【推し本④】活眼活学(後編)
今日は、「活眼活学」(安岡正篤著 PHP研究所出版)を読んだ感想を書きます。
前回の続きからです。
本書の第2節以降の内容です。
①3つの原則「長い目で見る、多面的にみる、根本的に見る」
この3つの原則の「見る」は、「考える」と読みかえてもいいですね。
これらは大切なのはわかるが、、中々難しいですよね。
著者は、人生における様々な問題に対して、長い目・多面的・根本的に見て議論するか、または区別しながら議論できているか、ものさしを自分の中にもちなさいと言ってます。
これは至極もっともで、私は会社で他者と議論すると、よく迷走してしまい本題からずれてしまうことがあります。これは、この原則が身に付いていないということですよね。
また、つい先日議論していると、ある人と議論しても、議論にならないことがありました。なぜだろうと考えると、議題の根本的な原因といいますか、理想としている内容が違ったんですね。それを隠しながら議論しても、議論になりません。
まずは、議題の根本的なところをお互いに明るみに出すことが大切だと学びました。
あと、「長い目・多面的に見る」について、私は年齢が上だからというだけで、相手にその力があるとは思いません。これは、経験が豊富で、見識・胆識がある人ならいいですが、表面上の知識で理論武装している人には、ない力だと思います。
よく会社にも、声が大きく、自慢ばかりしている人がいて、物知り顔で後輩に教えている姿を見ますが、その助言は合っているんだろうかと、耳で聞きながら思っています。
②「良心の判断を以て事に当たる」
人生には様々なことが起きるが、その1つ1つに良心をもって事に当たれといいます。
また退くときも、これは天の定めなどと、都合のいいように解釈しないということだと思います。
この良心、大事ですよね~。
最近、本当に良好な人間関係って大切だと思うようになってきました。
損得勘定抜きで、好きだから・居心地がいいから一緒にいる友って大切で、そのためには何事も良心をもって当たるのが大切だと思います。
また、自分の進む道を選ぶときにお金や地位、利害(富貴利達)を求めず、志に従って進めとあります。富貴利達は、自分の外側の問題であり、求めても得られるか分からない。それよりも志で進むこと、そうして自らを高めることが大切だとあります。どうしても損得で考えがちですが、それはいけませんね。
おわりに
以前数ページ読んだことがあったのですが、そのときの印象は「書いてある意味が分からない」というものでした。
ですが、今回読むと意味はよく分かります。それはなぜかというと、「この本は、人生で仕事や人間関係など、様々な経験をしないと、書いてある内容を具体的に捉えることができない」ことだと思います。
このように、年月を置いて読める本(本の発酵とでもいいましょうか)があるということに気づかせてもらういい経験ができました。
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