メール室勤務の祥子(さきこ)です。
なぜ、私が地下2階の人たちを毛嫌いし、その存在を晒そうと思ったのか。
まず、通常の都内のオフィスビルの中で働く人たちは、地下1階から上にしか存在しない。
通常の社員は高くそびえるビルの上の方で働いている。窓から見える同様の無機質なビルの景色と室内にはパソコン、大勢の人、複合機…
そういう風景ともに日常の生活をしている。
一般事務職の人が、1日の大半を過ごす職場の部屋は、エレベーターで向かう。3階より上にあることがほとんどだ。
都内オフィスのビルの1階はエントランスで、立派な門構えをしている。
地下1階は、売店や食堂があったりくつろげる場所を提供していることがほとんどだ。
では地下2階に何があるかというと、駐車場やビルの設備、ゴミ収集場所…のようなビルの裏方部分、見せたくない場所だ。
ここには、オフィスの表舞台で働く人間に見せたくない要素が詰まっている。そしてここで働く人たちも、上の階段働く人間とは、人種が違う、喋る言葉も知能も違う。
同じ国に住んでるというだけで、生息地も違う全く別世界の人間なのだ。
私の関わる世界は、この地下2階であり、地下2階の人々なのだ。もともと、通常のオフィス勤務であったことから、地下2階では、他の人から見れば異星人だし、私にとっても異世界なのだ。


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