺たち。

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どーん!って一番大きな禅寺に入ることに。これは弘前城の直属の禅宗だったそうで。いちいち装飾が豪華です。

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中。たっくさんの僧侶とみられる像が並べられてます。

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おおう、、

ん?でもよく見ると

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まあまあお茶目さんしてる僧侶も()

いつの時代も変わりませんの、、

弘前は美しい建築の街。

かの有名な前川國男氏なども出身したことからあちこちの建築が凝っている。

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これは火葬場

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市民センター的な。

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本来はこの会館の中でいろんなことを学ぶことのできるセミナーを開催するための場所として作成されたそうです。(現在はコロナウイルスの影響で見学は週末以外不可)

そうそう、青森といえば。かの有名な小説家、太宰治の出身地。

なんでも弘前は彼の下宿先があり、現在は資料館として見学が可能だそうで、(なんと無料)

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突撃。

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中は普通の民家。太宰治が暮らしていた時そのままに、資料がところどころおいてあります。

たまたま受付をしてくださった職員の玲子さんが中を案内してくれることになり。

「ここがですね…

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太宰が睡眠薬で自殺未遂を行なった机です」

じ!???

確かに今まででも太宰治は酷い自殺魔、ということはわかっていた。けど、まだまだ高校生くらいの時からその片鱗あったん??つーか何があったん?

「諸説ありますが…一説によると、期末テストの勉強をどうしてもしたくなかったそうです…」

言っていい?言ってい?

太宰のファンの人はみんな戻るボタン押してね?おけ?

いくよ?

ちっっっっっっっっさ。

太宰ちっちぇえ!ちっちぇえんだよ!なんなんだよ期末が嫌で自殺しかけるって!病み系女子高生じゃん!いやもはや小学生の思想だわ!

何かにイライラしつつも、レプリカのお洋服を着させていただけるとのことで、着てみました。わーい。

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男子学生服ってマジでツボなんだよね、断然学ラン派です。ゆずです。

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玲子さん、ありがとうございました!めっちゃ応援してくれて嬉しかったです、とても!

さて、弘前あたりをひたすらみて回り、そろそろお昼の時間。ふとラインを見ると

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櫻谷さんから尋常じゃない量のおすすめお店リストが!

もはや呪いかなというほどの量に圧倒されながらも、特におすすめという桜林茶寮さんへ行ってみることに!

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雪が強くなってきた中、車に揺られて30分。石場さんがカフェまで送ってくださりました。

「お邪魔しま〜す、、実は、あの櫻谷さんに教えていただいて…」

「えええ!あの櫻谷くん!?と、とりあえず上がって!」

スタッフ全員に驚かれながらランチセットを注文。

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キラキラしているお昼ご飯。なんて素敵なの、、!

ここの店主さん、キミコさんに櫻谷さんとの出会いを聞いてみました

「うーんとね、確か随分前のお正月にフラッと彼がやってきてね。そこでちょっと面白がって初詣に誘ってみたの。そしたらみんなにホイホイついてきて、、笑」

安易に想像できるな…

お昼を食べ終わってもちょっと気になってしまったんです。

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いちごパフェ。の存在。

これだけのサイズ間にも関わらず1500円という感動価格。イチゴを軽く1パックは使い切っているであろう赤さ。上にはカラフルな雪のようなあられが降ってる。美味しそうすぎる。なんなんだ、これ。

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少しすくうともう可愛い、夢、素敵なもの、、いろんなものが溢れてました。パワーパフガールズの世界だあ、、

半泣きでパフェをパクつくと、ふと目の横に捉えたものが。

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???これは、、?

「絵本なの。ちいちゃな。とあるイラストレーターの方の作品でね。素人さんの書いた絵本に絵をつけてこの絵本が出来上がるの。読んでみていいよ。」

可愛らしすぎる世界観。大好き。

魚座の本、というものがありましたので読んでみる

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????

こ、これ、、は、、

みなさんご存知の通り(?)私は綺麗に恋人いない歴約一年という女性でして。もう素直なゆずちゃんはそんなの見n..

