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htmlコーディングをやめた3つの理由

私は今、画像と動画を作る仕事に特化していますが、2022年までは仕事の一環でコーディングを伴うWebページ制作もしていました。

「Webページのレイアウトが崩れちゃった!助けて!」みたいなトラブルも今までたくさん解決してきた私が、コーディングの仕事をやめた(=良い言い方をすると卒業した)理由を書こうと思います。


理由① Webをコーディングする言語は陳腐化する

Webをコーディングする言語(html・CSS・Javascriptなどの言語を使って構築する技術)は、今スタンダードと言われている技術でも、3年、5年と経過するにつれて時代遅れになっていることが多いです。

なぜなら、今までインターネット通信やブラウザの進化に伴って、常にルールが変化し続けてきたからです。

例えば10年前なら、Webサイトの見え方がブラウザの種類によって少しずつ違っていたので、それを調整するためのCSS(ベンダープレフィックス)を記述する必要があったり、JavascriptよりjQuery(Jクエリ)が新しいとか言われていたけど、最近のWebサイトにはあまり使われていません。

もっと前のFlash(フラッシュ)を組み込むのが最先端と言われていた時代には、部分的なアニメーションだけでなくページ遷移もFlashのスクリプトで動かしたりしていましたが、今やFlash自体すべてのブラウザから消えてしまいました。

つまり、車の免許のように一度覚えたらずっと使える知識はほんの一部で、常にトレンドを追っていかなければなりません。だから、基礎知識はあっても突出したコーディングスキルがない私は、トレンドを追うのをやめて他の得意なことに時間を割くようになった、というのが1つめの理由です。

理由② ノーコードが普及した

最近はノーコードでもきれいなWebサイトが作れる時代です。
私のポートフォリオもWordPressテーマを使ってノーコードで作りましたが、例えばボタンをフワッと動かしたり背景をキラキラさせたりするのも、プルダウンで動き方や速さを選ぶだけでサクッと作れてしまいます。

私が使っているワードプレステーマ「Emanon Premium」のアニメーション設定画面


もっと複雑なサイトや大規模なサイトを作るとなると話は別ですが、コードを書かなくても好きなデザインでWebページを作れるようになり、またAIがコードを書ける今の時代、誰かのためにコーディングを代行することに以前ほど価値を感じなくった、というのが2つめの理由です。

理由③ 目に負担がかかる

コーディングのように細かい文字列を見続けていると、目が疲れてしまいます。そのため、いつまでも裸眼で仕事を続けたいと思っている私は、先を見据えて目を酷使する仕事を避けるようになったのが3つめの理由です。

私がコーディングを卒業した理由は以上です。
慣れ親しんだWeb制作ソフトDreamweaverをアンインストールするのは勇気が要りました。でもそこに割り当てていたPCメモリをIllustratorとPhotoshopに全振りし、商品画像を作るためのアクション(自動操作)を量産したことで、商品画像を作るのが格段に速くなりました。

Web制作のスクールなどで最新のコーディングを学んで、これからバリバリ働くぞー!っていうなら、それもいいと思います。
私のように子育てとかなければ、スキルを習得する時間も十分ありますしね。

でも、今Webをコーディングする言語(html・CSS・Javascriptなどを使ってWebページを構築する技術)を学んでいる人に敢えて助言するとしたら

学んでいることは木に例えると幹の部分なのか?
それともコロコロ生え変わる葉の部分なのか?

さらに

チームの一員として大規模なサイトを制作したいのか?
個人として中小規模のサイトを制作したいのか?

そんなことを気にしながら、学ぶスキルを取捨選択して取り組むことをオススメします。

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