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こどもの日は与田ちゃんの誕生日

 今日はこどもの日だ。こどもの日といえば、乃木坂46の与田祐希さんの誕生日である。

 坂道シリーズに同世代のメンバーは少ないが、かなり濃いメンバーが揃っている。櫻坂46の大園玲さん、井上梨名さんもそうだし、日向坂46の富田鈴花さん、丹生明里さんもそう。卒業メンバーでは早川聖来さんと原田葵さんが同じ学年だ。1999年世代と2001年世代のメンバーが異様に充実しているから目立たないが、こうして振り返ってみるとおもしろい。

 その中でも、“与田ちゃん”こと与田祐希さんの存在は欠かせない。楽曲におけるパフォーマンスや歌唱もそうだが、やはり個人のキャラクターがここまで立っているメンバーはなかなかいない。しかも、「かわいい」とか「かっこいい」とかではなく、「破天荒」という方向に振り切っている。

 幼少期を福岡県の志賀島で過ごしたことも影響しているのだろうが、とにかく他の人がやらないことをやろうとする。朝ごはんは馬刺しとグレープフルーツを食べていたし、床の張り替えはまだらだ。サングラスをかけると日村さんと見つめ合う。他のメンバーが同じことをやるとあざとくなってしまったり、変な雰囲気になってしまったりするけれども、与田さんがやると「与田だからしょうがないか〜」という感じになる。

 個人的におもしろかったのが『乃木坂46のオールナイトニッポン』に出演した時。もはや名物となっている「自堕落な暮らしをカミングアウトするコーナー(“堕落の懺悔室”)」で梅澤美波さんとやり合うシーンは最高だった。このコーナーはメインパーソナリティーの久保史緒里さんの私生活があまりにも堕落していることから始まったコーナーで、いろいろなメンバーにリスナーや過去の事例を聞いていく。時々、齋藤飛鳥さんや樋口日奈さんのようにまったく堕落していないメンバーに久保さんが怒られることもあるが、個人的に双方のメンバーがゲストに来た方がよりおもしろい。特に、正面から向かってきてくれる梅澤美波さんがふたりの堕落っぷりにショックを受けている姿になぜか爆笑が止まらなかった。

 与田さんって、時を重ねるごとに、どんどん魅力が増している気がする。最初の頃は年齢もあって「かわいい」が前に来ていたし、同い歳なのに歳下のような気がしてならなかったけれども、20歳を越えたくらいから一気にキャラクターが爆発していった。主演ドラマ『量産型リコ』も最高だったし、他の作品やコメントもおもしろくて、あらためてこんなに最高なメンバーをなぜちゃんと知ろうとしなかったんだろう……と不思議な気持ちになった。

 そんなことはよくある。でも、宇多田ヒカルさんも言ってた。「出逢った時が新譜」と同じように、人は魅力に気づいた時、初めて出逢った時がいちばん最高の瞬間になる。

 これからも与田さんを見守っていきたいし、放っとけない存在として見つめていたい。どう転んでも、与田さんの色になる。もうすぐ山下美月さんの卒業も控えるが、わたしは三期生の他の期とはまた違った雰囲気が大好きなのだ。

 2024.5.5
 坂岡 優

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