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Kalapana 「KalapanaⅡ」 (1976)

かなり暑くなってきました。あまりに暑いので、せめて音楽だけでもクールダウン出来るものを…と思い、今回はカラパナをチョイス。
チョイスしたのカラパナのセカンドアルバム、邦題は「ワイキキの熱い砂」ですね。この邦題は、本作収録の⑧「Black Sand」の邦題でもあります。カラパナって、当時は日本で受け入れられていたのでしょうか。多分、本作発表辺りから、ジワジワと人気が高まっていったのではないでしょうか。

もともとハワイのバンドだったカラパナですが、ファーストのヒットから活動の拠点はLA中心となっていき、ハワイでの活動を望んだソングライティングの中心人物、マッキー・フェアリーが本作発表後に脱退。マッキーはカラパナのファーストとセカンドにしか参加していない訳で、マッキーの曲がカラパナ!つまり未だにこのファーストとセカンドを愛聴盤としているファンも多いと聞きます。

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それでは少しクールダウンをして下さい(笑)。1曲目の①「Love 'Em」から心地いいカラパナサウンドです。シャッフルビートが心地よい、どちらかというとフィリーソウルの影響も感じさせるような楽曲ですが、爽やかなコーラスが、すっかりハワイ=カラパナサウンドを連想させてくれます。マッキーの曲ですね。

ちょっと意表を付かれたのが②「Freedom」。イントロからちょっとミステリアスな雰囲気、そして一転、強烈なフュージョンナンバーに。歌詞が展開されるところは従来のカラパナですが、サビから間奏の流れは完全にフュージョン。この曲、かなり好みです。

このフュージョンタッチな作風は⑧「Black Sand」も同様。しかも「Black Sand」はインストナンバーです。後に脱退してしまいましたが、この曲の作者はカーク・トンプソン(Key)。彼の趣味が反映されたような楽曲。ちょっとラテンタッチなフレイヴァーも織り交ぜたナンバーですね。

ちょっとカントリータッチな⑨「Lost Again」は全米本土でも好まれそうなナンバー。それにしてもコーラス、爽やかですね。こちらもマッキーのナンバー。

⑪「Juliette」が彼らの代表ナンバーとなるのでしょうか。哀愁のナンバー、日本人好みのメロディー…、カラパナ=Julietteと思われている方も多いのかもしれませんが、個人的にはこのナンバーが彼らを表す代表曲とは思えません。本作でいえば、この曲はちょっと異質な曲かもしれません。

ちなみにマッキー・フェアリーは1999年、ドラッグの乱用、家庭の問題等もあり、獄中にて自殺してしまいます。若干43歳。早すぎる死でした。残念ですね。

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