見出し画像

「ライター」を副業にしたい人は、どうやって始めればよいか。

副業をしたい、という人が続々と増えています。
が、何をやったらよいのか、迷うところです。

例えばプログラマー、コンサルタント、モノづくり系など、専門的技能が問われる副業は誰でもできるわけではありません。

かといって、学生アルバイトのような単純作業には、特に魅力を感じないし休んでいたほうがマシ、と思う人も多いでしょう。


そんな中で「ライター」は比較的、誰にも開かれた、人気の副業です。
文章を書くことは誰もが習ったことですし、特殊な設備も道具も必要ない。

また、インターネットのおかげで、文章に対するニーズは劇的に増え、大きなマーケットがある。
単純に言えば、何もないところから始めるハードルが低いのです。
だから、「やってみたい」という人も多いのでしょう。


ただ、ライターの仕事を「どうやって始めるのか」については、それほど広く知られているわけではありません。

また、どの程度稼げるのか、という話も表にはなかなか出てこない。

そこで本稿では「ライター」を副業としたい人を対象に、ライターの始め方、そしてどの程度稼げるのかについて述べたいと思います。


誰がお金を払うか

まずライターを副業とする際に知っておかねばならないのは、「誰がお金を払ってくれるのか」という話です。

ピーター・ドラッカーが言うように、仕事はすべて「顧客からスタート」します。


そして、結論から言うと、現在「ライティング」に対してお金を払う用意があるのは、企業のマーケティング部門、つまり企業の中で客寄せを担当する部隊です。

彼らが社内で背負っているミッションは、「見込み顧客を発掘し、リードを獲得する」。
つまり、平たく言うと、問い合わせを増やすことが彼らの仕事です。


とはいえ、問い合わせは様々な方法で増やすことができます。
既存顧客の紹介、訪問営業、テレアポ、メール……
特にライターの活躍する場面はないように見えます。

しかし、ここ2年くらいですっかり状況は変わりました。

対面を避けることが推奨される今の状況下では、最も広くアプローチできる有効な手段として、webサイト経由の問い合わせを増やそうという会社が増えているのです。


では、webサイトから問い合わせをもらうにはどうすればいいのでしょう。細かい話をすっ飛ばして、シンプルに書くと以下のような順序になります。

1.サイトのコンテンツが充実する

2.サイトへのアクセスが増える(広告・SNS・検索エンジン経由)

3.問い合わせが増える

上の2.と3.はすんなり理解できるでしょう。
サイトへのアクセスが増えれば、それに応じて問い合わせが増えます。


ではサイトへのアクセスを増やすにはどうすればいいか。
そこで重要なのが、1.の「コンテンツの充実」です。

結局のところ、良い情報を発信する場所に人は集まりますから、自社のサイトのコンテンツを充実させることが、アクセス増加には不可欠です。


そして、それに使われるのが「記事」です。

もちろん、動画や音声なども、よく使われるコンテンツですが、コストの面、そして検索エンジンが「文字」を主に扱うことから、企業のwebサイトから問い合わせを増やすためには「記事」が良く使われます。

ここに、ライターの活躍する余地があります。「サイトのコンテンツを増やしたい」というニーズに対して、供給を行うのが「ライター」の役割なのです。


何を書くか

上に述べたように「客寄せに使える文章」はニーズがある。
すなわちお金が出ます。

ただ、このように言うと「客寄せということは、ライターはチラシを作るのだ。」と思う方もいるかも知れません。


しかし、それは間違いです。
ライターの書くものは「チラシ」ではありません。
そもそも、チラシは記事にしてもほとんど読まれないので、サイトへのアクセスが増えないのです。

つまり、上で示した

1.サイトのコンテンツが充実する

2.サイトへのアクセスが増える(広告・SNS・検索エンジン経由)

の部分が、つながらない。


では、どういった記事を書くのか。
実は「記事」には、以下の3種類があります。

ここから先は

4,260字 / 2画像
インターネット上における 「生成AIの利活用」 「ライティング」 「webマーケティング」のためのノウハウを発信します。 詳細かつテクニカルな話が多いので、一般の方向けではありません。

ビジネスマガジン「Books&Apps」の創設者兼ライターの安達裕哉が、生成AIの利用、webメディア運営、マーケティング、SNS利活用の…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?