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嫁が大変なときに、ちんこが大変なことになった話

あれはbabyが生まれる日のこと……

ホントの話です。

コロナの影響で、分娩時のみしか病院に入ることはできなかった。

俺は今か今かと、家のベッドの上に正座して待っていた。

でも足が痺れるから少し横になったりしつつ待っていた。

そしてついに

プルルルルルルルル!

俺「はい!!タロの助です!!」

嫁「あ、タロの助~、ぼちぼち生まれそうだから看護師さんが病院来ていいってよ~」

俺「了解した!!!」

俺は安全運転で飛ばして病院に直行した。

受付で検温を受け、嫁が待機している部屋へと案内された。

そこには陣痛の激痛に耐える嫁の小力の姿があった。

俺「大丈夫かっ!?」

嫁「ん~!なんとかぁ!!耐えてます!うぅぅぅぅ!!!ぐはっ!!!」

あまりにも痛そうで、代わってあげたかったが、たぶん俺には耐えられないから、代わっていたら俺は死んでいたであろう。

要するにどうすることもできなかった。

ただ嫁のそばでボーッと立っていることしかできなかった。

ホントただボッーと立ってた。

どっか擦ろうとしてもそれどころではない感じだった。

たぶん邪魔だった。

ときどき助産師さんが様子を見に来て、
「そろそろかな?子宮口を図るから少しパパさんは出てもらっていいですか?」

と言われ、部屋を出たり入ったりを繰り返していた。

ここで悲劇が起きたのだ。

おしっこしたい。

おしっこしても、おしっこしても、めっちゃおしっこしたい。

なぜなら、徹夜で出産を待っている俺を心配して、おかんがコーヒー牛乳とサンドイッチの差し入れをくれたからだ。

そのコーヒー牛乳のカフェインがいけなかった。

とめどなくおしっこを生成するのだ。

俺はぎりぎりまで耐えた。

でもダメだった。

少しだけおしっこが出てしまったから、嫁に

「こんなときにごめん……おしっこしたいから部屋のトイレ借りていい??」

と聞いた。

「うぅっっ!いいよっ……うううぐぐぐぐ、でも……とばさないでよ」

「分かっている。ちゃんとコントロールする。」

そう伝え、俺はトイレに入った。

今思うと座ってすればよかった。

でもここでも俺の変なプライドが邪魔をして、立ってチャックからちんこだしておしっこすることを選択した。

俺は嫁が痛みを耐える姿に動揺を隠せなかった。手が震えていた。

その手でチャックからちんこだしたら、ちんこの付け根の皮をチャックに絡ませてしまったのだ。


「あぎゃあああああああ!!!」

俺は叫んだ。

トイレから出て、

嫁に

俺「あががががががっ!!やばいやばい!!チャックに皮が!!皮が!!!」

嫁「ううぅぅぅ!!!痛い!!痛い~!!!」

俺「ごめんごめん!痛い話をしてしまった!痛がらないでええよ!!ちゃんと耐えるから!!出産に専念してくれ!!」

「違う違う!!あんたのちんこじゃない!!私のお腹っ!!!!あんたのちんこはどうでもいい!!!」


男性諸君に伝えたい。

陣痛の際は、ちんこの皮の痛みなんて相手にもされない。

男性諸君、出産前におしっこする際は、ちゃんとズボンを脱いで、座っておしっこをしてくれ。

出産は何が起こるか分からない。

少しでもリスクを減らした方がいい。

だから、出産のときは、ちんこをチャックからださない方がいい。

俺はそれを怠ったから、ちんこの付け根の皮に傷が残ってカサカサになってしまった。

みんなには、俺と同じ過ちを犯してほしくないのだ。

以上。






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