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ゆずの卒業旅行〜①スリランカ編〜

ゆずです!

今は多分、インドの上です。隣の席のおじさんがめちゃめちゃいびきを描いててまじで寝れないので、noteを書こうとしています。スリランカまとめ!


イギリスに行くにあたってトランジットを利用してスリランカに立ち寄ろうと決めたものの、ほぼ何も調べずに到着。

ブッダが迎えてくれてます。

なんとか換金しつつ(10000ルピー≒5000円を替えてみました)

世界青年の船時代の友達の家に向かいます。(泊めてくださることに、、ありがとうございます、、)

スリランカで色々やってみる。(観光編)

私がスリランカにいることができるのは1日半。事前に人と会う予定は決めていたものの、予定はほぼ午後に集中していたため、とりあえず明日何しようか考えあぐねていたら

友人父「ヒルトンで勤めているんだが、よかったらプール入るかい?」

と、いうことで

プールに入りました。

まさかの旅の一発目がプールスタートです。

(飛行機で止まってたくせに機内食でめちゃめちゃ食べてたから体を動かしたかった)

からの

アーユルヴェーダを試してみることに。

アーユルヴェーダはスリランカの健康療法で、ただのマッサージでなく、体のカウンセリングやハーバルオイルを使ったオイルマッサージ、最後にハーバルトニックという健康ドリンクもついた、よりシッカリしたマッサージ(適切な言葉がマッサージしかない語彙力が絶望的)

血圧を測るのに水銀を使ってました、、!初めて水銀血圧機を体験した。。!

デスクワークで万年肩こりの今村の体を完全に整えていただいた。。

スリランカで出会った人たち

さて、今回の旅の目的は人に会うこと。どんな人たちがいたのかを少しずつ描いていこうと思います。

Amilaさん(Simpai(決済・AIスタートアップ代表))

超観光エリアを抜けるとオフィス街に。

ジェネシアベンチャーズの河野さんに繋いで頂き、彼のオフィスに行きました。

Amilaさんは日本大学を卒業し、スリランカでtoB決済サービス・AIソリューション開発を行なっています。日本人からも資金調達を行っていて、日本語が超流暢。約二時間日本語でぶっ続けで話しました。

ていうか、なんで日本に留学まで、、?と聞いてみると

「元々親がゲストハウスを経営してて、僕が中学の時に遊びに来た当時大学生の人たちがいたんです。彼らがとても優しくしてくれて。元々日本のドラマの「おしん」も好きだったし、英語で留学する人が多い中で日本語という、人と違うことがしたかった。だから日本にしたんです。」

オフィス向かいのスーパー(日本のイトーヨーカドー的な)

「その後、日本でスラッシュ(フィンランドのスタートアップカンファレンス)のボランティアしたり、スタートアップで働いたりして、スリランカで起業しようと思ったんです。木下さん(私の会社の代表)の早稲田大学の起業家講座にも潜ったりしてました笑」

ほええ、スリランカって実際起業家的な文化はあったりするんですか?

「正直少ないです。文化的なことを言うと、スリランカでは3割の人が大学に進学しますが、その後は銀行や大手起業就職が中心で起業に対してリスクを感じてる人も多い。
また、物理的にも始めづらいです。国内にはベンチャーキャピタルが(ほぼ)なくて、外資を入れるか借り入れが中心。アクセラ(起業アイデアを短期でブラッシュアップするプログラム)や起業家講座も徐々に増えてはきていますがまだ少ないです。」

そんな、数少ない人たちの中でもAmilaさんのチームは皆スリランカの人たち。元銀行員の方や高校の後輩、1号社員で5年間残り続けている人も共にチームを作っています。

めっちゃ起業家のオフィス感、

お邪魔しました!日本とスリランカを飛び回るAmilaさんは3月にまた日本に来るそう。楽しみにしています!

Paramieさん(バティック工房)

Amilaさんに起業家の人に会いたいです!と言ってたら快く繋いでくれた義理の妹さん。

銀行員を辞めてバティックという藍染のオーダーメイドドレスを作るお店を経営しています。

郊外に広がる一軒家でできた工房。

職員の方々が手作業でドレスを作っています

このペンで下書きをする

Paramieさんは女性で会社を始めている。ふと気になり

「女性として起業することって、難しいなって思いますか?」

と聞いてみると

「なんというか、誰も『女性が起業する』ことに対して無関心なのよね。男性のみ特別なサポートがあるというより、女性が何かしようとしても静かに見ないようにされている感じ。でも私はそれは違うと思うから、スタッフは全員女性にしているの。外に出て、自分のやることに自信を持って欲しいし。」

「自分のやることは全部自分に返ってくるから。限界やお給料を人に決められないから、楽しいよ。」

そう言い切ってるParamieさんは強かったです。

お礼を言ってお店を出ようとすると「よかったら持っていって」とワンピースを一着くださりました、、!

