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自分にとっての東京の思い出を考えずにはいられなくなる、懐かしくなる本 silo book 📚

東京に初めて住んだのは18歳の時だった。
その時、僕が頭の中で広げた東京の地図は限りなく白紙に近いものだった。これから自分で地名を書き込み、線を引き、色を塗る。そんな淡い期待と同時に底知れぬ不安も感じていた。
『東京百景』又吉直樹 

わたしは高校生まで地方で過ごしながら、東京への憧れがずっとありました。最近になって本屋でこの本を手に取り、冒頭の文章を読んだ瞬間から「東京に行きたい」と思っていた頃の自分が鮮明に思い出されました。

この本の著者、又吉さんが18歳で初めて東京で住んだ三鷹、お笑いコンビ、ピースを結成しようと決めた明治神宮、好きな作家を偲ぶライブをした阿佐ヶ谷、などなど。

中野の話はないかなぁと読み返していたら、沼袋の話が。又吉さんにとっての沼袋は、東京吉本の養成所の同期の街だそう。彼らが住んでいてよく一緒に遊んだとか。

自分が住んでいる場所が出てくるとなんだか嬉しくなりませんか?
その場所を訪れる理由も思い出も人それぞれ。本を読みながら、自分にとっての東京を思い出してみてはいかがでしょう?

☕️☕️☕️☕️☕️

silobook📚とは?
東京、中野区にある「みんなが繋がれるコーヒースタンド」silo coffee stand。私から不定期で「よかったら、この時期・こんな時に、コーヒー片手に読んでもらえたら嬉しいなぁ」と思う本をピックアップして紹介させていただいています。これまでInstagramに上げていただいたもの、タイミング合わず掲載しきれなかったものも私のnoteにも転載という形で順次掲載していきます。

気になる、読んでみた、など反応いただけたらより嬉しいです🥰(これまで紹介してきた本は #silobook というハッシュタグで見れます)


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