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子どもの'好きなこと'の話を聴いてみよう

こんにちは。yutoriです。
お読みいただき、ありがとうございます。


カウンセリングでは、自分の'好きなこと'について話を聴かせてくれるお子さんに出会います。

ゲーム、動画、音楽、漫画、推しのこと。

にこやかに、その魅力について話してくれます。
控えめな性格のお子さんも、次々に話題が出てくるのです。

2回目以降のカウンセリングでは、好きなことについて話したくて、うずうずしている子もいます。

'話したい!'と思ってくれているのだなと嬉しく感じます。

さて、カウンセリングで'好きなこと'を話す意味は何でしょうか。

いくつかの意味があると思っていますが、その中の一つが「認めて欲しい」という気持ちです。

それも「無条件に」。

ただ単に
「あなたはこれが好きなんだね」
「好きなことがあるって良いよね」
という自分以外の人からのメッセージを欲しがっているように感じます。

「私もこれ好きなの!良いよね!」
っていう共感や仲間を求めているのとはちょっと違います。

とにかく
「これを好きだ!って言っている私」
を認めて欲しいという事なんだと思っています。


特に、学校に行っていない、勉強していないなど、何か課題を抱えている子は、心のどこかで
「学校行ってないのに、ゲームしてていいのかな」
「動画楽しいけど、本当は勉強しなきゃだよね」
と、後ろめたさを感じているような気がします。

だから、
「純粋に楽しんだらいいのに楽しめない」
「好きなことをしても気持ちが元気にならない」
という状況につながるのです。

その子達が、自分で後ろめたさを無くすのは難しいので、まず近くにいる大人が
「あなたはこれが好きなんだね」
「好きなことがあるって良いよね」
というメッセージを、余計な条件をつけずに伝えてあげることが必要だと思います。

「どんなところが魅力なの?」
「何がきっかけで好きになったの?」
「特に好きな〇〇は?」
など、積極的に尋ねていくと、その子をより深く理解できますし、「あなたのことを知りたいよ」という大人側の気持ちも伝わります。

そうすると、
「課題があっても好きなことに夢中になっていい」
「こういう自分も認めてもらえる」
という感覚を無意識に感じられると思います。

そういう風に進んでいくと、不思議なもので、子ども達はさらに元気になっていきます。

そして、抱えている課題についても、正面から向き合える、良い方向への変化が見られるようになっていきます。

以前に出会ったお子さんは、自分の好きなことついて、お母さんが話を聴いてくれるようになり、
「お母さんが知ろうとしてくれて嬉しい」
と話していました。

認めてもらっている、好きでいていいんだ、と感じられたのでしょう。
可愛らしい笑顔で話していました。

ご家族が自分の話を肯定的に聴いてくれたら、子ども達はとても安心できるでしょう。

でも、いろいろな要因でそれが叶わない場合だってあります。どうしようもなかったり、すごく時間がかかったり。

だから、せめてカウンセリングに来てくれたなら、私がそういうメッセージを伝えてあげたいなと思っています。


あなたはこれが好きなんだね。
好きなことがあるって良いよね。

好きなことを楽しんで元気になると、今はやってないこともやってみようって思ったり、新しいことに挑戦したくなったりする時がきっと来る。

だから、純粋に、好き!楽しい!おもしろい!っていう気持ちを味わっていいんだよ。


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