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連載小説|明日はくるので、|旅立ち

 親父と御袋とおばあちゃんに見守られながら、俺は靴紐を結んでいた。

 上から降り注がれる聞き慣れた声が、心配と不安で溢れているのが伝わってきた。

 自分の中にも、同じ感情があった。けど、物事は進めなきゃ意味がない。 

 靴紐を結び終えて、家族の顔と、ここから見える分の家を見渡した。

 これからの長い旅に向けて、必要な気がしたから。



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