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見た。

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以上。

いや、、これ、、これかなり強烈かつ恐ろしい本だわ…だってよ、、素直って、、素直って、、ぜんっぜん素直じゃねえじゃねえか…私は恋人どころか素直な心すらねえってのか…ははっ、参っちまうね…

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と、謎に落ち込んでいるとキミコさん。

「ゆずちゃん!明日もし空いてるならお昼一緒しない??連れてくわよ!」

え〜ありがとうございます!

急に救われながら茶寮を後に。

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帰り、車に揺られると石場さんが

「あ、岩木山見える?」

と。い、岩木山?

指差す方向には何も見えない。ただただ灰色の世界が広がっているのみだ。

「そっか、、ほんとはここから岩木山っていう山が見えるんだけどな…」

悔しそうな顔をしながらいう石場さん。これは青森の人からしてみればかなり心の住処的なところなんだそうで。

そんなことを聞きながら旅館に戻ると、館内を案内してくれることに。

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「ここは明治時代に没落した侍が始めたもので。元は雑貨屋を街を練り歩いてやってたんだけど。旅籠的なことを始めて。」

石場さんが詳しい解説を挟みつつ教えてくれます。

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古いお家ですが増築増築を繰り返して行った家。ふと見失うと何もかもの道がわからなくなりそうな迷路仕様。

ここはとあるところから入れる元・蔵。今は配線が通ったりしてる。

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「で、ここは、扉です。」

ん?と、扉って…。明らかに階段の途中に取り付けられた謎の扉。無意味な建築ってやつ的な…

「元々はここの階段がなくて、廊下だったからあった扉なんだろうね」

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「え、じゃあ、そこの扉の先には何があるんですか?」

「ないです」

え?

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「開けたことないです」

え。。え、で、でも気になりませんか…?

「母も開けたことがないので、開けません。」

こ、この人、"何か"を見たことがあるのでは・・・

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不可思議のまま、宿ツアーは終了。

そういえば、櫻谷さんのオススメのお店まだあったな・・・と

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元歯医者をリノベーションしたキュートなセレクトショップ、greenへ!

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店内には素敵なものずらり。その中でもこれ。

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こぎん刺し、という青森の工芸品コーナー。これらを比較的リーズナブルに楽しめるグッズが。

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友達の誕生日プレゼントに、とこぎん刺し手作りキットを選びました。

と、ラッピングをしてくれたのですが

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え…?

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はい!できましたよ!

か、可愛い…!なんて素敵なデザイン。

本来の贈り物に使われる麻を使ったデザイン。あったかくて手間がかかってて、素敵。

オーナーさんにお話を伺ってると

「元々お洋服屋さんをやるなんて、思ってなかったよ。だって昔はスノボの選手だったし。」

…は?今なんつった?

「元々お洋服屋さんを…」

も、もう2秒くらい後!

元々ね、スノボの選手だったんだよ。日本の冬には大会に出て、それ以外は海外の雪山で修行するような。」

え、な、なんで今こんなに違うこと。。

「笑まあ、スポーツ選手を辞める時、何をしよかって思った時に、環境のことに目が行ったんだよね。世界の自然も見てきたし。だから、環境に配慮したものを売れる仕事につく事にした。もしかしたらこれもね、消費を煽る事になるのかもだけど、まずは長く使えるものを手にとってもらいたくて。」

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それで、この空間が…

世界には、本当にふとしたところに違う人生を抱えてる人がいる。

そうすると、お隣のお店も勧めてくれた。ので、行って見る事に。

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バンブーウッド。今度は雑貨屋さん。いろんなもの売ってるな〜と店内を見てる

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はいはいはい好きな空間!好き!おもちゃ!(ガキ)

