鶴田 有紀

鹿児島県在住のフリーライター。2020年5月より独立。本と和菓子が好き📚 ものづくりや…

鶴田 有紀

鹿児島県在住のフリーライター。2020年5月より独立。本と和菓子が好き📚 ものづくりやサステナブル分野を中心に、コラムやインタビュー記事を執筆しています。今の目標は、お仕事として書評を書くこと。

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    私の経験や体験をもとに、さまざまな思いを綴ったエッセイです。似たような思いをしている人の背中をそっと支えられますように。

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【執筆実績 】2024/2/16更新

はじめまして。フリーライターの、鶴田有紀(つるだ ゆき)と申します。ご覧いただきありがとうございます。このnoteには、これまでの活動実績や自己紹介などをまとめています。 興味をもっていただけた場合は、X(旧Twitter)のDMまたはytsuruda451@gmail.comから、お気軽にご連絡ください。 *自己紹介 1990年9月30日生まれ鹿児島県在住。鹿児島女子短期大学 生活科学科食物栄養学専攻を卒業後、食品関係の販売職(7年)、インテリア会社の事務職(1年半)を

    • 感謝と仕事と舞台袖と。4年目もありがとうございました。

      もともと文章関係の仕事をしていたわけでも知り合いがいたわけでもなく、正真正銘0からスタートしたライター業。壁にぶち当たったり派手に転んだりしながらも、なんとか踏ん張っている間に4年が過ぎ、気づけば明日から5年目に突入します。 いただいた仕事は真面目に全力で取り組んできたけれど、正直ここまで続けてこれたのは、人に恵まれていたことが大きかったと感じています。いつも本当にありがとうございます。 今回も5年目に突入する前に、記録としてnoteに残しておくことにしました。有益なこと

      • よく食べよく寝て、できるだけ穏やかに過ごせていますようにと。

        表示された懐かしいアイコンに、思わず声が零れた。 生活に馴染み、今や多くの人が活用しているSNS。X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなど種類も多く、最近では、ThreadsやBlueskyなども登場している。SNSが仕事場のひとつである自分が言うのもあれだが、正直ついていけていないというのが本音だ。一応、仕事用としてXやnoteを利用しているが、言い張るわりには大部分を「し、仕事用ですよね?」と尋ねたくなる投稿が占めていることも自覚している(それで

        • コンプレックスを抱えて生きる女性の心を、温かなひと皿が解きほぐす。『初恋食堂』古矢永塔子 著

          漫画や小説において外見にコンプレックスをもつ主人公は、比較的見かけることの多い設定ではないだろうか。そして、ストーリーもまったく同じではないが、定番の流れが存在するように感じる。読み始める前、古矢永塔子さんの『初恋食堂』(小学館文庫)も、そのような流れで進むのではないかと予想していた。しかし、その予想は物語の序盤に大きく覆される。予想外の展開に、思わず「そっちなの⁈」と声が出てしまった。 本書は、第1回「日本おいしい小説大賞」受賞作である、『七度笑えば、恋の味』を改題、文庫

        • 固定された記事

        【執筆実績 】2024/2/16更新

        • 感謝と仕事と舞台袖と。4年目もありがとうございました。

        • よく食べよく寝て、できるだけ穏やかに過ごせていますようにと。

        • コンプレックスを抱えて生きる女性の心を、温かなひと皿が解きほぐす。『初恋食堂』古矢永塔子 著

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        記事

          楽しさもあれば不安もある。おひとりさまの暮らしを、6人の女性作家が描いたアンソロジー。『おひとりさま日和』

          今や、生き方のひとつとして現代に馴染みつつある「おひとりさま」。一括りにおひとりさまといっても、その生き方を選んだ、選ばざるをえなかった理由や経緯は人によって異なる。『おひとりさま日和』(双葉文庫)に登場する、6人の女性もそうだ。 本書は、ひとり住まいにおこる出来事を題材に、6人の女性作家が書きおろした短編小説集である。おひとりさまの楽しさだけでなく、不安要素にも触れており、たんに、おひとりさまの良さを描いた一冊ではない。とはいえ、本書にはひとり住まいの魅力もたっぷりと描か

