さよーならまたいつか!についてのお話を再び

性懲りも無くまたこの曲についてのお話をしたくてまた今もキーボードをカチカチしております。どうしてまたこの曲についてのことを取り上げているかというと、僕の前回のnote公開時にはまだ明かされていなかったインタビュー記事から新たに色々発見があったからです。それではまた少々お付き合いください。

前回のnoteはこちら


米津さんはインタビューの際、こんなことをおっしゃっていました。

──「しぐるるやしぐるる町へ歩み入る」は、種田山頭火の「しぐるるやしぐるる山へ歩み入る」という俳句からだと思うのですが、冷たい雨が降っていても進んでいくという意味が、寅子の姿に合っていると感じました。

その句は、ふと思い出したというか、ドラマに似つかわしいんじゃないかなと。「しぐるる」ってよくないですか? 語感のいい単語ってすごく好きで、いつか歌いたいと思っていて。「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」の「いずくんぞ」とか、なにその音?みたいにグッと来るんです。

https://ginzamag.com/categories/interview/447908

種田山頭火という人は大体大正から昭和初期ごろにいた歌人です。ところで皆さんは、この「しぐるるやしぐるる山へ歩み入る」を俳句と完全に受け止めきれるでしょうか。この俳句はいわゆる俳句のセオリーである5・7・5のリズムから完全に逸脱しています。某テレビ番組の俳句査定にこんなものをぶち込んだら大目玉を喰らいそうです。しかしこれも立派な俳句の一種なんですね。この種田山頭火という歌人が用いたのは「自由律俳句」と言われるものです。この自由律俳句には季語が要らず、また俳句のセオリーである31音も特に気にする必要はありません。実はこの自由律俳句というものはどうやら僕らが普段使っている短い文章とは違うものらしいです。Wikiとかで調べてみると面白いですよ。色々出てきます。ぜひご覧ください。

...以上です。今回は中身薄めでお送りしました。

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自由律俳句

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