書籍「視点という教養」を読んでみたら、読み方そのものも考えることになった
読書にも、その本に合うそれぞれの読み方があるんじゃないかと思って。
グラフィックレコーダーの仕事の中で、欠かせない事前準備のひとつともなる情報収集。鍛錬がてら、今日はそのひとつ、読書方法についても考えてみたささやかな日々の記録です。
きっかけ
たまたま予約で頼んでおいた新刊を受け取った休日。それは、こちら。
「視点という教養(リベラルアーツ) 世界の見方が変わる7つの対話」
著者:深井 龍之介・野村 高文(イースト・プレス)
COTENの深井龍之介さんと音声プロデューサーの野村高文さんをホストに、各分野のトップ研究者との対話を通じて、様々な視点を考えていく本。
初見でパラパラしながら「視点を考える本であれば、そもそもこの本を読む方法も検討してみると面白そうだな」と思い至る。(実は、私の個人的な読書方法は少し特殊?でして、どの本もどんな本なのかを把握するために初めに2、3分程度の全体を眺めるパラ読み…本との挨拶みたいな儀式をした後で、必要な場所や好きな場所だけ熟読する本番読みをします)
仕事のインプットや話題をおさらいしておく意味でニュース的にざくっと取る読み方ばかり最近してきたので、じっくり読みをしたかった欲もあります。こちらの本は、7つの学問を章立てで扱い、それぞれに思考していく形の様子。
印象では、なんとなしに有名ビジネス書「7つの習慣」にも似ている感じかしらと。「7つの習慣」は、自分にとって難解だったので、章ごとに深ぼった読書会に出てみたら結果楽しく自分ごととし腹落ちできた経験を思い出し…。
記憶もこぼれ落ちる中で読み終えたのちに考察するより、読み進める途中で1章ごとに丁寧に考えていくのも楽しそう。
→せっかくならTwitterでその場で感じたことを書いて記録する形をふっと思いつく。
Chapter 1 :リベラルアーツの力を考える
Chapter 2 :物理学
Chapter 3 :文化人類学
Chapter 4 :仏教学
Chapter 5 :歴史学
Chapter 6 :宗教学
Chapter 7 :教育学
Chapter 8 :脳科学
読了後
この1冊総合しては、まだもにょもにょ日々の生活をしながら思考するとして。とても面白かったので、
1人で読む
→日々思考する 👈イマココ
→どこかで友人と話してみる
くらいの深掘りはまだまだやっていこうと決める。
ちなみに、「視点という教養」は、Podcast番組の「a scope ~リベラルアーツで世界を視る目が変わる~」を書籍化されたものだそうです。
するする声が流れていく音声番組と違い、本は自分の好きなペースで読み進められる分、思考時間をたっぷりとりつつ前に戻ったり、ブックマークしたり、読むのを止めて思考したりと自由度がさらに高いので、書籍化はPodcastとはまた別の価値があるなと感じました。
降りて来てくれる本と、取りにいく本
ビジネス書を読む時、わかりやすいように待っていれば向こうから降りて来てくれるエンタメのような本と、自らある程度じっくり思考も必要な取りに行く本と、様々に出会う。この本でいえば、対話の形である程度読みやすく整えてくれている一方で扱うテーマが難解だなと感じるので、自分にとっては後者となるのだろうな。だからこそ斜め読みは合わない本だとも思う。
音声版だと、流れてしまったらまあいいやとなっている…「ながら聴き」も気にしなかったけれど、こちらは立ち止まってじっくり思考しながら読みたい。そんな気持ちの変化も面白かったです。
ゆっくり自分の中で対話しつつの読書体験は、あーーー本当に楽しい時間でした。もし他の本でも、こんな読書方法が合う本があれば、ぜひ今後もやってみたいな。
そして、読書方法そのもの含め、他の全てのことについても、あたり前だと思わずに検討していこうと思います。そいういうことを「楽しいな」と思わせてくれたのもすごい。視点について考えるって、すごい。
読んでくださりありがとうございます! サポートいただける方がいらっしゃいましたら、嬉し泣きします。絵を描く材料や道具にあてさせてもらいます。