タイなどから集めた木の可愛らしいおもちゃ。素敵なものたち。

「素敵な品揃えですね!」

と伝えてみる。と

「ありがとう。どれも素敵でしょ」

と、オーナーの方が。

「元々は僕はおもちゃの卸しをしてたんだけど、おろしていた物が大量消費のお店に代わられてね、そのお仕事はやめて。ちょうどその時に東日本大震災もあって、地元に戻っていいものを売りたいなあって思って」

それで、ここが…

「そう。自分が自信を持っていいと思えるものを売る。」

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素敵な楽園だなあ、ここは。

オーナーさんの愛が溢れてる。

そういえば、本当にこの度で「東日本大震災がきっかけ」という言葉を何度も聞いた気がする。

そこだけ切り取れば美しいかもしれないけど、私たちはその瞬間の悍ましさを知ってる世代。その混沌の中からもひとは性懲りも無くプラスのものを探すんだろうな。

それは、今も然りだと思うけど。

と、思いながら宿に帰ります。

ここの石場旅館は旅館と言いつつも素泊まりもオッケー。今日は石場さんのご好意で近所のいい飲み屋さんに連れて行ってもらえる事に。(青森は緊急事態宣言外なので、20時以降も営業可能)

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いい感じの道を抜け、

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黒鯛さんへ。

ここは超いい感じの海鮮の飲み屋さんですけど

「初めまして!私ゆずって言います〜」

おう
「いらっしゃい!俺%&#$*+#$・・・」

…えーーーーっと…?

そう、ここは弘前弁バリバリの大将のお店。話してても8割はわからないのです。なんて言ってるのか。

どれだけ津軽弁がわかりにくいかを知りたい方は、こちらを確認ください。

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大将は撮影事務所NGだったので、常連さん

全然わからないながらもこの飲み屋さんの雰囲気からあったかい気分になりました。ていうかお魚が本当に新鮮で美味しすぎる。

その裏付け(?)に、ここにはメニューなんてものはない。その時その時のいいものを、大将が出してくれるのです。

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フグの白子を贅沢に食べました。はーこんないいものを、、!

そして、ぼちぼちお腹いっぱいになって二軒目。シメが食べたかったの〜

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スナックあそび。

その名の通りこのまちの人々が遊びに来る場所。

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チャンプルーソーメン食べました。この時間の炭水化物はギルティ…!

遊び人が色々いたので紹介しますね

あそび人Case 1 禅法師さん

彼は朝見た禅宗の寺のれっきとしてお坊さん。しかし毎日のように飲み、翌朝は10時頃まで起きないらしい。お坊さんとしてそれはアリなのだろうか。

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あそび人Case2 魅惑の奥様(?)

飲んでたら隣に来たナツコさん。ご結婚されてるとは思えない若々しさ可愛らしさ。毎日毎日旦那さんにめちゃめちゃ心配されながらしれっと抜け出して飲み歩いてるらしい。今日も抜け出したらしいです。おうちーーー

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あそび人Case3 我らが石場さん

めちゃめちゃ真面目でいい人なんですけど、ですけど!

下ネタがどぎつい笑笑

いや、全然私慣れてるからいいんですけど、石場さんのキャラから予想だにしない右フックだったから!ね!えへへ!()

白子を食べてひとこと「これ、妊娠するよ」

彼なりの若者とのコミュニケーションならしいから!引かないで!引かないでよ!いい人なんだからね!かわええやろ!(?)

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あそび人Case.4  店主・ひろみさん

正味一番まともですが、このあそび人を統率するだけでだいぶあそび人だよ・・ね・・

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そんなこんなでどディープな弘前の夜が過ぎて行きました。

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この街の人は、どこかその街の色を映してる。セピア色。

決して派手ではない。東北の物悲しさはあるけど頑固なわけではない。

しゃーねえんだよ、この俺らの日々ははしゃーねえけど、これでいいんだよ。」

っていう言葉が聞こえるような、しょうがない、ってのをおもく、大切にしてる人たちで、それがいじらしくて、愛おしいんだな。って、思うのよ、私は。

続く!

余談

呑み屋街にあった本屋さん、まわりみち文庫さんが素敵過ぎた。今度またゆっくり行きたい…

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