唯麗(ユウリ)

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最近の記事

二種類の人間

右脳型と左脳型 世界には男と女の二種類の人間しか存在しません。それは左脳型と右脳型と言い換えることができます。そこには対立と結合の永遠の運動が存在します。対立は緊張を生み、変化をもたらします。結合からは新たな存在が生まれます。 対立するものを安易に調和させようとしてはいけません。対立関係には意味があります。すべての場面で和解や平和、調和が必ずしも良いわけではありません。 ─────────── 二重人格 すべての人間は二重人格です。右脳型の人格と左脳型の人格が一人の

    • 霊的哲学である錬金術

      大いなる仕事 世界の質を変えるために、錬金術師はまず自らを変えなければなりません。内なる大いなる仕事が外なる大いなる仕事を生むのです。 ─────────── 魂の黄金 真の錬金術師は、物質の向こうにある真理を求める道を歩み、魂の黄金を編み出します。この旅は単なる物質的欲求を超え、内なる探求心を刺激します。物質的束縛から解放され、魂の深部に秘められた価値を見つけ出すため、彼らは精神的修練と内省に努力を捧げます。 ─────────── 霊的な哲学 錬金術は、金属

      • ニーチェ「超人とルフィ/重力の魔と黒ひげ」

        『ツァラトゥストラ』において「超人」は、道化師、太陽、無邪気な子供、笑う者、踊る神など、様々なイメージで表現されていますが、『ワンピース』のニカ・ルフィは、まさにそのような存在です。「超人」はニカ・ルフィのモチーフの一つになっているのではないかと思います。その対極にある存在が「重力の魔」であり、暗くて重たい存在です。それはヤミヤミの実の能力者である黒ひげと重なります。ですから、「超人」と「重力の魔」が、ルフィと黒ひげのモチーフとなっているのなら、『ワンピース』のラスボスは、イ

        • 孤独の教典『ツァラトゥストラ』

          ニーチェの『ツァラトゥストラ』は孤独な者や孤独を愛する者の教典です。孤独は不幸ではなく、むしろ自ら進んで選ぶほど価値のあるものです。『ツァラトゥストラ』を読むことで、孤独の価値に目覚めます。『荘子』に登場する「神人」も孤独の世界で遊んでいました。あなたも、ニーチェや荘子のように、神聖な孤独の世界に入り、優雅に暮らすことで、超人や神人のような美しい存在に生まれ変わるでしょう。 ─────────── わたしの『ツァラトゥストラ』全篇は、孤独に捧げられた熱烈な讃歌だ。 『この

        二種類の人間

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        • タロットの目的
          5本
        • タロット霊解 古代の叡智による魂の覚醒
          7本
        • コーチング完全解明 無限の可能性を引き出す秘密の方法
          2本
        • 孤独なあなたへ
          7本
        • 高貴な魂と身体
          4本
        • ニーチェ霊解
          59本

        記事

          荘子、臨済、ニーチェにおける美しい人

          人間を極めると、光を纏ったしなやかで美しい存在に変容することが分かります。その存在は、法身、超人、神人などと呼ばれます。また、人間を極めると、美しくなるだけでなく、喜びや笑いのある遊びの世界にも入ることができるのです。 ─────────── 君たちがもし一念を静めることができたら、そのまま清浄法身である。君たちの一念不生がつまり菩提樹への登攀であり、この三界に在って神通無碍、意のままに化身しつつ、すべてが法喜禅悦。身からは光が射し出て、心の欲するままに千着の美服をまとい

          荘子、臨済、ニーチェにおける美しい人

          ニーチェの読書術

          現代は「『労働』の時代、すなわち、あらゆるものを即座に『片づけ』、古い本も新しい本もすべて片づけようとする、性急な時代、不作法に汗をかくあわただしい時代」ですが、文献学者ニーチェは私たちに「ゆっくりした読み方」や「言葉の金細工の術」を教えてくれます。ニーチェは、彼の著作を「性急に片付ける」読者ではなく、「ゆっくりと、深く、後にも前にも気を配りながら読む」忍耐強い「完全な読者」を求めています。 ─────────── 私の本と同様に私も、緩徐調の友人である。文献学者であった

          ニーチェの読書術

          ニーチェ「永遠回帰と超人」

          『ツァラトゥストラ』がニーチェの主著であり、彼の哲学のすべてが含まれています。この主著のテーマは永遠回帰です。永遠回帰こそがニーチェ哲学の最重要テーマです。永遠回帰とは、すべてのものが寸分たがわず同一の姿で永遠に回帰することです。同一のことが無限に繰り返されることです。 しかし、その啓示を受けたとき、ニーチェは恐怖を感じました。なぜなら、偉大な者だけでなく、ニーチェが吐き気を催すほど嫌いな「賎民」も繰り返し戻ってくるからです。「それにもかかわらず」ニーチェは永遠回帰にこだわ

          ニーチェ「永遠回帰と超人」

          ニーチェ「運命愛と救済」

          ニーチェの哲学は「肯定の哲学」ですが、彼は運命をも肯定します。それが「運命愛」として表現されています。運命愛とは、文字通り運命を愛することです。過去・現在・未来の出来事は偶然に支配されていますが、意志によって、「わたしがそれを欲した」と捉え直し、必然の出来事に変換します。これにより、運命・偶然に翻弄されることがなくなります。 運命愛は『ツァラトゥストラ』の「三様の変化」と密接に関係しており、「汝なすべし」を「われは欲す」に変える獅子の力が必要になります。駱駝の状態では運命を

