絶望を希望に
試合終わりのガタガタときしむ音が鳴り響くバス中でこのnoteを書いてます。
ケニアで公式戦デビューを果たしてから、2試合連続でスタメンで試合に出た。今日がその2試合連続でスタメン出た試合の2試合目だった。コーチ陣が自分がどれだけやれるのかを試していると感じた。
本田圭佑選手が「上に行く選手はここぞと言う時に、結果を残す」と言っていた。
僕にとっても、チームにとっても首位との試合で重要な試合だった(試合前チームは2位)。それは理解していたし、自分に言い聞かせていた。「ここで点を決めて、信頼を勝ち取る。俺ならできる」と。
だが、気がつけば後半開始からベンチに座っていた。
「あぁ、また何も出来なかった。なにをする為に試合に出てん。何なら失点にだいぶ絡んだな。もう.....」
後半は俺が抜けたからか、チャンスも増えた。
「ハァ....」
そして、試合終了。結果は0-1で負け。
この試合に懸けていた分、悔しくて、悔しい。うつむきながら、試合後の監督からの話しを聞いた。
あいつより絶対に俺の方がいいのに。それを証明できない。もっと俺はできるのに、それを証明できていない。それが悔しい。それに腹が立つ。前半だけでボールに触れた回数は6回。自分の全てを出し切って、それが全く通用しないなら、それが結果として受け止めるしかない。
でも....。
サッカーという、相手や味方、審判という外的要因がかなりの割合を占める競技では、その環境下で自分の力を発揮することも実力である。
だから、自分の実力がまだまだ足りなかっただけだ。
幸いにも悔しいと言う気持ちがあらから、続けられる。全員を見返す。全員に手のひらを返させる。
ケニアという異国の地で、言語も環境も...なんて言い訳は誰も聞いてくれない。その環境に自分から飛び込んだし、ケニア人から見たらそれが当たり前だから。この環境でやれなかったら、それまで。落ち込んだところで、誰も見向きもしてくれないし、落ち込んだらサッカーが上手くなる訳でもない。
だから、自分の長期目標を改めて明確にし、それをブラさずに、そこに向かうための今を生きる。3年後にはJ1の舞台で活躍している。そのための2024年だ。この1年はそのためにある。だから、たった1試合の45分で結果を残せなかったくらいで、やるべき事は何も変わらない。
どうせいつか死んで何もなかった事になる。誰も俺のことを思い出さなくなる。だこら、このケニアのクソッタレの中で、好きなだけやったる。
大音量のケニアンミュージックが鳴り響くバスの中でーー。
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