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レディも元はパンを焼く人?そしてジェントルマンは?

ladyに対する日本語と言えば淑女。 womanより丁寧な言い方で上品な女性をさす言葉として gentlemanとともに用いられてきました。ところがこの ladyと言う言葉、もとの意味は「パンをこねる人」なのです。

ladyはラテン語には見られない英語本来の言葉です。古英語では hlafdie、または hlafdige で全半のhlafの部分は現在の headと loaf(パンのひと塊、 flaf のhがなくなってきた)を表していました。

古英語にhlifian(盛り上がる)と言う語があり、パンの膨れる様子からつけられたと言われています。後半の -dieまたは、 -dege は「こねる」。インド・ヨーロッパ語のdeigh(形作る)から古英語の dagまたは、 dough(パン生地)になった言葉で、これを油で揚げたものが doughnutです。いずれにせよ、 hlafdieとは、パンをこねる人と言うことになるのです。

一方、halfに weard(守る人)を加えた hlafeard はhlaford、さらに縮 まってlord君主・領主になりました。また、召使いは half-atan=loah eatersパンwp食べる人、のちにフランス語の servantsが定義で、どれも皆パンに関係します。このパンを守る人、こねる人がやがて lord とladyになり、イギリスでは正式にな目の前に ladyを付けられるのは lord の称号を持つ伯爵、侯爵などの夫人、令嬢だけです。

ずっと以前、カナダ、ニューファンドランドにいた友人のお父さんはsirの称号を持っていました。彼女はお父さんがどんな風にしてその称号を手に入れたのか知らない、と言っておりました。彼女自身まだティーンエージャーだったのでそれに対してそんなに大した認識も持っていなかったのかと思います。お母さんは Ladyの称号で呼ばれ、彼女自身はその家の長女なので(彼女には妹がいた) MIssの称号で、と言っていました。この Missは私たちが学校で習ったMissとはまた違った意味を持っている様でした。

gentlemanの語源は gentryから来ています。 gnetle という言葉はラテン語のgens(氏族や一族と言う意味)を由来とします。 gentryは gentilが gentlise(名門や良家と言う意味)になり、フランス語の genterise  が英語に流入してgentryになりました。意味としては名門の生まれになるが gentryはき続ではなくイギリスにおける下級地主のことをさしています。下級地主の gentryたちは封建社会が崩れていくとともに衰退していった貴族に変わり、だんだんと議会で権力を握っていきます。その後、高級市民階層として政治や 軍事にかかわるようになり、国家規模で活躍するようになりました。そして態度や振る舞いも記憶的になったため、gentlemanと呼ばれるようになった後言われています。この背景にはイングランドは他国に比べて議会の権限が強かったことがあげられます。

イギリスに旅しウエストミンスター寺院に行った時、たまたま英国王室関係だか貴族の関係の人の何かサービスがそこであったようで、車でやってきた故フィリップ殿下を見かけました。あずき色のロールスロイスでした。殿下もものすごい品のある方に見えました。彼の運転手さえも・・・でした。

そのサービスが終わってから寺院には入れたのですが、椅子の上には数シートの上に誰が座るべきかの紙が残っていました。夫と私も最前列の貴族、その令夫人の席に座って気分だけ味わいました。名前は忘れましたが、私はちゃんとLady何とかと書いてある席に座ってみたのです。

ところで故フィリップ殿下はもう一度ノルウェーのオスロで見かけました。その時は故エリザベス女王もご一緒でイギリスからの船でオスロの港に着いたばかりだったのです。

そこからは馬車に乗られてオスロ市街に・・・でしたが通路は銃剣を持った近衛兵がガードしており物々しかったです。その中をトマト一つを投げつけた輩がいました。私は見かけなかったのですが。イギリスの友人はほんの一つのトマトをささげるとは、と冗談を言っておりました。

ヨーロッパの王族たちは割と自由にしていらっしゃるようでまじかで見かけたことが何回もあります。スエーデン王妃、デンマーク女王、スペイン王並びに女王などなど(ガードマンなんか一人もいませんでした…デンマーク女王何かご自分で車を運転してどこかから帰っていらっしゃいました。


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