見出し画像

すりのことは英語でpick-pocketと言いますが、私はすりに出会ってしまったのです!

随分と多くの国に随分な回数旅しました。今のパスポートのもうひとつ前のパスポートの切り替え時が来たとき押してあるハンコを数えてみました。百数十の印がありました。

その頃、家族の中で私が一番旅に出かけていたと思います。年に2回(夏冬)は夫と、後は娘か妹と。もっとも多かったのは年に8回旅行したこと。今は昔です。今じゃあ、金銭的なこともさりながら体力がついていかない。皆さん行けるときに行っておいた方がいいですよ!

そんなに旅していたのにすりにあったのは1回だけ…いえ、あいかけただけでした。ポーランド、クラカオでのことでした。ツアーグループに入っての旅だったのですが、その町のアーケードで娘のために帽子を選んでいた時のことでした。なんかお腹のあたりがくすぐったい…こそこそもぞもぞ手が動いている…その手は私のバッグの中で一生懸命財布を探していたのでした。

私は私で帽子の色、絵柄(手描き)を選ぶのに一生懸命でバッグのことなどに目が、気が行き届いていなかった。スリはまだ20代だったかもしれない女性でした。彼女の行動にやっと気が付いた私は彼女の腕をかなりの力でひっぱたきました。その瞬間、彼女の目と私の目が合いました。

彼女はもう一人の女性(彼女と同年くらいだったでしょう)、それに10歳くらいの女の子を伴っていました。ポーランド人か、ローマでよく言われているジプシーか分かりませんが、若い女性が子供まで連れてスリなんてとんでもない、と思いました。そのスリとのかかわりはそれで終わりでした・・・何かごたごた起こっても怖いし、面倒なことになっても嫌でしたから。

何も取られませんでした。私のバッグはものがぎゅうぎゅうに入っていてそう簡単に財布は出てこない・・・私自身でさえ出すのに一苦労するのです。それに小銭入れは帽子を買うために左手に持ったままだったので彼らはもう少し、と言うところで獲物を逃がしてしまったということです。

私のスリ経験はそれだけです。夫は何回もすられています。イタリアで2,3回、メキシコでも2,3回。一番笑えたのは夫が日本での留学を終え一人でのんびりと南回りであちこちの国を巡りながら母国に帰っていた時、イタリアで起こったスリ騒動です。

本当はイタリアの後、スイス、ドイツなどにも寄り道して帰るつもりが、イタリアでスーツケースのカギもすられてしまい、暖かい服をスーツケースから出せなくなってしまった。で、早々に予定を切り上げて国に帰ったのです。寒くて仕方なく着ている服の下に新聞紙を着たとか・・・そのままノルウェーに帰ったのです。5月のことでした。今だったら相当怪しい人に思われたでしょうね。

インドでは航空会社の責任だと思いますが、あの頑丈なサムソナイトのスーツケースの蝶番が壊れてしまっていた・・・そこで働いていた誰かが盗むためにこじ開けたのだと思います。後で気が付いたのですが、日本から持って帰っていたラジオや腕時計がなくなっていました。スーツケースは買ってから2年ほどしか経てなくそう簡単に壊れるものでもなかったはずです。

アメリカに旅した時には私はスリどころかどこからか鉄砲の玉でも飛んでくる、などと本気で思っていました。お札を服に縫い付けたりもしました。

それほどに心配していたアメリカでは何事もなく、どこの海外でも何事もなく、何事かあったのは日本、しかもわが町でした。置き引きに会いあれこれ(お金だけでなく鍵、メガネなどなど)持っていかれたので高いものにつきました!

しかし、いずれにしても、海外で何か盗まれるのが一番面倒かも。パスポートを盗まれると大変なことになりますものね。皆さん、気をつけましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?