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30歳でセミリタイアした僕が資産形成期に大切にしていた7つのこと

こんにちは。ゆとりです。

ヒイヒイ言いながらサラリーマンとして働きつつ、空き時間に色々な副業に挑戦し続けた結果、運良く資産8000万円まで資産形成できたアラサーです。今はどう見ても適性がなくてヒイヒイ言いながら頑張っていたサラリーマンをリタイア(ギブアップ)して、郊外の団地に住みながらあまりお金をかけずにゆるく生きております。

今回は、そんな僕が資産形成初期に大切にしていたことを紹介していきたいと思います。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!


①生活レベルを上げずに満足度を上げる工夫を楽しむ

世の中では「年功序列は崩壊した!」「これからは実力社会だ!ジョブ型雇用だ!」という声も聞こえてきますが、まだまだ歳を重ねるにつれて年収が上がっていく方も多いはず。(給料の上がり幅や上昇スピードは以前までの時代と比べて非常に緩やかなものになっているでしょうが…)

実際、僕の周りでもアラサーが近づくにつれて徐々に年収が上がっていく人が増えました(特に、超大手企業に就職した人、外資系企業に転職した人の上がり方は半端ない!あいつら、半端ないって!平均給与が下がり続けてる時代なのにめちゃくちゃ昇給するやん!)。

すると、学生時代は汚い居酒屋で水で薄めたような味のするビールを飲み明かした仲間も東京カレンダーに乗っていそうなオシャレな街にある隠れ家風なお店へ行くようになり、学生時代は節約のために足が壊れるまで歩いて移動していた友達もワンメーターの距離でタクシーを呼ぶようになり、学生時代はジーンズメイトで買ったらしい筆記体で文字が書いてあるラメ入りのTシャツばかり着ていた友達もハイブラの服を着るようになっていったりしました。

しかし、これは友人たちが成金になってしまったという話ではなく、人間という生き物は、収入の増加に合わせて支出も増加していく習性を持っているそうです。(パーキンソンの法則というそうなので、詳しく知りたい方は最近流行りのChatGPT先生に聞いてみてください)

つまり、収入が増えたら支出が増えるのは当たり前。僕の友人たちが異常だったわけではなく、そもそも人間はそういう生き物だということです。

幸か不幸か、身近でこうした事例をたくさん観測することが出来たため、まだ収入が増えていない段階から対策を講じることにしました。いくら収入が増えても同じ分だけ支出が増えたらお金は貯まりませんからね。

そこから色々な対策を考えては実験を繰り返してみた結果、特に効果的だったのが、「お金をかけずに生活の満足度を上げる方法を探す」のをゲーム感覚の趣味にしてしまうというものです。趣味は節約です。みたいな感じですね。

たとえば、

・読みたい本はメルカリで買ってメルカリで売る。(送料と販売手数料だけで本が読める)
・お得に旅行へ行くために副業でせどりを始めてクレジットカードのポイントやマイルを貯める

こんな感じで「お金をかけずにやりたいことをやる方法はないかな?」という視点で方法を模索したり、情報を仕入れたりするわけです。

まあ労力はかかるわけですが、ゲームの攻略と同じで「あ!この方法ならボスキャラ倒せるんじゃね??」と発見して、実際に倒せたときはとてもワクワクしたし楽しかったです。

加えて、「お金をかけずに生活の満足度が上がる方法を喜んで聞いてくれる仲間」がいると、さらにこのゲームは楽しくなります。(僕の場合はSNSで発信をして仲間を探しました)

たとえば、

・無料で楽しめる都内のオススメスポットをまとめてツイートする
・ディナーと比べてランチが格安で食べられる名店を紹介する

など、X(Twitter)やLINEグループでも何でもいいですが、自分の発見や調べた情報を喜んでくれる人たちが身近にいると、飽きずに続けることが出来るので良かったですね。

そんなわけで、ずーっと節約を続ける必要はありませんが、少なくともある程度まとまった資産形成が出来るまでは、こういう遊びを楽しみながら支出を抑えていきました。

お金をたくさん払えば美味しいものが食べられるのも、楽しい場所に行けるのも、刺激的なエンタメに出会えるのも当然といえば当然です。そういった意味では、むしろ「お金を使わず楽しいことをする」ほうがよほどクリエイティブで楽しい遊びなのかもしれません。

②心が貧しくなるような節約はしない

①でも書いたように、資産形成の肝は支出管理だと考えていました。資産形成ではよく「収入-支出+資産×利回り」という式が使われるように、いくら収入が多くても支出が多ければお金は貯まっていきませんからね。

しかし、ダイエット然り、勉強然り、早寝早起き然り、自炊然り、無理な努力は続かないのが世の常。自分自身の過去を振り返ってみても、三日坊主で終わったことは数えきれません。

