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The Beatles「Please Please Me」(1963)

ビートルズのデビューアルバムです。もちろん以前から全曲知っていたアルバムですが、改めてCDを聴きなおしてみました。

リンゴ・スターのドラムに満足出来なかったプロデューサーのジョージ・マーティン。結局デビューシングル「Love me Do」はセッション・ドラマーのアラン・ホワイトが叩くことになるのですが、そのリンゴも他の曲では結構頑張ってます。
このデビューアルバム、全14曲。オリジナルが8曲、カバーが6曲。そのオリジナル楽曲も荒々しい部分は多々あるものの、魅力的なナンバーが詰まってます。またカバーも原曲を凌駕するような素晴らしい内容ですね。

しかしそれにしても①「I Saw Her Standing There」が1曲目だったんですね。すっかり忘れてました(苦笑)。てっきり「Please Please Me」あたりかと思ってました。
個人的にはこのとびっきりロックンロールしているポールのナンバーに、未だに参ってしまいます。この躍動感、とても魅力的です。エイティーズ世代には、アイドルっぽかったティファニーのカバーが印象的。

すごい面子の映像もアップしておきます。最初のヴォーカルは誰か分かりませんが、ビリー・ジョエルやミック・ジャガー、ブルース・スプリングスティーン(圧巻です)が熱唱してます。ギターはジョージとジェフ・ベック。こんな有名なミュージシャン達が子供のようにはしゃいで歌ってますね~。

初期ビートルズはジョン、ポールが圧倒的にクリエイティブな面で注目されていましたが、リンゴ・スターもしっかりリード・ヴォーカルを1曲務めています。それが⑤「Boys」。黒人女性グループのシュレルズのカバー。
ジョンとポールの1本のマイクでコーラスする姿がかっこいい。リンゴ、頑張れ(笑)。

アルバムタイトル曲の⑦「Please Please Me」。このハモリが堪りません。当初プロデューサーのジョージ・マーティンはセカンド・シングルに「How Do You Do It」を用意したものの、ビートルズが頑なに拒否し、ジョンが「Please Please Me」を書き上げたらしいです。
その「How Do You Do It」はジェリー&ザ・ペイスメイカーズがデビュー曲として採り上げ、見事に全英No.1を記録します。もちろん「Please Please Me」の方が数段いい曲ですが、こっちも結構キャッチーでいいと思うのですが。

本作のレノン=マッカートニーのオリジナル作品で、私が一番好きな楽曲が⑪「Do You Want To Know A Secret」。この楽曲、ビリー・J・クレイマー&ダコタスにも提供されてます。メロディアスなところが気に入ってます。ヴォーカルはジョージ。

このアルバム、エンディングはカバーソングの⑭「Twist and Shout」。カバーソングなのに、その強烈なジョンのヴォーカルがかっこよく、完全にオリジナル化していますね。

ビートルズでなく、ザ・フーの映像もアップしておきます。なんとヴォーカルはベースのジョン・エントウィッスル。しかもかなり熱唱していますし、上手い! 

こうしてビートルズ伝説は始まりました。当時の状況を考えるとエゴを貫いたビートルズもすごいけど、それを許したジョージ・マーティンも凄腕ですね~。

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