「日本の人にも知って欲しいの。路面店のような低クオリティでない・かと言って超高価でもないバティック染が注文できるお店は少ないから、カナダやヨーロッパにもお客様がいるのよ。」

これから夏なのもあるので、着まくって広めようと思います。。ありがとうございます。。!

石川さんと神谷さん

更に。Amilaさんが日本人で起業されている人もご紹介してくださることに。(本当にありがとうございます。。助けられすぎている)

石川さんは海外青年協力隊でスリランカに住んでいた時にスマトラ島沖地震を経験。その後NPOを立ち上げ、視覚障がい者の方を雇用する指圧マッサージ店と有機野菜を使ったオーガニックショップを経営されています。

神谷さんは元々学生インターンの派遣会社で勤務したのちスリランカに渡航。スリランカの日本語メディア『spice up』(紙・Web)を運営されています。オフィスでは大学生がライターとして住み込みインターンをされていました。(お写真を撮り損ねてしまった、、)

日本人でスリランカで長く活動をする人はやはり希少で、ほぼ面識があるそう。

石川さんに関しては、3月2日に京都でイベントに登壇されるそうです。まさかの日本行きの方二人目。笑


ニマーシャ一家

私を泊めてくれていた世界青年の船の同期。熊本に留学していたこともあり、日本語も話せるとてもすごい友人です。

さっきのAmilaさんもだけど、スリランカから日本を選んで留学する、って本当に本当に少ない選択。お父さんとたまたま話している時に、「彼女が日本に行くことに不安は感じてましたか。。?」と聞いてみたところ

「確かに不安だったけど、娘なら大丈夫だと思ったし、僕も海外で働いていたから。僕は90年代にサウジアラビアやイギリスで働いて、そしてスリランカに戻ってきたんだ。」

お母様のご友人のパーティーにも参加させてくれました。てか親の友達の会ってなかなか日本じゃ参加しないよな。。

ご家族皆が本当に優しくて、暖かくて、そして格好いい。日本よりもっと『家族』同士の横の繋がりが広い。出会えてよかったし受け入れてくれてよかった。。

と、穏やかに締めくくり語ったのですが!

最後の最後、まさかの大渋滞+運転手道間違い+給油でUberが来ないという脅威のコンボをぶちかまし、チェックインカウンターがクローズしたところをなんとかお父さんのお友達(航空会社でお勤め)のお力で助けていただくという、、

本当に申し訳ないそして感謝しても仕切れない。。うう。。

彼女は3月に出張で日本に来るらしいので、出来る最大限のお礼をしようと思います。

お気づきになったかもしれませんが、スリランカでお会いした方の3/5が日本にすぐにいらっしゃるという。フィーバータイムなのか、、

スリランカで活動する人たちのいまについて(2024年2月)

というわけで、最後にひよひよVCらしく、いろんな人に伺ったことのまとめをしてみたいと思います。(スリランカ現地のお寺の画像と共にお楽しみください(しれっと観光してた))

・スリランカの経済危機

スリランカでは2021年に経済危機が起こり、貨幣価値の安定性が低くなっているという現状があります。(旅の途中でも宿泊先のお父さん、タクシーの運転手さんから起業家の方まで、皆さんが口にするトピックでした。)

これを機に優秀層と言われる人たちが海外に流れてしまい、国内で活動する人がかなり減退しています。

・スリランカスタートアップへの影響と今後

スリランカはそもそも自営業の人が多い国なので、所謂スモールビジネスは増えています。(家業を継いだり、オンラインショップを立ち上げたり)

ただ、「スタートアップ」という手段を取る人はガクンと減ります。

まず、物理的に出資元が少ないという現状があります。

元々内戦などで貨幣価値が安定しないところには海外からも出資を行うことがリスクになってしまいます(事業内容というよりも、そもそも貨幣が暴落するとビジネスが難しいため)