しかも、ただの三日坊主で終わって今まで通りの生活に戻るならまだいいのですが、節約の場合は「今まで我慢したから今日くらいはお金使っちゃおうかな…」という感じで、欲望の赴くままに暴れ回るモンスターに変身してしまいがちなんですよね。(この反動は、我慢の量が多ければ多いほど大きいものとして返ってきます…)

また、実際に節約生活をしてみて思いましたが、過度な節約は人生全体を見てもマイナスの影響が大きかったです。たとえば、たとえ三日坊主に終わったとしても、勉強をすれば知識が身に付くし、早寝早起きをしたら健康になります。

ただ、節約の場合は一時的に支出が減ってお金が貯まったとしても、食事内容が偏って健康に害をもたらしたり、心の栄養が補給されなくなってメンタル面が不安定になってしまったり、その時しかできない貴重な経験を逃して人生に影響を与えたりしてしまうこともあります。

というわけで、貧しい気持ちになるような節約は百害あって一利なし。短期的には貯蓄率が下がったとしても、ストレスを溜めずに続けられる節約をするのが1番の近道です。

毎日スーパーで特売品を買ってるなら、たまにはKALDIで美味しそうな珍しい食材を買ってもいい。毎日自炊を頑張ってるなら、たまにはUberEatsや外食をしてもいい。毎日節約を頑張ってるなら、たまには旅行に行ったりしてもいい。

節約は三歩進んで二歩下がるの精神でバランス良く続けることが、結局は1番の節約になりました。

③2割の力で8割の成果が出る節約・節税だけやる

心が貧しくなる節約をする必要はありませんが、前述のとおり支出を抑えることは大切です。そのため、基本的な節約・節税はしっかり実行していきましょう。

節約に限らず、僕が大事にしている考え方が「2:8の法則」です。「パレートの法則」とも呼ばれるもので「顧客の2割が売上の8割を占める」など、「2割の施策で8割の効果を生み出す」という法則を説明したものです。

つまり、80点で良いなら2割の部分だけやればOKということ。逆に、80点から100点に点数を上げるには8割の部分を頑張らないといけなくなるわけです。

労力を比べてみると
・80点を取るのは2割のエネルギーでOK
・100点を取るのは10割のエネルギーが必要
というわけでたった20点アップさせるのに5倍のエネルギーが必要になります。

これを節約に当てはめて考えた結果、細かい制度やお得情報まで全て調べて実行するのは疲れるし時間ももったいないからやめて、NISAやふるさと納税、格安SIMなどの簡単かつ効果の大きい節税・節約だけしっかり実行していこう」という結論に至りました。

今はいろんなセールやキャンペーン情報、国や自治体のお得な制度などの情報が手軽に手に入りやすい時代だからこそ、そうした情報に惑わされ過ぎないことが大事だと思ってます。

たしかにお得な情報も多いんですが、時間と体力は有限なので、継続し続けるためにも「あえて捨てる」という選択を取っていました。

④無理せず続けられる仕事を選ぶ

僕が一貫して大事にしている価値観が「無理して頑張っても意味がない」というもの。もちろん「ここぞ!」という場面では無理をすることも必要ですし、「ここぞ!」の場面で頑張って結果を出すことでその後の人生が生きやすくなるケースは多々あります。

ただ、多くの場合において、無理して頑張ることのメリットは限りなく少ないと考えています。

そもそも、何事も無理は続きません。資産形成と同様に仕事はマラソンなので、短い距離を速く走れればいいわけではありません。

たとえば、SNSではよく「月収100万円」と書いてる人を見かけますが、そういう書き方をする人は大抵「最大月収100万円」なだけで、年収で比べたら「月収10万円を安定して稼げる人(年収120万円)」の方が稼いでたりします。

僕は会社員だけでガッツリ稼げる資質がなかったので、資産形成のためにも自ずと副業をやる必要がありました。

ただでさえ副業は本業との両立が時間的にも体力的にも難しいです。特に僕は無理をしたくないと考えているタイプだったので、時間的にも精神的にも負荷が少なく続けられる副業と出会うまで、いろいろな副業をちょこちょこ試しながら模索し続けました。

結果、そこまでストレスなく続けられそうな副業に出会い、2年ほど継続したところ徐々に成果が出るようになり、今に至ります。成功の鍵は、間違いなく「あまり結果が出なかった時期でも淡々と継続できたこと」です。

これは強制力のない副業の世界で顕著な傾向ですが、副業を始めたはいいものの継続が出来ず勝手に脱落していく人が多すぎるので、継続できるだけで勝手に上位5%くらいには残ることが出来ました。

⑤投資で市場平均以上に大きく儲けようとしない

これは「労力面」「詐欺防止」のために意識していたことです。

投資の平均リターンは年利3~5%くらいと言われており、それ以上になるとリスクが高いものに投資をしていく必要が出てきます。加えて、大きなリターンを狙うなら膨大な企業の決算書を読み込んだり、常に情報を仕入れたり、研究調査をし続ける必要が出てきます。

