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カナリヤのお話

カナリヤを飼ったことがありますか?アフリカの西北海岸に近いところにスペイン領ですが、カナリヤ諸島と言う島があります。南の島でゆっくり過ごしたいというノルウェー人には人気の島です。私はノルウェー在住の時、とうとう行きませんでしたが。夫は数回行ったことがあります。

Canary Islandsと言うくらいだから、私はそこにはずいぶんと多くのカナリヤが生息していたのでは、と思っていました。が、そうではなかったのです。そして、美しいイメージの島だと思っていましたが、全然違っていました。

その島の名前の語源をさかのぼってみますと、スペイン語で犬 can +aryにちなむんだそうです。

そう、とにかくこの島には犬、それも大型の獰猛な野犬が多かった、そういうことからこの島の名前は来ているのだそうです。

コロンブスがアメリカ大陸を2回目に探検した時、この野犬を連れていき、キューバの原住民を攻撃するために使ったとか。いやな歴史があったということです。

ヨーロッパではコロンブスは英雄扱いされたでしょう。今もでしょう。コロンブスの塩sんは今もスペインに住んでおり貴族の称号を持っているそうです。

南アメリカ、インディオたちには真逆の考えがあったはずです。私の書棚にも『コロンブスが来てから』とか『人権戦争』とかの本があります。歴史の中で何か起こったか考えさせられる本です。

コロンブスの新大陸発見後からしばらく後、1623年、ペドロ・シモンが書
いた『西インド大陸制服者』には白人が飼いならした野犬とインディオの壮絶な戦いが活写されているそうです。

他にもとても恐ろしくてここでは記述できないようなことを彼らはしました。メキシコの博物館でさえどのようなことが起こったか、征服者はしでかしたかの絵画などが展示されています。

前の戦争に関しては日本軍の残虐さが多く語られています(そして日本はいまだにあやまり続けなければならない状態に置かれていますが)。

どれほどスペイン軍ポルトガル軍、そして北米のイギリス軍が残虐だったか、それは戦争と言う段階ではなく、ただの侵略ゆえだとは思いますが、北米のインディアンなどは皆殺しの計画だったのですから。

なぜ、そこまで平然とできたか、それはインディオ、インディアンを野蛮人とみていたから。人種差別があったからに他ならないでしょう。


小鳥を飼ったことがありますか?こんな小さな生き物でも、いつもは籠の中に入れられるのが嫌なのに、いったん、それが自分のスイートホームだと知ると、その鳥を外に出し遊ばせていた・・・ほかの鳥をその「スイートホーム」に入れると、もとの「住人」は自分からその住処に入っていき自分がそこの正当な「住人」だとアピールしていました・・・けんかをしだしました。そんなに小さな生き物でもそんな知恵があるんだ、と思った瞬間でした。飼っていたジュウシマツのお話です。

アメリカインディアンに対してのもろもろの話などは映画にもなっているので誰でも知っていることかもしれませんが、南米のインディオたちは本当に悲惨な目にあっています。記録の本を読み進むと、とても人間が人間に対してしたこととは思えません。

日本に対する韓国の接し方を考えると、欧米はどれほどインディオ、インディアンたちに謝り、保証を続けても足らないのではないか、と思ってしまいます。ハイチの原住民は皆、死亡する羽目に陥ってしまったのですものね。

新大陸に、後で連れてこられたのが黒人たちです。奴隷として。

そんな過酷な労働、悲惨な目にあっているインディオたちを見てアフリカの黒人なら対応できるだろう、と思ったのがスペインの神父さんでした。で、彼は黒人たちを新大陸での労働に当てたら、と提案したわけですが、実際は、奴隷として捕まえられ運ばれ酷使されるだろうとは考えてもいなかったようです。


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