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ひとりぼっちの風邪引き|プチエッセイ

 毎年、冬になれば必ず一度は風邪を引く性質を持った霊魂、森です。

 2023年も例に漏れず、体調を崩して風邪を引きました。喉から始まり、鼻に移って終わるタイプです。不幸中の幸いか、発熱には至らず。寝込む必要もなかったので、仕事は続けております。食欲もよし。違和感を感じ始めてすぐに、のど飴や喉スプレーなどで対処したおかげでしょうか。

 それでも、倦怠感は健在なので、仕事中はなかなかに辛い思いをしております。今は鼻に症状が出る段階ゆえ、余計にきついです。数分に一度はお手洗いに駆け込んでは鼻をかんでおります。ズビ。薬を飲んでも効果はすぐには出ず。ズビズビ。

(最初の三段落を書いた次の日、鼻の症状がだいぶ減りました。やはり薬、栄養と睡眠は大事ですね。怠ってはいけません。)

 初めて実家を離れてから二回目の風邪となりました。この心細さには慣れる気がしません。

 世の中からすれば、おそらく箱入り娘的な育て方をされた森だと思います。いつも母が薬とかご飯とか、快適な療養のことを考えてくれました。とにかく気遣いがすごいタイプの人です。場合によっては心配性・過保護・親バカと呼ばれてしまうかもしれませんが、これがワタシが今まで浴びてきた愛情の形でした。

 今だと、調子が悪い中でも、全部自分で管理しなければなりません。薬の量も時間も、ご飯も飲み物も、自分を温めるのも。当たり前なことですが、想像していたよりもずっと寂しい気持ちになりました。自分のことが心配なのは自分だけ、自分を管理できるのも自分だけ。ホームシェアをしている同僚さんたちを頼るのは気が引けますし、風邪に対する価値観も違うので大変です(※森は現在海外を漂うものなのです)。

 パートナーでもできれば、また勝手が違うのでしょうか。はてさて。

 七月末頃、風邪は治りました。体力の低下を著しく感じました。

 また体調を崩さないように、気を付けていかなければ。また寂しい思いをしてしまいますので。皆様も、夏であれ冬であれ、ご自身を労わりながらお過ごしください。お付き合いいただき、ありがとうございました。