女子教育はなぜ重要か？

皆さん、おはようございます！

今日は「女子教育はなぜ重要か？」について考えてみたいと思います。

途上国における初等教育の就学率および修了率は、男女ともに目覚ましい改善を見せてきましたが、中等教育（中学や高校）における女子の就学率、修了率には、まだ男女で開きがあります。

世界の中等教育における就学率は、男女共に66％ですが、低所得国ではその男女差が大きくなり、前期中等教育の修了率は、低所得国で男子44％に対し、女子は36％となっています（World Bank 2023）。

2020年時点で、世界で未就学の女子の数は、初等教育で32万人、前期中等教育で30万人、後期中等教育で67万人いると言われており、さらに、世界の15～19歳の女性のうち4人に1人が学校に通わず、働きもせず、職業訓練も受けない、いわゆるニート（NEET: Not in Education, Employment, or Training) だといいます、これは、同じ年齢層の男性の場合、10人に一人ですから、2倍以上です（UNICEF 2020）。

男女とわず、戦争や自然災害、感染症の流行などさまざまな理由により脆弱な環境にいる子どもたちは、就学に大きな壁があります。

特に女性は、不安定な環境にあると就学しなかったり、一度学校に入学しても退学してしまったりと、未就学になりやすい状態です。

女性が就学しないとどうなるか？

未就学の女性は、そうでない女性よりも貧困に陥りやすく、貧困は世代を超えて連鎖します。また、病気や自然災害、疫病などさまざまなリスクによりさらされやすくなります。

質の高い教育を提供することは、人が生きていく上で必要な知識や技術を身に付け、将来の幸せや健康につながります。また、教育は将来国を作っていく人達の育成、経済的繁栄、平和で安定した社会づくりには欠かせません。現在世界では、戦争や気候変動などさまざまな問題が起こっていますが、そうした問題にうまく対処していくには、地球市民がひとり一人知恵を絞り、判断をし、行動をしていく必要があるのです。そのために、教育は重要なのです。

世界で一人でも多くの女性たちが教育を受けることができるよう、私も仕事にて尽力していきたいと思います。

（参考文献）
・UNICEF "Gender equality" 
https://www.unicef.org/gender-equality#:~:text=Discriminatory%20teaching%20practices%20and%20education,to%201%20in%2010%20boys.

・World Bank,  "Why girls' education should remain a priority", November 14, 2023 

Why girls’ education should remain a priority

・Bentaounet Kattan et al. (2023) "Achieving Gender Equality in Education : Examining Progress and Constraints"
https://documents.worldbank.org/en/publication/documents-reports/documentdetail/099503011032311205/idu09e9110ff0456004aed08a580ded5f758bbd1