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海外✖︎男子サッカーに関する note マガジン

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ドイツ、スペインや他の国で活動している男子サッカー選手,コーチ,トレーナーの方々noteの記事を一度に読めるように、勝手にまとめさせてもらいました。もしよろしければ、#名前 (ハ… もっと読む
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#応援したいスポーツ

まだ狂っちゃないぜ

   サッカー選手というのが皆一様に抱えている病がある。  勝負師、負けず嫌い。  小さい頃から試合があれば勝ち負けをつけてきたので、それはサッカーに収まらず何事においても出てしまう。子供時代には、よく自分が勝って終わるまで親相手にポーカーを挑んでいたのを覚えている。それからも色んなものに妥協したり分別をつけたりして大人になっていくのだが、結局最後には勝たなければ気がすまない。  負けた試合の帰り道は自分があまりに無力に思え、納得のいかない練習の後には1人でむくれてい

STAY POSITIVE

 今回はバレンシア行きの飛行機が全て欠航になっていたので、マドリードに一度入ってバスで移動することにした。バラハス空港に着くと、まずは市内に出るために電車に乗らなければならない。既に空港の中まで強い日差しと乾いた風が届いている。  電車に乗って、始めのトンネルを潜って地上に出ると、まず最初に出迎えてくれるのは両側の壁にびっしりと描き込まれたグラフィックだ。たしか、バルセロナの時も同じだった。地元のキッズたちが夜更けになると、「ここはオレたちの街だ」と言わんばかりに至るところ

言葉という調味料

おはようございます。 コロナの緊急事態宣言が解除され、約2か月ぶりに様々な活動が再スタートしています。👏 とはいえ、マスク着用や消毒の徹底などがニューノーマルとなり、以前に戻ったとは言えない状況です。ただ今まで以上に、子供たちの「サッカーが大好き」という熱はビシビシ伝わってきます。きっと、サッカーがしたくても出来なかった時間があったからこそ、より大切に思えるようになったんでしょうね。 特に育成年代の子たちは『サッカー部の休みは盆と正月だけ』がモットーの世界に生きていますが、

アルゼンチン式、サッカートレーニングメニューの作り方。

おはようございます。 今日は、先日の続き記事となります。 簡単に読み進められるように、要点を絞って書いていこうと思いますが、 いつになったら文章能力って上がるんでしょうね。。。 優秀な指導者が育つアルゼンチン近年、アルゼンチンでは選手だけでなく、指導者も世界各地で代表監督やクラブチーム監督として進出するようになりました。 2018年に行われたロシアワールドカップでは、5か国がアルゼンチン人を監督に採用しています。(スペイン人監督2か国・ドイツ人監督2か国、フランス人監督

「サッカーの目的」 はどの国でも変わらない

僕はこれまで日本を含め、スペイン・アルゼンチン・ドイツ と4ヶ国でプレーしてきました。 サッカーに1つだけ共通点がありました。 人種・文化・言語・サッカースタイルが違っても共通だったことです。 海外ではサッカーの目的が「勝利」ということです! そしてゴールが1番評価されるということです。 海外ではというより、それがサッカーの本質だと感じています。 日本では「海外ではゴールが評価されるらしいよ」「海外の人は勝利に貪欲らしいよ」という認識がある気がしています。 国によ

尖れなかった、少年時代のはなし。

今回は、大人になっていく間に消極的な性格になっていく日本人、その原因はどこからきているのかという短いお話です。 僕がアルゼンチンでサッカー選手をしている時、「もっとシュート打てよ。」、「ミスは俺たちがカバーするから。」なんてことを良くチームメイトから言われていました。僕だってチャンスと思えばパスをせずに強引にシュートまで持って行ったり、ガンガンスライディングをしたりしてみたかった。尖った個性を出そうとしても、なんだか中途半端な感じだった。 何故なんだろうと、今考えてみると

【俺って何がしたいんだろう?】〜アイルランド留学〜『自分探しの旅編』

どうも! 今回のGinji日記のテーマは、【俺って何がしたいんだろう?〜アイルランド留学〜『自分探しの旅編』】です! 心の思うがままに自分のやりたい事を追求した自分探しの旅。アイルランド留学🇮🇪 考えれば考えるほど自分でもビックリするほどコロコロと変わってしまう自分自身の気持ち。 でも、そんな事を繰り返しているうちに、目標達成までの道は変わっても、揺るが無い自分の『信念』を見つける事ができました。 「安芸銀治!やりたい事が見つかったので帰国します!」 #約1年4カ