また、国内でスタートアップが少ない以上、それに投資をするビジネスモデルであるベンチャーキャピタルも育ちづらい。構造的に出資をする人がかなり少なくなっている状況です。

人材という点も課題です。大学進学率が3割の中でもより優秀な人は海外大学への留学や進学を行うことが多いそう。そのため人材の流出がそもそも多く、実際2021年以降、多くの優秀層がアメリカやヨーロッパに移住しているそうです。

・国外からの支援とソーシャルビジネス

スリランカには、特にスマトラ島沖地震の直後に多くのNPO、NGO職員や協力隊が入ってきて、緊急支援を行なっていました。とはいえやはり基金的な支援は一時的。しかし、課題は根深く、一つ一つ解いて解決するためには外の視点を持つ人が「ビジネス」という長期的な方法を取ることが必須なのではと感じました。

 例えばお会いした石川さんが向き合う「視覚障がい」という課題は、先天性の人に加えて『貧困による栄養失調』という後天的な理由も多くあるそう。

石川さんはこの課題に対して「指圧マッサージ」という方法で事業化していますが、これは元々日本の視覚障がい者雇用でよく見られた方法だったそうです(今は少なくなってきていますが)

一方でオーガニック食品の販売業に関して興味深かったことは、販売方法の違いです。

例えばドライフルーツ。スリランカ国内で販売する場合は中身が見える包装でないと買われづらい。ただこれが対日本だとあまり関係がなくなります。また、中身のみえない包装の方が日持ちすることもできる。これは国内外両方から見た視点でしか掴めない微妙なニュアンスだと思います。


一方、日本のように規制が厳しくはなく、Uberの導入(タクシー規制で入ってこない)や、コロナ禍の宅配サービスの開始申請など、新しいものの導入は実は早かったりするそうです。(そもそも規制を守ってんのか無視してるのか、という議論は置いておいて)


このように、他国ではある種常識的に捉えられていることを認知した上で国内に持ち帰る。お国柄によるスピードの速さ(一部分ではありますが)をある意味で利用していくことで課題を解いていく事業が少しずつ進んでいるのだなと感じました。

・まとめ

今回は、スリランカの中でも日本由来の方々にお会いすることが多かったです。

かなり短い滞在ではありましたが、スリランカの人々の穏やかさや優しさといった素敵な面もたくさん感じました(私がUberで友達の家と全然違うところに連れて行かれ、代わりの車も来ないで半泣きでいたら、その辺の街の人が運転手に電話して対応してくれたり。)

しかし私が深く関わった人たちは国の中でもかなり絞られた、かなり優秀で聡明な人たちだとも考えられます。(実際、Uberは明後日の方向にいくし、クレジットカードをキャンセルして現金で支払ってくれと言われたり、謎にスリランカ男性と付き合わないのかと言われたり、悩まされました。)

スリランカは途上国の中でも現地の独自の言語が必要だったり、不安定な経済状況なこともあったり、正直に書いてしまうと利益や規模の大きさを中心に考えながら関わることは容易ではない地であると感じました。(だからスタートアップが育ちづらいのもあると思いますが)

今この地で活動している方々は日本とスリランカ両方の、私が交わりきれなかった深い深い部分まで入り込んでいって、走っているような人たちで、改めて深く尊敬しました。

今回の旅で関わらせて頂いたなら、こんなによくして頂いたなら。せめて私が関わった人に対してお返しできることがないか、考えながら模索していこうと思います。

スリランカの食!

おまけの食シリーズです。

友達の家ではめちゃめちゃ美味しいカレーを出してくださりました。

2日でレンズ豆・魚・チキン・海老・芋と5種類のカレーを食べました。(スパイスは種から自作しているらしいです、、お母さんすごい)めっちゃ美味しく食べて、「いけるやん私」と思っていたのですが、後から聞いたら辛さを極限まで減らして作ってくれていたらしいです。ううう、、優しさ、、

現地スタイルに則って手で食べてみる今村。

これはストリートフード。サモサという春巻き的なものと、かき揚げ的なストリートフードたち。

東南アジアあるあるなのですが全体的にめっちゃ茶色い!超大好きなのですが超太りそう!しかも食べたら食べた分だけ出してくれる!うれしい悲鳴だ!

次はイギリスに行くので、ここで食べる量をごそっと減らす作戦です。(値段的にも味的にも)

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