夏とキンタマ
中学時代の夏………
ギラギラと窓から俺たちを照りつける陽気な太陽。
俺たちは水泳の授業が待ち遠しかった。
授業終了のチャイムがなる。
次はついに水泳の授業だ。
プールに入れる。
俺たちは歓喜した。
速攻で水着に着替え、プールに向かう。
1秒も無駄にしたくないのだ。
とにかく水に入りたいのだ。
体育教師「よし!!急にプールに入ったら心臓発作起こすから、まずは準備体操だ!!!」
バカか。若い俺達がプールごときで心臓発作起こすか!とか思いつつ、みんなでしぶしぶ準備体操を始めた。
前に立って体操をするのは、クラス1のポッチャリ男、田島だ。
田島「アキレス腱のばーし!!い~ちに~さ~んし」
俺たち「ご~ろ~くし~ちはち」
田島「に~に~さ~んし」
俺たち「ご~ろ~くし~ちはち」
田島「クッシーン!!い~ちに~さ~んし」
そのときだ。
俺たちは目を疑った。
田島が屈伸でしゃがみこむ度に海パンからキンタマが出たり入ったり、出たり入ったりしているのだ。
俺たち「ぷっ……に~にさん…ぷっぷぷぷ、ぎゃははははははは!!!」
田島「なんだよ!!お前ら!!ちゃんと屈伸しろよ!!!」
俺たち「うるせぇ!お前のキンタマが出たり入ったり出たり入ったりしてんだよ!!」
田島「こっちから見たら、お前らもキンタマ出たり入ったり出たり入ったりしてんだよ!!!それでも笑うの我慢して体操してんだよ!!!」
あの夏……
みんなキンタマが出たり入ったり、出たり入ったりしてた。
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