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はじめてアイドルとチェキを撮ってきた | 20世紀生まれの青春百景 #34

 昨日もエイアイカのリリースイベントに行ってきた。順調にハマっているという感じがする。最初に引き連れて行ってくれた友人は今日も行くらしいけれども、わたしは月一くらいにしようかと思っている。他にも推しがいるし、性格的にのめり込むと止まらなくなるのがわかっているから。しかし、まあ、思った以上に楽しめているんだ。

 乃木坂46の握手会に行ったことはあるし、ミート&グリートも何回か参加した。アイドルヲタクとは言わないが、ゆるいファンではあると思う。気質的には、ちょっと琴線をより刺激されるとあっという間に沼落ちしそうな感覚はあるし、そうなりかけたこともあった。2017年の夏、2021年の春とかはかなりハマっていたし。

 前回は「とりあえずアイドルが目の前にいることに慣れよう」と思っていて、実際にかなり早いうちに順応することが出来たけれども、今回は「わたし自身の言葉でライブの感想や素敵な部分をちゃんと伝えよう」と頑張ってみた。エイアイカの三人はとても素敵で、綺麗で、格好良くて、どこをどう切り取っても最高だったな。隣にいたファンの方がすごく盛り上げていたけれども、彼が夢中になるのはよくわかる。

 パフォーマンスに目を向けると、元ラストアイドルのちーちゃんが推進力にはなっていくんだろうけれども、れいちゃんやれなちの魅力も負けないくらいにあって、三人とも巧いなあーと。最初に出逢った時、ちーちゃんのパワーに圧倒された。正面から見つめた時の視線の力がえげつなかった。でも、実際はちーちゃんのグループではなく、THE ALFEEやPerfumeもそうだけど、三人の魅力が溢れている。前のエッセイにも書いたが、今回もまずは周りを見渡しながら、少しずつメンバーの様子に目を向けていって、あらためてそのバランスの良さに気付いた。エイアイカは三つの星がぶつかり合うことなく煌めいている。

 相変わらずコールは小さい声でしかできないし、気恥ずかしさみたいなものはなくならなかったんだけどね。友人に冗談混じりに怒られちゃった。性格的に大きな声を長年出してこなかった人にいきなり求めるのは「無理があるぞー」とわたしは言いたい。大きな声にトラウマがあるの。大きな声は脳に反響して、なかなか抜けなくなる。街中にも声の大きい人はいるけれども、そういう人に出逢う度に夜になって頭が痛くなるんだな。だからこそ、自分でも大きな声は出さないようにしているし、なるべく大きな声を出す人がいない環境を選ぶようにしている。(もちろんライブはあらかじめ覚悟して行っているわけだから耳にする分には問題ない)

 ミニライブが終わって、イベント会。わたしはゆっくり、列が途切れそうな辺りで入っていった。CD四枚買うと、メンバー全員とチェキが撮れる。前はおためしだったが、今回はチェキを撮ることも目標だった。

 んで、チェキを撮ってもらった。これまでは顔出ししてなかったけれども、ついつい出しちゃった。XとInstagramには載せたんだけど、普段は写真映りが悪すぎて撮られること自体を怖がりがちなわたしが、すっごい良い顔をしていたんだ。ほら、こんな感じで。

 ほかのファンの方を見ていても、めちゃくちゃ良い表情をしている。おにいさんも、おねえさんも。他の演奏会や展覧会でもそうだけど、そういった方々の表情を見ていると、さらに幸せな気持ちになる。「この場に共存できて良かった」という多幸感だよね。

 前回はちーちゃんと単独でお話したけれども、今回はメンバー全員。緊張するだろうと踏んでいた。とはいえ、イベントの司会やイベンター的なことをやっていた時期もあったし、今も不特定多数の人の前で話す機会が多いので緊張は慣れている。

 ただ、まあ、いざ喋り出してみると、最初は友人との関係性から始まって、そこまでは良かったんだけども、普段よりも高めのテンションで「最高でした!」「めっちゃ!すごい!超最高でした!」と連打するだけのbotになってしまっていたのは“そこそこ緊張してた”ってことなんだろうな。

 あと、服や小物を身につけておくと詰まった時に役に立つ。イベント前にウルトラマンショップに行ったこともあって、今回の服装はパーカーにウルトラマンのTシャツだった。そこから話が膨らんでいったから、ウルトラマンはお守りにもなるということだ。れなちの名前の由来が『ウルトラマンティガ』のヤナセ・レナ隊員から来ているのは意外すぎてびっくりした。

 そんなこんなで、あっという間にリリースイベントは終了した。明らかに眠そうだった友人と夕食を済ませ、大阪駅で解散。

 一夜明けた後、こうしてパソコンとスマートフォンで感想を書いている。未だに余韻は残っているし、思い出すだけで心地よい。足を痛めてから久々にライブへ行ってみて、最初はどうなるかと思ったが、二度目の今回は全然心配いらなかった。ライブは最高のリハビリテーションになる。

 ここからはちょっとだけわたしの話。明日から仕事だ。四連休が仕事で埋め尽くされるなんて、祝日を大切にしてきた身としては、正直、とても暗い気持ちになる。「子どもの日」に仕事をするなんて子ども時代のわたしに言ったら怒られるだろう。それでも、5月は楽しみな出来事があるので頑張れる。トノバンもあるし、エイアイカにも逢えたし、転職活動もきっと上手くいくだろう。こうして人生に色が生まれていく。

 わたしの話はどうでもよくて、エイアイカは素敵だ。もっともっと素敵になる。ムーンライダーズ『Bizarre Music For You』のエンディング、さらに言うと細野さんの『はらいそ』から借用すると、この次はマッチ・モア・ベターよ!!

 2024.5.2
 坂岡 優

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!