          ニーチェ「運命愛と救済」

          ニーチェ「不倶戴天の敵」

          ニーチェの宿敵であり、不倶戴天の敵であるのは、重力の魔と善人・同情です。重力の魔は、「最高最大の悪魔」とも言われ、人間の足を下へ、深みへと引きおろすものであり、人生を重く感じさせる霊です。ニーチェは、重力の魔を舞踏と笑いで撃退します。 また、もう一人の敵である善人・同情に対しても、鋭い心理分析を行い、同情を殺す勇気、同情を超えた高みがあることを示します。ニーチェは、同情の克服を高貴な徳の一つと見なしています。 ─────────── 【重力の魔】 わたしの足は、上へ、上

          ニーチェ「不倶戴天の敵」

          ニーチェ「一切は滅びるに値する」

          「我々は、信仰も迷信も持ち合わせていない」と胸を張る現代人の無信仰の主張は、「一切は滅びるに値する」という生や存在の否定に帰結します。しかし、ニーチェの「神の死」の宣言は、ニヒリズムと結びつくことなく、むしろ生を肯定するものになります。ニーチェは、キリスト教の神を否定しただけであり、何でも科学で説明しようとする痩せこけた科学主義者になったわけではありません。創造性の源泉である予言の夢や星の知らせを持ち、信仰の力を信じていました。 ─────────── 「われわれはまった

          ニーチェ「一切は滅びるに値する」

          ニーチェ「嫉妬と復讐」

          平等を説く者の心の中には、嫉妬や復讐心、他者を支配したいという欲望が隠れています。プライドが高いことも彼らの特徴の一つです。ニーチェは嫉妬や復讐と戦った哲学者ですが、彼が追求した「超人」は、嫉妬や復讐心を持つような小さな存在ではなく、他者のどんな大きな幸福であろうとも、妬まずに見ることができる太陽のように大きく豊かな存在です。 ─────────── わたしの哲学は、復讐や遺恨の感情と戦闘を始め、── 『この人を見よ』「なぜわたしはこんなに賢明なのか」 ────────

          ニーチェ「嫉妬と復讐」

          ニーチェ「極限的な肯定」

          ニーチェは、苦悩や罪、過去にあった一切のことに対して「肯定」します。彼はその肯定を「巨大な無際限の肯定」「到達しうるかぎりの最高の肯定」「極限的な肯定」と表現しています。さらに、「永遠の然り」「何一つ無用なものはない」とも述べています。しかし、ニーチェの「肯定の哲学」は、すべてのものを肯定するわけではありません。彼は、「よろず満足家」ではなく、選り好みの強い人間です。また、自分自身および自分の行為を 「よい」と感じる「高貴な人間」なので、「然り」と「否」、そして「私は」という

          ニーチェ「極限的な肯定」

          ニーチェ「流転と破壊の哲学」

          ニーチェの哲学は、不変や不動ではなく、変化と運動の哲学です。彼は氷のように冷たく静止しているものではなく、むしろ太陽のように熱く、自らの力で動く存在を重視しています。彼は、ヘラクレイトスの流転と破壊を肯定する哲学、そして生成の哲学に最も共感していました。 ─────────── 唯一なもの、豊かなるもの、動かないもの、満ち足りたもの、移ろいゆかざるものについての目眩病の如き教えの総てを、私は悪、人間の敵と呼ぶ。 小山修一訳「喜びに満ちた島々で」 ───────────

          ニーチェ「流転と破壊の哲学」

          ニーチェ「七つの悪魔」

          ニーチェは、「おまえはおまえの悪魔を大きく育てるがいい」「君らの善い人々のもつ多くの点が、わたしに嘔気をもよおさせるのだ」「善人たちに悪と呼ばれているものが全部集まって、そこから真理が生まれるのだ」と述べています。 ニーチェは大学の教師を辞めて正解でした。こんなことは市井の哲学者だからこそ言えるのであって、大学の教師は心の中でそう思っていたとしても決して口に出して言えません。唯一の例外は、中島義道先生でしょうか。彼は大学の教師の身でありながら、善人批判をしました。 ニーチ

          ニーチェ「七つの悪魔」

          ニーチェ「人間の存在と目的」

          人間とは何か?人生の目的とは何か?は、以下の言葉に集約されています。 君は君の友のために、自分をどんなに美しく装っても、装いすぎるということはないのだ。なぜなら、君は友にとって、超人を目ざして飛ぶ一本の矢、憧れの熱意であるべきだから。 手塚富雄訳「友」 人間は、「超人を目指して飛ぶ一本の矢」であるべきだとニーチェは述べています。人間の存在と目的は切り離せません。超人とは、駱駝から獅子、そして子供へと変化を遂げた、新しい価値を創造する無邪気な存在です。 ─────────

          ニーチェ「人間の存在と目的」

          ニーチェ「超人とは」

          ニーチェは「超人」を厳密に定義していませんが、様々な比喩を用いて説明しています。さらに、超人の対極にある存在も様々な比喩を用いて提示しています。ニーチェは、超人とその対極である存在を対比させることによって、「超人」という存在をイメージしやすくしています。 超人のイメージには、太陽、大海、稲妻、無邪気な子供、徳や価値の創造者、破壊者、踊る神、哄笑する者、鷲と蛇、龍、高貴な者、勇敢な者、英雄、孤独者などが含まれます。 一方、超人の対極にある存在のイメージには、幽霊の組み合わせ

          ニーチェ「超人とは」