今は大マネーゲーム時代であり、世界中でめちゃくちゃ賢い人たちめちゃくちゃつよつよなマシーンを使って投資成績を日夜競い合っています。そんな中で知力体力情熱の全てで劣る僕が勝てるわけがありません。

そうなると「誰でも楽々稼げるよ!」みたいな商品に飛びつきたくなりますが、たまにSNSで出てくるような「月利20%」みたいなものはほぼ詐欺ですし、「ここだけの話ですよ…!!」みたいな投資案件もほぼ詐欺です。

ここでは詳しくは書けませんが、最近はセミリタイアした人やFIREした人に会う機会も多く、「知人が詐欺にあってさ…」「○○さんがタタキに狙われてるらしい…」みたいな話もちょこちょこ耳にします。闇バイトも流行ってたりして、「お金を増やす力」「お金を稼ぐ力」と同じかそれ以上に「お金を守る力」も大切な時代になってきていると感じます。

というわけで、僕のような凡人はおとなしくインデックス投資で市場平均リターンを目指すのがベストかなと考えました。誰でも使ってるような有名なネット証券を使って、無難に全世界インデックスファンドを積み立てる。

そして、投資に使うはずだった時間を抑えて、仕事や節約に回すのがベストかなと考えました。

⑥無理して会社員としての出世や昇給を目指さない

皆さんも薄々気づいてると思いますが、僕はシンプルに会社員に向いていません。向いてないことを頑張ってもつらいだけなので、会社の仕事はほどほどに頑張りつつ「会社員以外で稼ぐこと」に注力していきました。

ちなみに、結構大切なのが"サラリーマンもほどほどに頑張る"ということ。ここ数年はSNS中心に『窓際族』という働き方を目指す方も増えていますが、社内で「あいつは出来ない奴」「金食い虫」みたいな扱いを受けるとメンタルが傷つきます。

上手にサボりつつ窓際を狙えるならいいですが、そうでないなら「最低限の仕事は出来るけど、そこまで優秀な人材でもない」くらいのラインを目指して働くのが精神衛生上もよろしいかと思います。

さて、そんなわけで少し仕事になれて早めに会社から帰れるようになった20代中盤くらいから、副業や投資を本格的に勉強したりするようになりました。

出世したいならその時間で仕事の勉強したり、会社に残って残業するんでしょうが、前述のとおり向いてないことをしても仕方ありません。本業をほどほどにこなしつつ空き時間で副業をする。そんな生活を2~3年ほど続けたあと、数々の失敗を経て今やっているようなSNSの発信活動などに出会い、今に至ります。

⑦最終的にいくら貯めるか決断する

最後はこれです。もはや風物詩になりつつありますが、X(Twitter)で「資産〇万円でFIREしました!」と書くと「〇万円程度だと贅沢できない!」「一生1人身で貧乏人確定w」「私は5億ないと無理」などの声が多数寄せられます。

ここで大切なのは「生活レベルは人によって異なる」ということ。資産100億ないと満足に暮らせない人もいれば、僕のように月20万で楽しく暮らせる人間もいます。

つまり、「自分はいくらあれば楽しく暮らせるのか?」を知っておくことが重要です。これを知らないと周りの声に惑わされて「もっと貯めないとダメなのかな…」「目標にしてた〇万円は貯まったけどもうちょっと貯めようかな…」とセミリタイアやFIREがどんどん先送りになっていきます。

先送りにして仕事や投資を頑張れば資産は増えるんですが、若くて元気な時間は失ってしまいますし、失った時間は二度と戻ってきません。

実際、FIREを目指している人の中でも「もうちょっとだけ資産を作ってからにしよう」と考えて先延ばしにする人はめちゃくちゃ多いです。

結局、人間は将来の不安を感じやすい生き物なので、いくら貯めても100%安心することはありません。

大切なのは決断することです。正解を求めるのではなく、決断を正解にすること。

また、若くしてリタイアできるほど資産を作れる人は支出管理や稼ぐのが上手い人も多いので、リタイアしたあとも資産が増える人は結構多いです。

Youtubeやったり、出版したり、コンサルしたり…。リタイアしたからと言って、ずーーっと食って飲んで遊んでの生活は飽きます。人と関わらないと病みますしね。そして、適度に充実感を味わいながら人と関わるのに仕事は最適なわけです。

お金と時間はあるので、自分の好きな仕事をマイペースにやってる人は多いです。

だから、「〇万円の資産があれば、年利〇%で運用すれば最低限の生活費は賄えそうだな」と思えるラインに到達したら、一旦区切りをつけても良いと思ってます。

決断しない限り、ずるずる働き続けることになるので注意しましょう。繰り返しになりますが、人生で最も価値があるのは若くて元気な時間ですよ。

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以上、ざっくりですが資産形成期に大切にしていたことをまとめてみました。X(Twitter)では他にもいろいろ発信しているので、よければぜひフォローお願いします!

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