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文章作成と、チェックに使えるツールたち。

メディアを運営していると、自分で書くだけではなく、人の記事をチェックしなければならない事が多数ある。記事チェックは製造業でいう「品質検査」にあたるので、非常に重要だ。

基本的にはメディアに掲載可能かどうかの品質についての判断は、最終的に校正の担当者、責任者が行わなくてはならない。


とはいえ、すべてを人力で行うのは、効率という観点からも、見落としを防ぐという観点からも難しい。

あるいはキーワード調査や、タイトル決めにおいても、人力だけでは担当者の力量によってブレが生じるし、標準的な品質を出すことも難しくなる。


したがって、「使えるものは使ってしまおう」ということで、弊社でも、各種文章ツールを使うことがある。

そこで今回は「人力をカバーする」という意味で、実際に使ってみて、そこそこ使えると感じた、文章チェックや作成に使えるツール類を紹介する。


1.記事のテーマ設定に使うツール

SEOの分析は、SNSやメルマガなどの施策だけでは伸ばしづらいサイトを成長させたい場合に必要となるが、弊社で使っているSEOのツールはUbersuggest(月3回まで無償)だ。


このツールが、他のツールに比べて優れている理由は、キーワードボリュームではなく、知りたいキーワードの文脈が読み取れるところにある。

複合キーワードをみていくと、人々が そのキーワードの何を知りたいのか?が見えてくる。

たとえば、光合成細菌というキーワードがある。

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ツールを使って調査すると、これは月間2400回と ニッチワードなのだが、複合されているキーワードを見ると、調べている人の多くは、「培養の仕方が知りたい」ということが判明する。

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ただ、これだけでは「記事で扱うトピック」をどのように設定したらよいのかの判断ができない。
SEOツールは、キーワードを示してはくれるが、「どのような話題にキーワードを盛り込むべきか」を詳細には示してくれない。


そこで、つぎに我々は自社開発のAIツールによって、タイトルの候補をいくつか探る。

AIタイトルメーカー(無償)

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AIからのサジェスチョントピックも「光合成細菌の培養方法」があり、培養に関する記事がよさそうに見える。

また、他にも、PSb光合成細菌、EM、水田などが関連のトピックとして挙げられているので、そちらも調査する。

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また、AIタイトルメーカーでは、共起語の調査も併せて行うことが可能なので、文中に話題として含めることが可能であれば、記事の網羅性を上げるための一つの方法として検討する。

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2.記事の「読みやすさ」を判定するツール

書かれた記事がどの程度読みやすいかを判断するには、できるだけ多くの文章のターゲット層に対して、実際に読んでもらうのが最も良い。

しかし、そのような人たちが常に見つかるわけではないし、主観的な評価は時々によって軸がぶれてしまうことは避けられない。


あるいはクライアントに文章をおさめるとき、
「読みやすい」
「読みにくい」
という主観的な印象だけでは、水掛け論になりやすい。

どの程度まで読みやすくすればよいのか、ある程度ものさしをもって議論できなければ、ライターに負荷がかかりすぎる恐れもある。

そのため、「読みやすさ」を判定するツールを利用することがある。
具体的には、以下である。

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インターネット上における 「生成AIの利活用」 「ライティング」 「webマーケティング」のためのノウハウを発信します。 詳細かつテクニカルな話が多いので、一般の方向けではありません。

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