          楽しさもあれば不安もある。おひとりさまの暮らしを、6人の女性作家が描いたアンソロジー。『おひとりさま日和』

          染織を通して「生」と向き合う。ほしおさなえ著『まぼろしを織る』

          「生きる理由」と呼べる何かを、もっているだろうか。特にない、と答える人もいるかもしれない。一方で、夢や目標などをそう呼ぶ人もいるだろう。生きる理由は、人生に不可欠というわけではないが、あると日々が輝き辛い出来事も乗り越えられる存在だ。 だが、必ずしも良い影響を与えるとは限らない。たとえば、生きる理由を自分ではなく他者が決めたことにより、生きづらくなることもある。ほしおさなえさんの『まぼろしを織る』(ポプラ社)を読んで、改めてそう感じた。 本書は、主人公の槐(えんじゅ)が、

          染織を通して「生」と向き合う。ほしおさなえ著『まぼろしを織る』

          吉田篤弘さんが紡ぐ、優しい物語の世界。そっと手渡したい5冊。

          今年の3月に『鯨オーケストラ』と出合い、優しい物語と言葉の選び方に惹かれ、吉田篤弘さんの作品を好んで読むようになった。 X(旧Twitter)に投稿している読書記録も、吉田さんの作品が大半を占めている。もしかすると、鶴田の投稿に対して「またかーい!」と思った方もいるかもしれない(好きになったらトコトンな性格のもので……)。 でも、投稿するうちに「気になったから読んでるよ」や「気になるから、最初に読むならコレ!という本を教えてほしい」などといった、嬉しい言葉をもらうことも増

          吉田篤弘さんが紡ぐ、優しい物語の世界。そっと手渡したい5冊。

          欲しくなると、秋が来たと実感する

          以前、別のnoteにも書いたのだけれど、秋が近づくと化粧品が欲しくなる。今年もその時期がきたようで、用事があり寄ったコンビニの化粧品コーナーで自然と足が止まった。 普段であれば素通りする、控えめにつくられた一角には、通常サイズより幾分か小さい化粧品が並んでいる。ボルドーやマスタードイエローなど、深みのある濃い色ばかり揃っているところがなんとも秋らしい。 その中から1つ、小さなマニキュアを摘みあげる。ボルドーかと思っていたが、よく見ると少し違う……。どこかで見たことのある色

          欲しくなると、秋が来たと実感する

          「書くこと」を通して人や思いをつなぐ物語。三浦しをん著『墨のゆらめき』

          歳を重ねるにつれ、「もっと知りたい」と思える相手に出会えた時ほど、近づくことを躊躇してしまう人は多い。人によって理由は異なるが、その根底にあるものは、傷つくことへの恐怖心ではないだろうか。さまざまな人と出会うなかで、自分の過去や気持ちを理由に相手が離れていったり、表向きは受け入れてくれたように振る舞っていたが、本音は違うことに気づいたり。このような傷ついた経験が、人を臆病にするのかもしれない。 しかし、怖がりながらも少しずつ距離を縮めていき、お互いを受け入れ合うことができた

          「書くこと」を通して人や思いをつなぐ物語。三浦しをん著『墨のゆらめき』

          3年目も、ありがとうございました

          3年目もありがとうございました 5月1日から、ライター4年目に突入する。1年前にnoteに書いた目標も、達成できそうなのでホッとしています(よ、よかった……。本当によかった)。 お世話になっているクライアント様、ライターやフォロワーの皆様、3年目も本当にありがとうございました。こうして、無事に4年目を迎えることができるのは、関わってくださる方々のおかげだと思っています。これからも、良いものをつくるための追求心や、周囲への感謝の気持ちを忘れずに頑張ってまいりますので、よろしく

