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【米国株】AIブームを裏付けるGAFAM決算

AIブームは設備投資ブームであり、現段階ではAIを駆動するためのGPUに対する爆発的な需要を意味します。AI半導体における圧倒的リーダーであるNVIDIAの売上は以下の図の通り、巨大ハイテク企業達に支えられています。

https://analyticsindiamag.com/what-is-meta-doing-with-150k-gpus/

これらの企業は身銭を切ってGPUに投資しており、もしAI投資で収益が上がらなければ投資家から投資を止めるよう圧力を受けます。

ですので、巨大ハイテク企業達がAI投資によって収益を回収できているかどうかが、AIブームが持続するかどうかの鍵になっているのです。

ゆえにAI関連銘柄に投資する投資家は巨大ハイテク企業の決算に注目しなければなりません。

そして、一通り今期の決算が出揃いましたので、各社のAI投資へのコメントを振り返ってみます。

●テスラ(TSLA)
「第 1 四半期も引き続き AI トレーニング容量を拡大し、トレーニング コンピューティングを引き続き 2 倍以上に増やします。」

「現時点ではトレーニングの制約がなくなったので、急速に進歩しています。私たちは設置して稼働させました。つまり、実際に 35,000 台の H100 コンピューターまたは GPU が稼働していることになります。GPUという言葉は間違っています。彼らには新しい言葉が必要だ。GPU と言うといつもひるんでしまいます。なぜなら、GPU はそうではないからです。GPU スタンド -- G はグラフィックスの略ですが、グラフィックスを実行するわけではありません。しかしご存知のとおり、H100S はおよそ 35,000 機が稼働しており、今年末までに、訓練のためだけでもおそらく 85,000 機ほどになると予想されます。私たちはトレーニングをできる限り効率的に行うよう努めています。」

→AI投資を倍増させる方針。

●メタ(META)
「全体として、私たちのチームがここで達成した結果は、世界をリードする AI モデルとサービスを構築するためのインフラストラクチャを拡張する才能、データ、能力があることを示すもう 1 つの重要なマイルストーンであると考えており、これにより、さらに大幅に投資する必要があると考えるようになりました。今後数年かけて、さらに高度なモデルと世界最大規模のAI サービスを構築します。」

→AI投資は増額される。

●マイクロソフト(MSFT)
「当社では、25年度の設備投資は24年度を上回ると予想しています 。」

→マイクロソフトはCopilotによりAIで稼げる体制となっている。投資は増額される。

●アルファベット(GOOG)
「私たちはすでに、開発者や企業の顧客がGemini 1.5を熱狂的に受け入れ、さまざまなことに使用しているのを目にしています。」

「私たちは、広告やクラウド、そしてサブスクリプションを通じたAIの収益化への明確な道筋を持っています。
GeminiモデルをPerformance Maxに導入するなど、広告主を支援する新しいAI機能について、フィリップが詳しく説明します。Googleのクラウド事業は、世界中の企業のお客様や組織にGoogle AIの最高の機能を提供することで成長を続けています。また、Google Oneの有料会員数が1億人を突破しました。また、第1四半期には、ジェミニ・アドバンストによる新しいAIプレミアムプランを導入しました。」

「設備投資に関しては、第1四半期の設備投資額は120億ドルと報告されており、今回も技術インフラへの投資が大半を占めています。ここ数四半期における設備投資額の前年同期比での大幅な伸びは、当社の事業全体にAIがもたらす機会に対する自信を反映したものです。今後については、現金支払いのタイミングによって四半期報告される設備投資額が変動する可能性があることを念頭に置きつつ、年間を通じて四半期ごとの設備投資額はほぼ第1四半期の水準かそれを上回ると予想しています。」

→GEMINIが軌道に乗りつつある。高水準なAI投資は続く。

●アマゾン(AMZN)
「AI の分野ではかなりの勢いがあり、すでに数十億ドルの収益を積み上げています。」

「設備投資の面では、設備投資を有意義に強化し、その大部分が AWS インフラストラクチャ、特に生成型 AI への取り組みをサポートすることに費やされると考えています。したがって、間違いなくそのセグメントでは減価償却費が増加すると予想されます。その上で、設備投資について話しています。

現在、第 1 四半期には 140 億ドルの設備投資がありました。これは今年の最低四半期になると予想しています。アンディが前に述べたように、私たちは顧客からの強い需要シグナル、長期の取引とより大きなコミットメントを目の当たりにしており、その多くは生成 AI コンポーネントを使用しています。したがって、これらのシグナルは、この分野での資本拡大に対する当社の自信を与えてくれます。」

→AI投資による収益は発生しており、今後AI投資を増額させる。

まとめると、巨大ハイテク企業達はAI投資で稼げるようになってきています。そして今後も高水準なAI投資を続けることを明言しています。引き続きAI関連銘柄には強気を維持できるというわけです。

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