指導者の心得 ~子供の時間単価を考えよう~

指導者として常に念頭に置いて指導することは多々ありますが、今日のキーワードは144回、です。さあ、何の数字でしょうか? 答えは簡単。週に平均3回教えるとして、1年間で子供に指導できる回数です。144回。。。多く感じますよね、パッと見。週に3回も顔を合わせて、約150回教える日があると思うと、ある意味永遠のようです。 そのうちの1回をメニューを考える時間がなかったから試合させておこう、体力づくりと称してグラウンドを走らせようと、残り143回もあれば問題なさそう。練習内容も限

武士道とサッカー

ロストフの14秒 日本人にとって記憶に新しい前回ワールドカップのベルギー戦、サッカー日本代表は2点を先制するもロスタイムに逆転弾を決められ、またしてもベスト16どまりでワールドカップを終えた。 久々にその時の試合を観かえす機会があり、自分なりに気づいたことがいくつかあった。 列挙すると、 ・最後の失点はこれまで日本サッカーの積み上げを象徴する失点 ・先制前と先制後で大きく日本の選手たちの心構えに変化が起きた ・「できるか、できないか」の日本、「どうやってゴールを奪

海外への挑戦 ~選手のために、自分を信じられる指導者になる~

僕が、アルゼンチンへサッカー留学に行くと言った25年前。 「やめとけよ、絶対に無理だよ」という言葉を沢山頂戴しました。 確かに、スペイン語も分からない少年がテレビでしか見たことのないサッカー大国に乗り込もうというのですから、そう言いたくなる気持ちも良く分かります。 でも、もし僕の子供や、友人が知らない地で挑戦したいと相談してきたら、無謀に見えたとしても「めっちゃ良いじゃん、頑張りなよ!」と全力で応援しちゃいます。でも、薦める者の責任としてリスクは必ず伝える事は忘れてはいけな

アルゼンチンサッカーの育成「個を育てる」

アルゼンチンのサッカー選手にはどのような印象がありますか? 「強い」「速い」「ドリブラー」「ストライカー」「強靭な守備」 多くの方が持っている印象は 守備でも攻撃でも1人で状況を打開してしまう「高い個の力」を持った選手がたくさんいる。 ということではないでしょうか。 なぜあれほどの「個」を持った選手が数多く育つのでしょう? 今回はその秘密を暴いていけたらと思います! 僕は以前からお伝えさせて頂いているように17歳から2年間アルゼンチンでサッカーをしていました。

ヨーロッパと南米の育成システムの違い 【リーグ戦】

ヨーロッパと南米では育成システムや育成方法が大きく異なります。 【スペイン・アルゼンチン / リーグ戦 育成システム】 今回は僕のプレーしたスペインとアルゼンチンを元に、その育成システムが【リーグ戦】にどのように影響するのかお話しします。 【スペイン/リーグ戦・育成システム】スペインでは各年代で1部、2部、3部などと分かれており、毎年リーグ戦で降格や昇格があります。 お馴染みのリーグ戦方式です。 なので、チーム同士でレベルの差がある意味わかりやすいのが特徴です!

セルヒオ・ラモス選手がコロナ禍でも「進化できた理由」と「具体的な取り組み」とは?

先日、ラモス選手が自身のInstagram LIVEにて、現状を語ってくれました。 その内容が現地スペインで話題を呼んでいたので、今回はそのニュースをお伝えします。 自粛期間中でも進化” Con el trabajo que he hecho en casa estoy más fuerte y fino que antes de la cuarentena. ” セルヒオ・ラモス選手: 「家で行った取り組みにより、自粛前より更に強く、身体も絞れたよ」 【スペイン解説

僕たちのスーパーヒーロー本田圭佑選手

僕は時々、自分の目標達成のために「何が必要なのか?」「もっと上にいくためにはどうしていくべきか」と考えます。 ある時、小学生の頃からのスーパーヒーローである本田圭佑選手が語っていたことで印象に残っていることがあります。 初めてプロフェッショナル仕事の流儀に出演された際、本田圭佑選手はCSKAモスクワに所属していました。 CSKAモスクワは当時もチャンピオンズリーグ出場してるトップ選手たちがプレーしているチームであり、ロシアの強豪です。 とあるチーム練習後のクールダウン