          3年目も、ありがとうございました

          偶然も重なったので

          大変だ。 この頃、「読みたい本が多すぎる問題」に直面している。出合わない時はぱったりなくせに、2月の『文をあたる』をかわきりに、『鯨オーケストラ』『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』『中庭のオレンジ』『うたかたモザイク』と、まぁ出合うであう。 さらに昨日は、大好きな作家さんの作品も掲載されている、短編小説集『ほろよい読書』の第2弾が出ると知り、小躍りしそうなほど喜んだ。(でもその前に、『水中の哲学者たち』と『黒猫を飼い始めた』も読んでおきたい)。 だからといって、仕事そっ

          偶然も重なったので

          寝る前に物語をひとつ

          先日noteにも書いた『鯨オーケストラ』に続き、吉田さんの『中庭のオレンジ』を購入。今回は21つのショートストーリーが綴られているため、毎日就寝前にひとつずつ読むことにした。すると、読み進めていくうちに嬉しい発見がいくつかあった。 個人的に本は、一度その世界にどっぷりと浸かってしまうと読み切りたくなる。そのせいで、「あと1ページ……やっぱり、もう1ページ」となり、何度寝不足になったことか。 一方でショートストーリーは、数ページで完結するため、続きが気になりモヤモヤすること

          寝る前に物語をひとつ

          吉田篤弘 著『鯨オーケストラ』から得た気づき

          ひとたび夢中になると、その熱が冷めるまで求めてしまうタイプなのは自覚している。そんな私が、今夢中になっているものが吉田篤弘さんの小説だ。きっかけは、本屋で偶然見つけた『鯨オーケストラ』という題名の本。 主人公はナレーションや朗読など、声の仕事をしている曽我くん。担当するラジオの深夜番組で、17歳の時にモデルをした絵の行方が分からないという話をしたら、視聴者から一通の手紙が届いた。その手紙をきっかけに、物語は始まる。 そして、私がとても印象に残っている箇所が、曽我くんが吹き

          吉田篤弘 著『鯨オーケストラ』から得た気づき

          冬から春へ

          日本の中でも南に位置する鹿児島で生まれ育ったせいか、寒さにめっぽう弱い。毎年11月~2月は、寒さの影響で落ち込みやすくなり体調も優れない日が続く。「なんとかせねば」と思い、日当たりの良い場所で仕事をしたりヒーターや湯たんぽを使ったりしたのだけれど、「絶好調!」といえる状態にはほど遠く、本当に困った(皆さん、どうやって冬を乗り越えているのだろう……)。 そんな状態が数カ月続いたが、3月に入り少しずつ寒さも和らいできた。かわりに大量の花粉が飛んでいるけれど、寒さに比べたら期間も

          冬から春へ

          推しは、普段何気なく通っている道さえも特別にしてしまう

          「え、鹿児島がある……」 6月に発表された、和楽器バンドのホールツアー開催のお知らせ。鹿児島県「宝山ホール」の文字を見つけた時は、夢でも見ているんじゃないかと思った。 2015年のツアーから行っているが(4年くらいコロナや仕事の関係で行けていなかったけど)、今まで鹿児島に来ることはなかったし、正直これからもないだろうなと思っていた。九州で開催するのであれば、来場客数や交通、規模を考えると自然と福岡が選ばれる(実際に福岡公演が多かったし、違う場所であれば熊本が選ばれていた)

          推しは、普段何気なく通っている道さえも特別にしてしまう

          ほんの少しの冒険心と欲を満たすために

          もともとの性格とお世辞にも器用とは言えない手先もあって、化粧品は必要最低限しか買わないようにしている。 嫌いなわけではない。ただ、使いこなせる自信がないのだ。雑誌やテレビ、買い物中に目に留まり「素敵だな……」と眺めるけれど、お迎えすることはほぼない。 それに、ここ数年は在宅ワークということもあり、化粧品を手にする回数もぐっと減った。毎日やるとしたら、日焼けどめをペペっと塗るくらいだ。「肌に負担をかけないため」と、都合よく自分に言い聞かせている私は、女子力が少しずつ減ってい

          ほんの少しの冒険心と欲を満たすために