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子どもの「虫好き」から父の話に興味を持って科学の世界へ広がった話

東京で暮らす私の父からとある本が息子たちへ届きました。

「ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ」(光文社)

特に昆虫に興味のなかった私ですが、今はこの本を面白いと感じて読んでいます。前書きから最高に面白いです…!!息子たちが昆虫にハマった時期があり、島での暮らしは昆虫とは切り離せませんが、なんとかやっていけているのは父や息子たちとの時間があったおかげかもしれません。

昆虫オタクの父と息子たち

私の父はいわゆる虫屋です(虫オタクのことをこう呼ぶそう)。高校は生物部とラグビー部を兼部。大人になるまで昆虫を追いかけていたような人です。本人は「お父さんは大したことないよ」と言うけれど、その辺りにいる虫の名前を聞くと必ず答えてくれて、なんでも知っているなと娘ながらに思っていました。今も部屋には昆虫のポスターが貼ってあります。

そんな父に反して、私も2人の弟たちも見事に昆虫が苦手な大人になったのですが…。父は「押しつけすぎた」と反省しているようです。

時が経ち、私の息子たち(父にとっては孫)が昆虫に興味を持ったので、父の本領発揮です。私と弟たちが幼いころは忙しかった父も、今は時間あります。

幼稚園年長と年少の息子たちを一人で連れて高尾登山に行ったり、近所で見つけたタマムシを標本にしてくれたり、アクティブすぎるおじいちゃんぶりを見せてくれています。「面白い番組を見つけた‥!!」と、息子たちに香川照之さんの「カマキリ先生」を教えてくれたのも父でした。

毎年夏休みは父と私と子どもたちで奥多摩へ行っていました。「志賀昆虫普及社」の本気の虫取り網を息子たちに披露する父。棒好き息子たち大興奮。(子どもって棒好きですよね。)虫好きには有名な店だということをよく話していたので私も名前を憶えました。

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本も出ている!気になりますがお値段が‥!

父の昆虫話を昔は聞き流していた私も、息子たちが昆虫に興味を持ったことで、面白く聞けるようになりました。そういえば父は「昆虫好きは文章のうまい人が多い」とよく話していました。中でも生物学者の福岡先生を絶賛。改めて学者の方の書く文章に興味が湧きます。父が昔から私におススメしていましたが読んでいませんでした。読もう…!

小さな興味がどんどんつながって

福岡先生はこちらの「ダーウィンの進化論」について書かれた絵本の翻訳もしています。

こういう科学的なものを描いた「科学絵本」というジャンルが絵本の中にあります。科学絵本は対象年齢5~6歳からとなっているものが多いのですが、著者や監修者、翻訳者が研究者の方であるパターンがあります。この年齢向けに、専門的なことをわかりやすく伝えるには書き手としての技術が必要だよなあとライターの仕事をするようになり改めて思います。

そして、図鑑に目をやるとまた監修が同じ先生、なんてこともよくあります。超文系の私が、こういう理系の研究者の先生の名前を何人か知るようになったのは間違いなく子どもたちの興味から。

子どもの小さな興味から芋づる式に世界が広がっていって、子どもがいるから知った世界がたくさんあります。私も「なんでも面白がる」ように昔よりなったのかな、と感じます。そして子どものブームごとだけでなく、自分の親の趣味を理解することにもつながり、父との会話が以前より深くなっていることが面白いなと思います。

小4と小2になった息子たちは、近ごろは昆虫よりも「鬼滅の刃」が好きですが、家の中にどんな昆虫が出てきても臆さず外に出したり退治したりしてくれる姿はたくましいです。

小2の次男は「生き物柱」「昆虫の呼吸」のイラストを書いていました。微笑ましい‥!

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